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2022.3.15Tue
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長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作
photo©イジュヨン

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スキーマ建築計画イジュヨン図面ありリノベーション店舗長坂常韓国
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」です。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作しました。店舗の公式サイトはこちら。

長坂が「見えない開発」と呼び進めている済州島塔洞での街全体の開発プロジェクトのひとつとして完成したものです(※「見えない開発」については下部のテキストを参照)。アーキテクチャーフォトでは、長坂のこれまでの済州島塔洞でのプロジェクト「creamm」、「Portable」、「FREITAG JEJU by MMMG」、「D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO」も特集記事として紹介しています。

TAPDONG「見えない開発」の続編である。

creammが竣工し約1年半経つがまた少し開発領域が広がった。
今回はARARIO MUSEUMの南の通りを一本挟んだところにあるテナントビルである。
そこはどこにでもあるような3階RCラーメンの建物で等スパンで別れ、4テナントが軒を並べるテナントビルで、東側から2スパン目の1〜2階の改修を行った。

建築家によるテキストより

既存の建物が元々そのスパンごとに区画され、いわゆる商店街のように外壁の1階と2階の間に看板がつき営業していたが、それでは中に入ってみないとわからない「見えない開発」的な魅力が得られないと考え、まず、そのステレオタイプな看板を取り外し、区画ごとの境界を外から感じられないように魅力ある雑居ビルを目指した。

建築家によるテキストより

その躯体の整理を行いつつ、その一画の1〜2階にKOLON SPROTのコンセプトストアを計画した。
そこは「持続可能性」をコンセプトとしたブランドでSOTSOT REBIRTHといい。
リサイクル素材を使って作られたワンオフの商品を扱うアパレルストアであることから、我々はそのコンセプトを引き継ぎ什器をJEJU島海岸付近で集めた海洋ゴミを使って作った。スケルトンも既存のインフィルを剥がしできるだけそのまま利用するよう計画した。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン
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長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作 photo©イジュヨン
長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作全体図 image©スキーマ建築計画
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長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作1F平面図 image©スキーマ建築計画
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長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・済州島の店舗「KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH」。この地域で取り組む“見えない開発”の一環として計画、魅力的な“雑居ビル”を目指して既存の区画を整理し開口部も新設、内装では入居店舗の理念を引継ぎ“海洋ゴミ”を使用し什器を制作BB'断面図 image©スキーマ建築計画

以下、建築家によるテキストです。


TAPDONG「見えない開発」の続編である。

creammが竣工し約1年半経つがまた少し開発領域が広がった。
今回はARARIO MUSEUMの南の通りを一本挟んだところにあるテナントビルである。
そこはどこにでもあるような3階RCラーメンの建物で等スパンで別れ、4テナントが軒を並べるテナントビルで、東側から2スパン目の1〜2階の改修を行った。

既存の建物が元々そのスパンごとに区画され、いわゆる商店街のように外壁の1階と2階の間に看板がつき営業していたが、それでは中に入ってみないとわからない「見えない開発」的な魅力が得られないと考え、まず、そのステレオタイプな看板を取り外し、区画ごとの境界を外から感じられないように魅力ある雑居ビルを目指した。

今回はその1角だが、オーナーがそのうち3区画を所有することから、そのワクワクする雑居ビルを目指し、横、そして上、さらに裏の建物に今後つながるべく区画の整理を行った。具体的には上階の3階で隣のABCにつながることを計画し、さらに南側の通りに出やすい開口部を計画した。

その躯体の整理を行いつつ、その一画の1〜2階にKOLON SPROTのコンセプトストアを計画した。
そこは「持続可能性」をコンセプトとしたブランドでSOTSOT REBIRTHといい。リサイクル素材を使って作られたワンオフの商品を扱うアパレルストアであることから、我々はそのコンセプトを引き継ぎ什器をJEJU島海岸付近で集めた海洋ゴミを使って作った。

