SHARE 荒尾宗平 / SIDES COREによる、大阪市のアイラッシュサロン「BED」
荒尾宗平 / SIDES COREが設計した、大阪市のアイラッシュサロン「BED」です。店舗の公式サイトはこちら。アイラッシュとは、つけまつげの事。
完全予約制のアイラッシュサロンの計画。
店名のBEDには施術中にリラックスして眠れるようなサービスを提供したいという思いがある。その世界観を表現するロゴは同じオーナーの経営するサロンLAND.と同じくイラストレーターのYu Nagaba氏に依頼した。
限られた面積に席数を確保し、各ベッドのプライバシーを守りつつ圧迫感なくリラックスして眠れるような空間を実現するという課題があった。その両方を成立させるためオリジナルの仕切りを考案した。仕切りは片面のみに薄い板を貼った表裏を持つパネルで構成した。パネルを交差して抜けを作りながら構造的に組み上げ、プライバシーを確保すると同時に視線の抜けを作り、無意識に隣のブースと広がりがシェアされるようにした。
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以下、建築家によるテキストです。
広がりをシェアするアイラッシュブース
完全予約制のアイラッシュサロンの計画。
店名のBEDには施術中にリラックスして眠れるようなサービスを提供したいという思いがある。その世界観を表現するロゴは同じオーナーの経営するサロンLAND.と同じくイラストレーターのYu Nagaba氏に依頼した。
限られた面積に席数を確保し、各ベッドのプライバシーを守りつつ圧迫感なくリラックスして眠れるような空間を実現するという課題があった。その両方を成立させるためオリジナルの仕切りを考案した。
仕切りは片面のみに薄い板を貼った表裏を持つパネルで構成した。パネルを交差して抜けを作りながら構造的に組み上げ、プライバシーを確保すると同時に視線の抜けを作り、無意識に隣のブースと広がりがシェアされるようにした。
圧迫感を更に減らすため、床面に固定する下側のパネルは床の仕上げと同色に塗装し、上へと積み上げるパネルが相対的に軽く感じられるよう調整している。パネルは上下を表裏に構成しているため、店内を移動するごとに表裏が連続して変化し、空間の表情を印象付ける。
北側の窓は大きなものだったが、外からの視線を遮る必要から、北側全面を特殊なカーテンで覆っている。南側のエントランスから見た際、このカーテンが柔らかく光る背景となる。これにより仕切りの抜け感がより際立ち、そこから光が廻る。適度に仕切られた各ブースは心地よく眠れるようなものとなったのではないかと思う。
■建築概要
名称:BED
用途:eye lash salon
規模:32㎡
デザイナー:荒尾宗平
デザインオフィス:SIDES CORE
施工会社:THE
照明設計:大光電機 國分頼明
カーテン:FabricScape
VI:長場雄
住所:〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4丁目8-4 ブリーズ南船場501
デザイン期間:2020.9.1~2020.10.20
工事期間:2020.11.4~2020.11.16
写真:太田拓実
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | |
内装・壁 | 壁 | |
内装・天井 | 天井 | |
内装・建具 | 積み上げパーティション | ラワンベニア 片面フラッシュ 上:無塗装 下:AEP塗装仕上げ |
内装・建具 | ドア | ラワンベニアフラッシュ+レバーハンドル UK020-001S(union) |
内装・建具 | カーテン | 特注カーテン(Fabric Scape) |
内装・照明 | 照明 | ダウンライト、ユニバーサルダウンライト(DAIKO) |
内装・家具 | チェア | |
内装・家具 | スツール | |
内装・家具 | サイドテーブル | |
内装・家具 | サイドテーブル2 | |
内装・家具 | 壁フック |
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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
Individual eyelash booths that share space
BED is a reservations-only eyelash salon. The name reflects the owner’s wish to allow clients to feel relaxed, like they could fall asleep, while their eyelashes are being done. The logo that expresses the concept was designed by Yu Nagaba, an illustrator who we also partnered with for LAND, another salon owned by BED’s owner.
We created original partitions in order to house multiple seats in limited square footage and maintain privacy while still feeling open enough for guests to relax and even sleep.
The partitions have a thin board attached to only one side, so the front and back are different. The partitions intersect in a way that creates passages and levels. This maintains privacy for each client without completely stopping the line of sight, in effect unconsciously sharing the space of the adjacent booth.
To further reduce any sensation of being boxed in, we painted the floor the same color as the bottom panels (which are attached to the floor). Panels are placed so that they feel light. Top and bottom panels alternately show the front and back so that when moving through the space it feels connected but also changed – it’s designed to leave an impression.
The north side window is quite large, but in order to block the view from outside, we fully covered the north side in custom curtains. When you look at the north side from the entrance (south), you see a space filled with soft light. The passageways between the partitions are accentuated by this light, and it seems to circulate throughout the space.
Booths are separated just enough, and we believe we have achieved a space that is comfortable enough to sleep in.
BED
Business type: eyelash salon
Floor area: 32㎡
Designer: Sohei Arao
Design office: SIDES CORE
Photographer: Takumi Ota
Construction: THE
Lighting design: DAIKO Yoriaki Kokubu
VI: Yu Nagaba
Curtain:fabric Scape
Address: Breeze Minamisenba 501, Minamisenba 4-8-4, Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 542-0081, Japan
Designed: September 1 – October 20, 2020
Built: November 4 – 16, 2020