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2021.8.05Thu
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後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図
photo©長谷川健太

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エスエスシー杉尾篤照明設計事務所柳室純建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)図面あり事務所静岡浜松工場後藤周平長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太

後藤周平建築設計事務所が設計した、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」です。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図しました。クライアント企業の公式サイトはこちら。

繊維製品メーカーの本社兼工場である。

敷地のある静岡県西部は織物産業が盛んな土地であった。特に薄物と呼ばれる浴衣等の製造が盛んに行われてきたが、現代では中国製品の台頭などにより、産業全体の規模は縮小している。そんな状況の中でもアイデアを駆使し、この地域ならではの新しい繊維産業の在り方を模索し、事業を拡大してきたのが成田商店というクライアント企業だ。

建築家によるテキストより

建物に要求される主たる機能は、本社としての事務所と、生地の裁断、縫製、出荷などを行う工場である。まず、建物全体に求められる面積をリサーチしたうえで、事務所部分と工場部分で建物全体を二つに分割した。事務所の必要面積に対して工場の必要面積が大きいことによって生まれた非対称な平面形状をそのまま立ち上げ、切妻屋根を掛ける。そして、建物中央部のコアにトイレや倉庫などの共有スペースを集約し、事務所と工場部分の採光を確保した。

建築家によるテキストより

ここでは、ふたつの異なる質の“光をつくる”ことを主題としている。
事務所空間と工場空間で求められる光の質が大きく異なるからだ。
南側の事務所では、働く人たちが、仕事に集中しながらも、直接の採光によって季節や時間で変化を感じることができる光をつくること。
北側の工場では、事務所全体で拡散された光をポリカーボネート板の境界面で透過させ、均一化したフラットな光をつくることで、裁断や縫製などの集中力を必要とする空間に適した光をつくった。

季節ごと、時間ごとの変化を感じながら働きたい事務所部分と、繊維製品の染めやプリントの色のチェックのために、なるべく均一な明るさとしたい工場部分ここで求められる二種類の光を、それぞれの空間が相互に関係し合うことで成立させている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太
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後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 photo©長谷川健太
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後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 image©後藤周平建築設計事務所
後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の「成田商店本社屋 工場」。地域の産業の在り方を模索し事業を拡大する施主企業の為に、地域の風景を継承しつつ未来につないでいく建築を意図 image©後藤周平建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


地域の風景を光の質で継承する

繊維製品メーカーの本社兼工場である。

敷地のある静岡県西部は織物産業が盛んな土地であった。特に薄物と呼ばれる浴衣等の製造が盛んに行われてきたが、現代では中国製品の台頭などにより、産業全体の規模は縮小している。そんな状況の中でもアイデアを駆使し、この地域ならではの新しい繊維産業の在り方を模索し、事業を拡大してきたのが成田商店というクライアント企業だ。

クライアントからの大きな要望のひとつは、本社と併設して工場をつくることであった。
現在は、内部での製造に加え様々な職人とのネットワークを構築し商品を手掛けている同企業であるが、未来を見据えて自社内でより多くの製造ができる環境を整えることを目指していた。それは、製造業が衰退する現代においての挑戦でもある。その挑戦に対し建築が出来ることを模索した。

建物に要求される主たる機能は、本社としての事務所と、生地の裁断、縫製、出荷などを行う工場である。まず、建物全体に求められる面積をリサーチしたうえで、事務所部分と工場部分で建物全体を二つに分割した。事務所の必要面積に対して工場の必要面積が大きいことによって生まれた非対称な平面形状をそのまま立ち上げ、切妻屋根を掛ける。そして、建物中央部のコアにトイレや倉庫などの共有スペースを集約し、事務所と工場部分の採光を確保した。

ここでは、ふたつの異なる質の“光をつくる”ことを主題としている。
事務所空間と工場空間で求められる光の質が大きく異なるからだ。
南側の事務所では、働く人たちが、仕事に集中しながらも、直接の採光によって季節や時間で変化を感じることができる光をつくること。
北側の工場では、事務所全体で拡散された光をポリカーボネート板の境界面で透過させ、均一化したフラットな光をつくることで、裁断や縫製などの集中力を必要とする空間に適した光をつくった。

季節ごと、時間ごとの変化を感じながら働きたい事務所部分と、繊維製品の染めやプリントの色のチェックのために、なるべく均一な明るさとしたい工場部分ここで求められる二種類の光を、それぞれの空間が相互に関係し合うことで成立させている。