スケルトンも既存のインフィルを剥がしできるだけそのまま利用するよう計画した。

■建築概要

題名:KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH
所在地:13, Tapdong-ro, Jeju-si, Jeju-do Korea
構造:RC造
階数:3階
主用途:物販
設計:長坂常/スキーマ建築計画
担当:宮下翔多、ユンヨンシク
施工:Murzi Design Co, Ltd
協力:TOPEC(ローカルアーキテクト)
id.bridge (ブランドサインデザイン)
PADOSIKMUL(植物デザイン)
床面積:349㎡(1F ショップ:130㎡ 2F ショップ:130㎡ B1F 倉庫:80㎡)
竣工:2021年12月
写真:イジュヨン


見えない開発

済州島の北、Tapdong。この地域は1990年代に市場やショッピングスペース、映画館などが立ち並び、済州島最大の繁華街として栄えた。その後、繁華街が済州市の南側の新都市に移り、開発が進まず、徐々に廃れ、部分的には廃墟と化して全く人が立ち寄らなくなった。

その中心にあるArario Museum Tapdong Cinemaとなっている建物は昔その地域の中心的存在の映画館だった。そこが廃業し、その後、放置され荒れ果てていたところをARARIO創始者であり、アーティストでもあるキム・チャンイル会長が訪れた。

見に来た時にはあるべき鉄骨も盗まれたバブル期には流行っていた映画館を中心に荒れ放題の町だったという。でもそんな街に可能性を感じ、まずはその映画館跡地を買い、新築を建てるのではなく、改修し美術館にコンバートした。

当時は荒れ果てた場所ということもあって値段も安くその周辺をまとめて購入し、気づいたら飛び飛びだが近隣の建物を20軒近くを所有していた。飛び飛びゆえ、一掃し、巨大な複合施設を作る訳にもいかないし、そもそもその気はなく一つ一つそこまで刻み込まれた痕跡を生かしながら改修し、このタプトンという町を再生させたいと考えたのだ。

ただ、最初に来た頃全くこの街に歩いている人がいなく本当に大丈夫だろうか?と心配にはなっていた。

そして、我々日本でも古い建物はたくさんあるが、こんなにまとめて買って一つずつ手を入れていくのは意外に少ないのではないだろうか?そんな古い建物を生かしたまちづくりにARARIOは挑戦するのだが、そこでナガオカケンメイさんのロングライフデザインという考え方はどストライクで、D&DEPARTMENT SEOULを運営するMMMGを介し、ナガオカケンメイさんと出会い、このD&DEPARTMENT JEJU by ARARIOというプロジェクトが立ち上がり、ARARIO MUSEUMと同様このタプトンという町の中心的存在にすべく計画が始まった。
我々はそこで建築から内装まで設計に携わらせていただいた。

さらに、その延長で、同時ににFREITAG storeと済州島の全土を自転車でつなぐハブになるべく作られたレンタルバイク屋「PORTABLE」が入る一棟、それからARARIO MUSEUMの下にカフェcreammを計画した。その後、コロナ禍少しずつ計画に拘らせていただいてる。

ある意味、これも開発かもしれない。ただ、一棟の一貫したデザインを全うする新築の開発に対して、このバラバラな飛び地での開発をどう捉え攻略すべきか考えた。もちろん、1棟ずつバラバラにデザインしてもより予想のつかない街になって面白いかもしれない。でも、やはりどうせなら建物を横断した人の動きを生み賑わいのある街にしたいと考え一定の共通の考えを設定したいと考え、その中から「見えない開発」という言葉が生まれた。

近づいて中が見えてこないと変化に気づかない、中に入って面白さがわかるとその先のもう一棟の建物も同じように変化があるのではないか?と期待させる。そのために極力外壁は既存のままで、中身を変えていく。

その際、グランドフロアでつながりを生むべく出来るだけピロティスペースを確保し、ハンドリフターを使って自由に植物や家具、サイクルスタンドなどが動かせるインターフェースという可動システムを利用し人のアクティビティを豊かにし街に賑わいを生み出す計画を行なった。


This project is a sequel to the “Invisible Development” project in Tapdong, Jeju. It has been a year and a half since the completion of creamm, and the development area has slightly expanded again. This time, it was the tenant building located across the street south of the ARARIO Museum.
It was a conventional three-story reinforced concrete rigid-frame building divided into equal spans, with four tenants in a row.
We renovated the first and second floors of the second span from the east side.

