Eureka+MARU。Architectureによる、埼玉県さいたま市の集合住宅「Around the Corner Grain」。この建築を会場に建築展も開催。

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Eureka+MARU。Architectureによる、埼玉県さいたま市の集合住宅「Around the Corner Grain」。この建築を会場に建築展も開催。

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※この写真のみ設計事務所提供

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all photos(C)大倉英揮

EurekaMARU。Architectureが設計した、埼玉県さいたま市の集合住宅「Around the Corner Grain」です。また、2016年10月28日(金)~11月7日(月)の間にこの建物の一部を使用して、建築展「10 emerging architects Madrid > Tokyo」が開催されるとのこと。詳細はこちらのリンク先(PDF)でご確認ください。

現代の多様な暮らしが,立体的にちりばめられた外部空間に表出し,街並みとして共有されることを目指した.

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、建築家によるテキストです。

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継ぎ合わされた暮らしのランドスケープ
郊外住宅地の角地に建つ7戸の賃貸長屋の計画.
現代の多様な暮らしが,立体的にちりばめられた外部空間に表出し,街並みとして共有されることを目指した.

地域環境を凝縮した立体住居のカタチ
住宅地において防犯上デメリットとなる死角のある閉鎖的な地上階を開放するため,ヤジロベエ型の構造体によって上部のボリュームを大きく持ち出し,街路と一体化したピロティを実現した.潜在していた角地の質を最大化したオープンスペースにより,住宅地への公共的な働きかけを試みている.また,地上部を開放しつつ容積を確保するため,天空率を用いて建築のボリュームを決定した.ボリュームを適材適所欠き込むように,スカイラインの凹凸,空に抜ける3階バルコニー,コーナーのピロティなどが設計され,各戸の室内はこれら異なる外部空間と接する構成となっている.ボリュームの外表面を覆う空を映す金属外装と対比して,欠き込まれた外部は赤系色の塗装により街並みの中で前景化し,時に街路へ突出するL型のフィンを持つ.このフィンや凸凹のスカイラインなど建築に組み込まれた外部空間が,道路や建築上空を流れる風を受け止め,室内へと導くウインドキャッチとして機能する.街路から連なる屋内外のシークエンスに風環境を編み込み,地域環境を空間的・環境的に建築に取り込んだ.

空間の匿名性と新しい「共」の空間
ピロティやバルコニー,直通階段は,専有/共有を問わず領域を横断するよう設計した.立体的に交差し結合する外部階段の複雑さや,ピロティに貫入する基壇部によって専有領域の曖昧化,外部空間の匿名化を試みている.屋外で「私」のテリトリーを意識することが薄らぎ,「誰のものでもあって誰のものでもない場所」という,「共」独自の空間をテンポラリーにでも成立させる手掛かりになると考えている.

集団的な現象としての建築
バルコニーの手摺りや,デッキプレートの軒裏,踊場といった外部空間において,住まい手の暮らしが定着する根拠となる設えを設計した.さらに,オープンスペースを野点や露店など主体的に運営されることも視野に入れている.住人自らの環境への関わりによって更新される居住空間が群となり,大きな建築に重ね合わさることで,住宅地の交差点回りに,固有の風景が育まれること,時間をかけ醸成される公共空間を考えた.

(Eureka+MARU。architecture)

■建築概要
名称:Around the Corner Grain
所在地:埼玉県さいたま市浦和区
設計監理:Eureka + MARU。Architecture
施工:TH-1
設計期間 2012年9月~2014年12月
施工期間 2015年1月~11月
敷地面積:160.06m2
建築面積・建蔽率:105.76m2・66.08%(許容:70%)
延床面積・容積率:235.42m2・147.71%(許容:160%)
1階 41.68 m2
2階 104.57 m2
3階 90.17 m2
階数:地上3階
高さ:最高高さ 9.07m 軒高 8.94m
構造:鉄骨造
杭・基礎:杭基礎

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以下は、開催される建築展「10 emerging architects Madrid > Tokyo」の概要です。

『10 emerging architects Madrid > Tokyo』と題した本展覧会は、事務所設立10年以内のスペイン(マドリッド)の若手建築家の活動紹介を通じて、ここ10年のスペイン建築の動向、そしてこれからの新たな可能性を示すことを意図しています。展示する建築家は、独立して間もない建築家から、独立後10年の建築家までの若手建築家10組です。

一人の建築家の10年の軌跡を展示するのではなく、スペインの若手建築家が独立してからの10年間を、2016年という現在形の断面で展示します。

スペインは2000年代には建設ブームによる建築の繁栄を迎えたものの、2008年の世界金融危機により建設バブルは崩壊し、近年は非常に厳しい状況にありますが、マドリッドの若手建築家はその状況にどう立ち向かっているのでしょう。

笠信太郎によれば、イギリス人は歩きながら考え、フランス人は考えた後で走り出し、そしてスペイン人は走った後で考えるそうです。それを鵜呑みにすれば、スペインは今まさに、走った後で考えている、もしくは、今もうすでに再び走り出しているようにも思えます。マドリッドの10組の若手建築家は、スペイン国外で大きなプロジェクトに携わる建築家もいれば、家具スケールのプロジェクトを大量に制作し続けている建築家もいて、多種多様です。スペインの建設業界が厳しい状況にあるということを忘れさせるくらい、マドリッドは「走って」います。

10組のマドリッドの建築家から、スペイン建築の未来を、そして現代における建築家の可能性を感じていただければ幸いです。

佐野哲史(Eureka/慶應義塾大学)


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