この構成にたどり着いたのは、繊維産業がより盛んだった近代以降、数多く存在したノコギリ屋根形状の繊維工場の配置やデザインを参照したことにもよる。これらの建築では、採光面はほとんどが北向きであり、その理由は、ハイサイドライトから安定した間接光を取り入れるためだった。ここではその屋根形状は踏襲されてはいないが、勾配屋根の上部側面から安定した光を取り込むという空間性を受け入れている。それが、この土地に新しく建つ繊維関係の企業の社屋・工場の在り方に適しており、地域の歴史を現代に引き継ぐことになると考えたからである。また、クライアント企業の歴史を大事にしつつも新しい挑戦に挑む姿勢を表現できるとも思った。

静岡県西部で暮らしてきた私達にとって、繊維関係の工場建築は良く見る原風景のひとつだ。しかし、それらは時代の変化の中で使われなくなり、取り壊されてしまったものも多い。しかし、その空間の記憶は今でも残っている。地域に根差し、その土地に建ち続けた建築というのは人々の記憶に確かに刻まれるのである。

その地域固有の風景や空間を参照し、未来につないでいく。それができるのはそれぞれの土地に根差して活動している建築家だからできることアプローチだ。
グローバルに活動することが容易になっている時代だからこそ、同時に地域の固有性を空間化して継承するという役割を建築家は放棄してはいけないのではないか。

■建築概要

成田商店本社屋 工場
Narita shouten head office factory
建築設計:後藤周平建築設計事務所 / 担当:後藤周平、小田海
構造設計:柳室純構造設計 / 担当:柳室純
設備設計:エスエスシー / 担当:齊藤隆幸、星貴之
照明設計:杉尾篤照明設計事務所 / 担当:杉尾篤
所在地:静岡県浜松市
用途:工場
構造:鉄骨造
敷地面積:1893.73㎡
建築面積:490.72㎡
延床面積:610.73㎡
竣工:2021年2月
写真撮影:長谷川健太

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床事務室・ホール・応接室床

ウッドライン(田島ルーフィング)

内装・壁事務室・ホール・応接室壁

ビニルクロス:(シンコール)(サンゲツ)

内装・天井事務室・ホール・応接室天井

ビニルクロス:(シンコール)(サンゲツ)

内装・床裁断室・荷受室床

フロアトップアクアフォルティス(アトミクス)

内装・壁裁断室・荷受室壁

ビニルクロス:(シンコール)(サンゲツ)

内装・天井裁断室・荷受室天井

ビニルクロス:(シンコール)(サンゲツ)

内装・床縫製室床

フロアリューム(東リ)

内装・壁縫製室壁

ビニルクロス:(シンコール)(サンゲツ)

内装・天井縫製室天井

ビニルクロス:(シンコール)(サンゲツ)

内装・壁上部壁

ツインカーボ(AGC)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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エスエスシー杉尾篤照明設計事務所柳室純建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)図面あり事務所静岡浜松工場後藤周平長谷川健太
2021.08.05 Thu 14:56
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    二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の、ルーフトップバー「DREIECK PARK SUD」。屋上の既存設備機器の存在をその延長にあるようなバーを考えることで解決しつつ魅力的な店舗となることを意図
    photo©水崎浩志

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    店舗福岡二俣公一水崎浩志図面あり建材(外装・床)建材(内装・壁)建材(内装・造作家具)建材(外構・造作家具)ケース・リアル
    二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の、ルーフトップバー「DREIECK PARK SUD」。屋上の既存設備機器の存在をその延長にあるようなバーを考えることで解決しつつ魅力的な店舗となることを意図 photo©水崎浩志
    二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の、ルーフトップバー「DREIECK PARK SUD」。屋上の既存設備機器の存在をその延長にあるようなバーを考えることで解決しつつ魅力的な店舗となることを意図 photo©水崎浩志
    二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の、ルーフトップバー「DREIECK PARK SUD」。屋上の既存設備機器の存在をその延長にあるようなバーを考えることで解決しつつ魅力的な店舗となることを意図 photo©水崎浩志

    二俣公一 / ケース・リアルが設計した、福岡市の、ルーフトップバー「DREIECK PARK SUD」です(※店名の「U」にはウムラウトがつきます)。屋上の既存設備機器の存在をその延長にあるようなバーを考えることで解決しつつ魅力的な店舗となることが意図されました。店舗の公式サイトはこちら。