The existing building was originally divided into separate sections for each span, with signboards between the first and second floors on the exterior wall, like a typical shopping street. We thought that the current state of the building would prevent us from creating a unique appeal of the ” invisible development” that could be only perceived once you go inside.
With the goal of transforming the building into an attractive mixed use facility in the future, we first removed the stereotypical signage so that the boundaries of each section could not be perceived from the outside.

This time we renovated one section of this building, but since the owner owned three sections there, we decided to reorganized them and connect it to the upper part of the building, as well as buildings on the side and back of it to accommodate future changes and developments.
Specifically, our plan was to connect to the neighboring A, B, and C sections on the third floor above, and make an opening that allows easy access to the street on the south side.

In addition to rearranging the framework of the building, we designed a concept store for KOLON SPORT on the first and second floor within the designated section.
The store is called SOTSOT REBIRTH, an apparel brand based on the concept of sustainability which sells unique items made from recycled materials.
We carried on the concept, and made fixtures using marine debris collected near the shores of Jeju Island.
The existing infill was removed, and the skeleton was used without modification as much as possible.

PROJECT DATA

Title: KOLON SPORT SOTSOT REBIRTH
Structure: RC
Number of stories: 3F
Architect: Jo Nagasaka / Schemata Architects
Project team: Shota Miyashita,Yeonsik Yoon
Location: 13, Tapdong-ro, Jeju-si, Jeju-do Korea
Usage:Shop
Construction: Murzi Design Co, Ltd
Collaboration: TOPEC(Local Architect)
id.bridge(Brand & Sign Design)
PADOSIKMUL(Plant Design)
Floor area: 349㎡(1F shop:130㎡ 2F shop:130㎡ B1F:storage 89㎡)
Date of completion: December 2021
Photographer: Ju Yeon Lee


Invisible Development

Tapdong is located on the north side of Jeju Island. In the 1990’s, many buildings including a market, shopping mall, and movie theater were built in this area, and it flourished as the largest downtown area of Jeju. Later, the downtown area moved to a new city center to the south of Jeju City. The development of Tapdong became stagnant, and the area gradually declined, partially becoming abandoned and no one would stop by at all. The building at the center, which is now Arario Museum Tapdong Cinema., used to be a movie theater that played a central role in the area. After it went out of business, the building was abandoned and in disrepair when ARARIO’s Founder/Chairman and artist CI Kim (Kim Chang-il) visited. When he saw it for the first time, the steel columns and beams that should have been there had been stolen, and the building was falling apart in the rain. But he saw potential in this town, and bought the site of the former movie theater. Instead of making a new building, he renovated the existing building, and converted it into a museum. At that time, land prices around the area was low, because it was a desolate place. He purchased and ended up owning nearly twenty separate properties around the area in a dispersed fashion. Because the lots are dispersed, we can’t just wipe out the existing buildings and build a huge complex.CI Kim had no intention of doing so in the first place. He wanted to revitalize the Taptong district by renovating the existing buildings, while making use of the traces that history had carved into them one by one.
When we came here for the first time, however, there were few people walking around the area, and wondered if this project would really work.

While there are many old buildings in Japan too, it is probably not common to buy so many properties at the same time and renovate them one by one. For ARARIO, which is taking on the challenge of community development that makes use of the old buildings, the concept of “long life design” by Kenmei Nagaoka of D&DEPARTMENT was a perfect fit. CI Kim met Mr. Nagaoka through MMMG which operates D&DEPARTMENT SEOUL, and started this project, D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO, which aims to create a centerpiece of the Taptong area, like the ARARIO Museum. We were involved in the architectural and interior design for this project.

