SHARE アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」
アプルデザインワークショップ / 大野秀敏+江口英樹+山本真也による、山口市の「医療型児童発達支援センター新山口」です。
医療型児童発達支援センターは、医療的行為を必要とする障がい児(身体・精神・知的)の通所施設。
山口県二番目、山口市初の整備となった。敷地は新山口駅に近く、近隣公園に面し、同一敷地内に既存クリニック(小児科・発達外来・こどもリハビリ)、病児保育、認可保育園、在宅福祉施設を有し、新山口駅南口(新幹線口)から徒歩7分の交通至便の場所である。構造はRC造。
細長い敷地形状から、建築形態も自動的に決まり単調な廊下のようになってしまう。そこで長手の壁をジグザグに蛇行させて小さい空間に分節し、開口部と壁を交互に配列して南と北に交互に開放される変化もつくり出した。この形態は構造的にも高い合理性がある。最上階では天井(=屋根)を片流れとし、ロフトをつくることで立体的で驚きのある生活空間をつくり出した。合わせて職員(保育士・介護士・看護師・リハビリ職等)の負担を軽減して安全性を高める家具の設計も行った。
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以下、建築家によるテキストです。
医療型児童発達支援センターは、医療的行為を必要とする障がい児(身体・精神・知的)の通所施設。
山口県二番目、山口市初の整備となった。敷地は新山口駅に近く、近隣公園に面し、同一敷地内に既存クリニック(小児科・発達外来・こどもリハビリ)、病児保育、認可保育園、在宅福祉施設を有し、新山口駅南口(新幹線口)から徒歩7分の交通至便の場所である。構造はRC造。
発注者はこれまでも、(健常児のための)保育園や病児保育など、働く親の支援に積極的に取り組み、同一敷地内にこれらの既存施設と強い連携をつくることで、多職種医療の下での生活支援の建物をつくることを決意された。ただ、建設可能な場所は限られ、敷地として利用できる場所は概ね幅8m奥行き40mの細長い形態となる。既存施設の環境の悪化を最小限にしつつ障がい児のための居心地の良い場所をつくることを目指した。
細長い敷地形状から、建築形態も自動的に決まり単調な廊下のようになってしまう。そこで長手の壁をジグザグに蛇行させて小さい空間に分節し、開口部と壁を交互に配列して南と北に交互に開放される変化もつくり出した。この形態は構造的にも高い合理性がある。最上階では天井(=屋根)を片流れとし、ロフトをつくることで立体的で驚きのある生活空間をつくり出した。合わせて職員(保育士・介護士・看護師・リハビリ職等)の負担を軽減して安全性を高める家具の設計も行った。
■建築概要
建物名称:医療型児童発達支援センター新山口
所在地:山口県山口市小郡平成町1-10および1-9の一部
主要用途:児童福祉施設等(放課後等デイサービス、医療型児童発達支援、児童発達支援)
建築主:社会福祉法人 青藍会
設計:アプルデザインワークショップAPLdw 担当 / 大野秀敏、江口英樹、山本真也(**)
(**)工事監理担当者
構造設計:MID研究所 担当/加藤征寛、吉村貴司
設備設計:総合設備計画 担当/吉岡聡史、兵道哲
施工:山口建設 担当/内藤敏博
構造・構法:鉄筋コンクリート造(EJボイドスラブt250)
階数:地上3階
軒高:9.85m
最高の高さ:10.25m
敷地面積:329.50m2
建築面積:211.55m2(建蔽率64.21% 許容80%)
延床面積:636.04m2(容積率193.04% 許容500%)
1階:211.55m2
2階:212.24m2
3階:212.25m2
設計期間:2019年1月~2019年9月
工事期間:2019年12月~2020年7月
地域地区:商業地域、防火地域
道路幅員:西14.0m 南5.0m
撮影:北嶋俊治
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・屋根 | 屋根 | |
外装・壁 | 外壁 | コンクリート打放全面薄塗り補修 透明着色発色材 セラミクリートSiカラークリヤ-3分艶 (エスケー化研) |
内装・床 | 訓練室床1 | |
内装・床 | 訓練室床2 | |
内装・壁 | 訓練室壁 | PB12.5 AEP 色番 G07-50L |
内装・天井 | 訓練室天井 | コンクリート打放補修 AEP 色番 G07-50L |
内装・建具 | 訓練室カーテン | |
内装・建具 | 訓練室レースカーテン |
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Child development support center in Shinyamaguchi
Location: Yamaguchi, Yamaguchi Prefecture, Japan
Completion date: July, 2020
Client: Seirankai, Social welfare corporation
Architect: A.P.L. design workshop / OHNO Hidetoshi, EGUCHI Hideki, YAMAMOTO Shinya
Structural engineering:MI+D architectural structure laboratory
Mechanical and Electrical engineer: Sogo Setsubi Consulting Co.,Ltd
Contracotrs: Yamaguchi Kensetsu Co.,Ltd,
Site area:329.50㎡
Floor area:636.04㎡
Photo: KITAJIMA Toshiharu