    福岡市の中心部に建つ、新築ビルのルーフトップバーの計画。

    建築家によるテキストより

    主にホテルやシェアオフィスなどが入居する10階建ての複合ビルの屋上に、ホテル利用客だけでなく、一般利用も可能なバーを設計することになった。対象となったビルの目の前には小さな公園があり、その屋上は見晴らしも良く開放感のある環境であった。

    しかしこのようなビルに通常求められるのと同様に、キュービクルや室外機といった建物に必要な設備機器で屋上の大部分が埋まっており、設備スペースと隣り合う環境をどのように捉え、いかに魅力的なルーフトップバーを構築できるかが課題となった。

    建築家によるテキストより

    そこで私たちは、設備機器に囲まれたこの環境を否定するのではなく、逆にこれら設備群の延長にあるようなバーを考えることで解決を試みた。まず、ビルの指定素材であったデッキ材の色にシルバーグレーを選定。溶融亜鉛メッキ仕上げの鋼材、コンクリートの壁など、設備スペースに見えてくるテクスチャと同化するような色合いを考えた。

    建築家によるテキストより
    • 残り11枚の写真と建築家によるテキスト
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    店舗福岡二俣公一水崎浩志図面あり建材(外装・床)建材(内装・壁)建材(内装・造作家具)建材(外構・造作家具)ケース・リアル
    2021.08.05 Thu 11:27
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    中村竜治建築設計事務所による、東京・渋谷区の、資生堂の美容施設「Beauty Square」。流動的に複数の店舗・サロン・イベントスペースが入居する施設として、建物とショップの間に挟まれる境界部分を設計
    photo©中村竜治建築設計事務所

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    建材(内装・天井)布凸版印刷インビジブル・デザインズ・ラボNSコーポレーション新菱冷熱工業太陽工業資生堂オーノJAPAN建材(内装・造作家具)建材(内装・建具)建材(内装・壁)建材(内装・床)渋谷区乃村工藝社中村竜治商業施設東京
    中村竜治建築設計事務所による、東京・渋谷区の、資生堂の美容施設「Beauty Square」。流動的に複数の店舗・サロン・イベントスペースが入居する施設として、建物とショップの間に挟まれる境界部分を設計 photo©中村竜治建築設計事務所
    中村竜治建築設計事務所による、東京・渋谷区の、資生堂の美容施設「Beauty Square」。流動的に複数の店舗・サロン・イベントスペースが入居する施設として、建物とショップの間に挟まれる境界部分を設計 photo©中村竜治建築設計事務所
    中村竜治建築設計事務所による、東京・渋谷区の、資生堂の美容施設「Beauty Square」。流動的に複数の店舗・サロン・イベントスペースが入居する施設として、建物とショップの間に挟まれる境界部分を設計 photo©中村竜治建築設計事務所

    中村竜治建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の、資生堂の美容施設「Beauty Square」です。流動的に複数の店舗・サロン・イベントスペースが入居する施設として、建物とショップの間に挟まれる境界部分を設計しています。基本設計を中村竜治建築設計事務所が、実施設計を乃村工藝社が手掛けました。施設の公式サイトはこちら。

    原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」の中にある資生堂の美容施設「Beauty Square」。
    複数の化粧品ブランド、ヘアサロン、イベントスペースなどが混在するショップインショップである。

    ある一つのブランドを表現するための空間というよりは、建物とショップの間に挟まれる境界部分を設計している。

    建築家によるテキストより

    建物は伊東豊雄氏監修のもと、駅前通りから竹下通りへと繋がる半屋外通路が設けられ、建物内だけでなく、街の回遊性を高めることが目指されている。同様にBeauty Squareの区画も、駅前通りに面すると同時に奥の方でこの半屋外通路にも面し、そのまま竹下通りへと抜けていける空間となっていたので、この状態をできるだけ保つことに務めた。

    建築家によるテキストより

    機能的には、流動的な中身に応じて照明設備、音響設備、装飾などが自由に吊れる仕組が必要とされたが、天井には荷重やアンカー位置などの制約が多かった。そこで、表の駅前通りから裏の半屋外通路への抜けをつくるように2枚の構造壁を立て、その上にトラス梁を乗せることで、床から自立する通路状の架構をつくっている。

    建築家によるテキストより
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    建材(内装・天井)布凸版印刷インビジブル・デザインズ・ラボNSコーポレーション新菱冷熱工業太陽工業資生堂オーノJAPAN建材(内装・造作家具)建材(内装・建具)建材(内装・壁)建材(内装・床)渋谷区乃村工藝社中村竜治商業施設東京
    2021.08.05 Thu 09:50
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