At the same time, we designed a building that houses the Freitag store, the rental bike shop Portable, which is expected to serve as a hub connecting the entire Jeju Island with bicycles, and the cafe creamm on the ground floor of the ARARIO Museum. After the coronavirus outbreak, we have been slowly involved in the project. This is not a development project to create a single new building with a consistent design, but it is still a development project of some sort. We wondered how we should view and approach the development of the many dispersed lots. It would be interesting to design each building separately to make the city more unpredictable and exciting, but we wanted to revitalize the city by creating a movement of people that would connect these buildings. In order to do this, we needed to establish a concept that would be consistent throughout this project, and came up with the term “invisible development” to describe this project. You don’t notice changes until you get closer and look inside, but once you are inside and see how fascinating the changes area, you can’t help wondering if the other building down the road might be changing in the same interesting way. In order to achieve this effect, the exterior walls are left as they are as much as possible, but the contents are changed. In doing so, we keep as much pilotis spaces as possible to create connections on the ground floor, and by introducing an interface system using hand lifters to freely move plants, furniture, and bike stands, we hope to enhance people’s activities and create a lively atmosphere in the city.

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    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意
    photo©Nacasa & Partners

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    architecture|feature
    建材(外装・壁)OUTSIGHT GRAPHICSICE都市環境照明研究所FIELDCOM.DESIGN佐々木達郎TIME&STYLE竹花工業森村設計KAP建材(内装・造作家具)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)軽井沢長野ナカサ&パートナーズ宿泊施設
    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意 photo©Nacasa & Partners
    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意 photo©Nacasa & Partners
    佐々木達郎建築設計事務所による、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能を用意 photo©Nacasa & Partners

    佐々木達郎建築設計事務所が設計した、 長野の宿泊施設「星野リゾート BEB5軽井沢」です。自然豊かで四季折々の風景を楽しめる敷地で、建築の量塊を森林と一体化するよう抑え素材選択でも景観に配慮、中庭を囲む共用空間では宿泊者が其々の居場所を見つけ滞在を楽しめる機能が用意されました。施設の公式サイトはこちら。

    この建築は、旅を身近に楽しむためにつくられた74室の客室をもつホテルである。

    敷地は、長野県軽井沢町の唐松や紅葉が自然豊かな林に囲まれ、1年を通して四季折々に変化する風景を楽しむことが可能な場所であった。そこで、この土地固有の豊かな自然を建築の魅力として取り込こむことを考えた。建物のボリュームは、周辺の森林と一体化し、建築が風景として消えていくように抑え、無彩色や木材の自然な色彩を中心としたマテリアルで景観に配慮した。

    建築家によるテキストより

    ハの字型に開いた中庭型の配置を採用し、パースペクティブに広がる大きなデッキテラスを設けている。そのテラスをぐるりと囲い込んだ1階の共用空間は、中庭の自然が連続する「林」に見立てた空間とし、ゲストが自由に居場所を見つけ、おもいおもいに滞在を楽しめる機能を散りばめた。

    建築家によるテキストより

    構造形式は、環境への配慮から、イ準耐火建築物(1時間)の木造2階建てとして計画している。

    自然と隣接する中庭に面した窓廻りの柱には、220mm角の米マツ集成材を使用し、45mmの燃え代を確保した。それ以外の柱、床は、石膏ボードで被覆し、コストバランスを図っている。また、特殊な構造として、西と東の2つの棟の接合部分にEXP.Jを設けず、鉄骨庇を水平梁として使うことで補強し、吹抜け壁面の耐風梁としても利用した。

    一方で、この規模のホテルでの木造の採用事例が少なく、コスト面、性能面については検証を繰り返した。小さな単位の客室が連続するホテル建築の特性上、小断面の流通材を利用し易い事や、杭や地盤改良を含めた総合的な比較から、コスト面においても木造にメリットがあることがわかり採用にいたっている。

    建築家によるテキストより
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    建材(外装・壁)OUTSIGHT GRAPHICSICE都市環境照明研究所FIELDCOM.DESIGN佐々木達郎TIME&STYLE竹花工業森村設計KAP建材(内装・造作家具)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)軽井沢長野ナカサ&パートナーズ宿泊施設
    2022.03.15 Tue 16:33
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    【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中

    architecture|job
    建築求人情報
    【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中
    【ap job更新】 住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中玉造幼稚園 / photo masao nishikawa
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    住宅から公共施設まで様々な用途と規模の建築を手掛ける「橋本尚樹建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    橋本尚樹建築設計事務所で設計スタッフを2名程度募集します。

