迫慶一郎/SAKO建築設計工社による”深センハニカム”

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迫慶一郎/SAKO建築設計工社による”深センハニカム”

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photo(C)Misae Hiromatsu / BEIJING NDC STUDIO, INC.

迫慶一郎/SAKO建築設計工社が設計した中国深セン市のレストラン"深センハニカム"です。


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photo(C)Misae Hiromatsu / BEIJING NDC STUDIO, INC.
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以下、建築家によるテキストです。
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境 襞/孔
レストランとは、生活の中での最も基本的な食事という行為が「外部化」された空間である。利便性のために単に場所を外部にしただけの場合や、高度な調理技術によってしか味わえない料理を嗜む場合や、特別な行事のための場所を必要とする場合もある。このレストランに求められたのは、最後に挙げた目的のために選択されるような「非日常的空間」である。
広東省深圳市にある「蜂巣」という名前の中華料理店である。
床面積1300平米の店内は、「大きな空間」(W23m×D50m×H9.2m)と「小さな空間」(W14m×D16m×H3.6m)で構成されている。「小さな空間」を縦断するようにエントランス空間があり、それをくぐり抜けると「大きな空間」に至る。
多くの中華料理のレストランがそうであるように、ここでも複数のテーブルが並ぶ大広間と、テーブルがひとつの個室が必要とされた。このような2つの性質の異なる空間をどのようにつくり出すかが今回のデザインの最も重要な部分である。
「大きな空間」には白い不透明な面で、「小さな空間」にはアクリルの透明な面で、「境界」をつくり、空間を分割した。
「大きな空間」の白い面は、平面的に見て波を打つように変化をさせることで、6つの「襞」状の境界をつくり出した。これは立面的に見ると6つの「巣」のような存在として現れてくる。その白い面に楕円形の1000個の「孔」をあけることで、2つの領域の間には微妙な連続性が生まれている。「孔」は外側に向かって空壺のように突き出しているため有機的な表情つくり出している。こうした操作により、外側には9.2mの天井高の大広間ができ、内側にはVIP用の個室がつくり出された。6つの「巣」はそれぞれに円の径、傾き、上階のレベル一つ一つが微妙に異なったかたちをしている。この差異はVIP室の広さや天井高に変化を与え、各室間のヒエラルキーを生み出している。
外壁のカーテンウォールはハーフミラーになっており、夜になると白い面がそれに映り込み、大広間は「襞」に囲まれたような幻想的な光景が生まれる。さらにそれを建物の外側から見ると、大きくうねった白い面の無数の「孔」から光が漏れる景観が現れ、あたかも大きなひとつの生命体を見ているような感覚させ覚える。
白い面の内側は2層となっており、こちらも大広間と個室で構成されている。2つの階は螺旋階段で結びつけており、その中央には約2万5千個のアクリル球が高さ9.2mの天井から吊るされている。アクリル球を滴り落ちる水には天井から強い光をあてられ、揺らめき輝く「滝」がつくり出されている。この滝はエントランスからのアイキャッチとなり、お客の視線を奥へと惹き付ける効果をつくり出している。
「小さな空間」の透明の面も同様に、波のような形態へと変形させ、多くの「孔」を空けている。外側は照度を抑えたエントランス空間であり、内側は大広間となっている。黒い大理石の床、鏡面ステンレスの天井、透明のアクリル壁というそれぞれに光を反射する素材の組み合わせにより、エントランス空間の輪郭は曖昧となり、異次元の空間を眺めるような感覚を抱きながら食事を楽しめるようになっている。
「蜂巣」というテーマの「非日常的空間」において、お客は食事を嗜むと同時に「空間を嗜んでいる」のである。
■建物概要
用途:レストラン
所在地:中国深セン市
実施段階:竣工
設計期間:2007.10-2008.02
施工期間:2008.02-07
竣工日時:2008.07
規模:地上2階
延床面積: 1,300㎡


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