北村直也建築設計事務所が設計した、岐阜市の、既存建物の1階部分を改修したレンタルスペース「岐阜ビル」です。施設の公式サイトはこちら。
敷地は岐阜の柳ヶ瀬商店街のすぐ隣、並木のある大通りに面した場所である。
一昔前は生地問屋で栄え、その後はシャッター街となっていたが現在では商店街で定期的な催しが行われるなど一時期よりは盛り返してきている。建物は昭和に建てられたオフィスビルで、平成に一度花屋として改修され令和になり1階部分を再度リノベーションを行うこととなった。レンタルスペースとしギャラリー、講演会、ライブや演劇等のイベントが行われる。
ベースとなる内装は部分的に剥がしてスケルトン状態とし、そこに新しく4枚の大きな開戸とカーテンを取付け3つのペースを作った。幾度も改装されてきた内装の変遷をそのまま残し、イベントが行われているときは華やかな空間、イベントが終わり扉やカーテンを開くとまた何もない状態に戻る。街の盛衰の履歴を建物にそのまま残すことで未来を考えるきっかけになるような空間をつくりたいと考えた。
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以下、建築家によるテキストです。
敷地は岐阜の柳ヶ瀬商店街のすぐ隣、並木のある大通りに面した場所である。
一昔前は生地問屋で栄え、その後はシャッター街となっていたが現在では商店街で定期的な催しが行われるなど一時期よりは盛り返してきている。建物は昭和に建てられたオフィスビルで、平成に一度花屋として改修され令和になり1階部分を再度リノベーションを行うこととなった。レンタルスペースとしギャラリー、講演会、ライブや演劇等のイベントが行われる。
ベースとなる内装は部分的に剥がしてスケルトン状態とし、そこに新しく4枚の大きな開戸とカーテンを取付け3つのペースを作った。幾度も改装されてきた内装の変遷をそのまま残し、イベントが行われているときは華やかな空間、イベントが終わり扉やカーテンを開くとまた何もない状態に戻る。街の盛衰の履歴を建物にそのまま残すことで未来を考えるきっかけになるような空間をつくりたいと考えた。
カーテン
劇場や映画館をイメージするような表を暖色、裏面を黒に近いグレーとし、柄はカラーフィルムを重ねた模様を生地にプリントしている。奥に行くほど模様の色が濃く、設置スパンを奥に行くほど短くしパースを強調させ実際より奥行きが強く感じられる効果を狙っている。
大きな開戸
木工作家による建具に構造家によって金属補強を行い断面の小さい軽やかなガラス木枠の開戸となっている。サイズは1200×2800あり、上下2点で留まる4枚の建具は建物側に枠がなくバタフライ状に開閉する。取手はアルミ作家によるもので規格丸棒を糸鋸で半分にカットし、工業的でありながらノコ目のブレが手仕事の柔らかさを感じさせる。非常に大きな扉だが軽やかで人間らしい親密感を感じさせる。
■建築概要
プロジェクト名:岐阜ビル(岐阜ビル 1階レンタルスペース)
所在地:岐阜県岐阜市若宮町6-2
用途:レンタルスペース
設計:北村直也建築設計事務所
施工:株式会社ライフ 担当/富田 治樹
カーテン:Studio Akane Moriyama
建具:HOFF&Co.
構造(建具):yasuhirokaneda STRUCTURE 担当/金田 泰裕
アルミ取手:永瀬 二郎
WEB・ブランディング:miyashita design office
写真:miyashita design office 担当/加瀬 秋彦
構造:RC造
規模:地上4階建(そのうち1階をリノベーション)
敷地面積:240.59m2
1階床面積:161.50m2
竣工年月日:2021年2月1日
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 内装・床 | 床 | コンクリート現し
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内装・壁 | 壁1 | コンクリート現し
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内装・壁 | 壁2 | SGL PB t=12.5 AEP
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内装・天井 | 天井 | コンクリート現し
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内装・建具 | 建具 | ナラ(一部金属補強)
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内装・建具 | カーテン | ポリエステル100%(防炎) プリント
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内装・キッチン | キッチン | コンクリート
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内装・家具 | 家具 | ヒノキ t=24
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