    私たちは、2018年の事務所開設以来、住宅からオフィス、工場などの民間施設にはじまり、幼稚園や庁舎などの公共施設に至るまで、様々なプログラムと規模のプロジェクトを手がけてきました。

    現在は設計スタッフ4名、マネージングスタッフ1名で、複数の公共事業を含むプロジェクトを同時進行しています。新規スタッフの方には、現時点での能力に限らず、何より仕事に対して誠実で、真摯に建築と向き合う志のある方を求めます。

    まだまだ発展途上の集団です。私たちと一緒に事務所をつくっていこうという思いのある方を歓迎します。

    [略歴] 橋本尚樹 
    2008 – 2010
    Ateliers Jean Nouvel
    (Seguin Island project Paris France, Ferry terminal project_SINGARPORE, etc)
    2012 – 2018
    内藤廣建築設計事務所(担当: 静岡県草薙体育館, 富山県美術館, 高山駅周辺整備, 京都鳩居堂本店, 聞香処)
    2019 –
    株式会社 橋本尚樹建築設計事務所 設立
    2020 –
    京都先端科学大学 客員准教授

    [受賞歴] 橋本尚樹建築設計事務所
    2022 久御山町全世代・全員活躍まちづくりセンタープロポーザル 最優秀賞 
    2020山梨県丹波山村新庁舎プロポーザル 最優秀賞  

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2022.03.15 Tue 12:49
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    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる
    photo©ToLoLo Studio

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    architecture|feature
    建材(外装・屋根)宇田工務店湯谷紘介湯谷建築設計内装柳室純構造設計建材(外装・その他)建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)ToLoLo studio図面あり三重住宅
    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる photo©ToLoLo Studio
    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる photo©ToLoLo Studio
    湯谷紘介 / 湯谷建築設計による、三重・度会郡の「玉城の家2」。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくる photo©ToLoLo Studio

    湯谷紘介 / 湯谷建築設計が設計した、三重・度会郡の「玉城の家2」です。風雨が特徴で仏壇設置や葬祭時の集合への対応の要望に、雨仕舞を考慮する地域建築文化を引継ぐ大屋根の外観を計画、内部では開口・天井・円弧壁の操作により公私が段階的に変わる大空間をつくりました。

    三重県伊勢市の隣町である度会郡玉城町ののどかな集落に建つ住宅である。

    本家としての母屋の建て替え計画であるため、仏壇の設置と、葬祭時に集落の人々が30人ほど集まることができる一室空間が求められた。また宅地内で親世帯住居に隣接し、子育てや農作業を助け合うことも想定された。

    建築家によるテキストより

    伊勢志摩地方は「下から雨が降る」と言われるほど風を伴う雨が多く降る地域であり、雨仕舞を考慮した形態で固有の建築文化が継承されている。軒やけらばの出の深い切妻の大屋根とすることで、その地域の文化と慣習を引き継ぐ現代的な民家の佇まいとした。

    建築家によるテキストより

    集落の住人との交流も見込むこの住宅において玄関や南面の大きな開口は、“地域と家族の公共”に開かれている。玄関から室内へ入ると、手の届く高さの天井、南に面する小上がりの大開口出窓、円弧壁が、内と外の環境や親世帯の母屋との多様なレイヤを繋げている。また、円弧壁は奥に進むにつれて緩やかに“公”から“私”へといざなう役目も担う。

    建築家によるテキストより
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    建材(外装・屋根)宇田工務店湯谷紘介湯谷建築設計内装柳室純構造設計建材(外装・その他)建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)ToLoLo studio図面あり三重住宅
    2022.03.15 Tue 09:48
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    三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載

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    architecture|competition|promotion
    三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載メインビジュアル
    三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載審査風景
    三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載発表風景

