SHARE 南木隆助のデザインとディレクションによる、東京・銀座の、美容ブランドの移動型旗艦店「SHOTMODE ポップアップストア」。様々な場所に移動できる仕組みと世界観を象徴させるディテール等を両立
南木隆助のデザインとディレクションによる、東京・銀座の、老舗化学メーカーが立ち上げた美容ブランドの店舗「SHOTMODE ポップアップストア」です。様々な場所に移動できる仕組みと世界観を象徴させるディテール等を両立された設計となっています。店舗の公式サイトはこちら。現在はGINZA SIX B1Fに展開されていますが、2021年7月31日以降は別の場所に移動する予定です。
移動型旗艦店を作る。
店舗のブランドへの役割はデザインに直結する。役割は、どんな【時代】に店舗が生まれるかに関係する。ハイブランドが立ち上がる過去の時代に本店がアイデンティティを体現し、やがてグローバルブランドが展開する時代が訪れ、フォーマットを活用した量産型店舗ができた。量産型店舗が飽和する時代が訪れ独自性を提示する旗艦店が生まれた。
要望としては京都の老舗化学メーカーが立ち上げたマイクロニードル技術の美容ブランドの店舗として、今後様々な場でポップアップ販売をしつつ他ブランドに負けない世界観を提示したいとのことだった。
独自のマイクロニードル技術は台形の針を特徴とし、安定構造と痛みがないことが強みだ。そこで反転した2つの台形をカウンター状につなげ、肌に似た淡く紅いサクラ材がうねるHPシェル状になり、精度のあるディテールを含め滑らかな肌と京都発のハイブランドを表すことを考えた。カウンターは4パーツに分かれ、分割や、個別の組み合わもできる。端部の精度を高め、組む時のつなぎ目が消える。屏風背景と合わせて店舗を自由に作り、組み替えられる。
この店舗は【フラッグシップポップアップ:移動型旗艦店】として考えた。変化が加速する時代に場所替えや組み替えの仕組みにしながらも、世界観を象徴させるディテールや素材で、移動し続ける店舗と尖ったブランド性が連動する仕組みを作った。
以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
SHOTMODE ポップアップストア
展開場所:東京都中央区銀座6丁目 GINZA SIX B1F 2021年7月31日以降移動予定
用途:コスメ販売
床面積:33.77㎡
竣工:2021年4月17日
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デザイ ン/ ディレクション:南木隆助
デザイン:森鼻良太
ロゴ / サイン / アートディレクション:深沢夏菜
制作 / 施工:乃村工藝社
プロデュース:The Goal Inc. 秋谷沙織、阿部有人
撮影:三嶋一路
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
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内装・造作家具 | 什器表面仕上げ・エッジ | サクラ突き板(大和ツキ板産業) |
内装・造作家具 | 什器内部・引き出し | シナベニアCU3部ツヤ |
内装・造作家具 | 屏風表面仕上げ・エッジ | サクラ突き板(大和ツキ板産業) |
内装・造作家具 | 屏風グラフィック | シルクスクリーン現場印刷 |
内装・造作家具 | 屏風隠し蝶番 |
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