    三菱地所設計 設立20周年特別企画の学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表します。受賞者の提案書と審査講評も掲載します。建築家の宮城島崇人、福屋粧子、藤本壮介、大西麻貴、彌田徹、前田圭介、末光弘和、建築史家・編集者の伏見唯(コーディネーターを兼任)が審査しました。【ap・ad】

    2021年、三菱地所設計の設立20周年記念特別企画として開催された「+ミライプロジェクト」は、
    『コンペのフレームを超えたコンペ』として、①全国を6つのエリアに分けて提案を募集、②エリア別の一次審査を経て「エリア最優秀チーム」を選出、③「エリア最優秀チーム」は審査員によるクリティークを経て提案をブラッシュアップ、④最終発表・審査会でブラッシュアップ案を発表、というフローで、約3か月間をかけて行われました。

    2021年11月3日、最後を飾る最終発表・審査会「ファイナルプレゼン」を三菱地所設計本店(東京都千代田区)にて開催。各エリア最優秀チームにより、提出時からより一層磨き上げられた作品が発表され、審査員による質疑を経て、「全国最優秀賞」(副賞:賞金100万円)、「三菱地所設計賞」(副賞:賞金20万円)が選出されました。皆さんの力作を紹介いたします!

    [テーマ]目抜き通り そして、そこにたつ建物
    多くの街には、その街の中心となる「目抜き通り」が存在します。
    街において目抜き通りは人びとの日々の活動の中心となり、我々がその街で生活していくうえでなくてはならない通りです。(中略)
    みなさんの街における「目抜き通り」はこれからどのようになってゆくでしょうか。
    みなさんの過ごす街の歴史や文化、地域の特性を紐解き、『目抜き通りと、そこにたつ建物』について考えてみてください。
    通りと一つひとつの建物の関係を考えることで、すでにある目抜き通りをもっと魅力的にすることも、新たな目抜き通りを生み出すこともできるはずです。
    みなさんの提案もまた歴史の一部となり、その街を形作ってゆきます。
    建築設計のみならず、アーバンデザイン、ストラクチャー、環境、インフラエンジニアリング、デジタルテクノロジー、アートなどさまざまな視点に立ち、提案してください。 みなさんの自由な発想、提案をお待ちしております。(テーマ文より一部抜粋)

    各受賞者の提案書と審査講評は以下に掲載します。


    【全国最優秀賞+関東エリア最優秀賞】
    『街の仕掛け人 ―土溶け建築と循環する道―』
    チーム「下町清掃員」  
    堤昂太+木下惇+荻野汐香(日本大学大学院生産工学研究科)

    以下の写真はクリックで拡大します

    三菱地所設計による学生コンペ「+ミライプロジェクト」の最終審査結果を発表。受賞者の提案書と審査講評も掲載
    • 「向島橘銀座商店街」(東京都墨田区)を舞台に、長い時間をかけて形成されてきた地域コミュニティによる「記憶の継承と更新」の提案。
    • 木造密集地域の危険を伴う木造住宅を住民の手で減築、土壁の左官により更新し、作業を通じて地域や来訪者とのさらなるつながりを創出する。土という建築の基本エレメントで地域固有の街並みを創出しようとする点が注目された。
    • 減築された建物間には、路地的な生活動線「土の道」を提案。来街者と生活者の2つの動線で「都市の通りをどう捉えるか」という広がりのある議論を生んだ。
    • 一次審査後のオンライン・クリティークを経て提案が大幅に成長。イベントフレームを存分に活かして提案を高めた点でも高く評価された。
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    2022.03.15 Tue 06:59
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    2022.3.14Mon
    • 元木大輔 / DDAA LABによる展覧会「Hackability of the Stool」が、京都市京セラ美術館で開催。定番的スツールを改変する様々なアイデアを提示
    • カンミレと宮下巧大による、福岡市の​「ゼロマチクリニック天神」。駅直結施設内の狭小区画でアプリ連携によるミニマム医療施設を目指し計画、デジタル技術で同時滞在人数の制御と受付プロセスの省略を実現、限られた面積内にゆとりある空間を生み出す
    • チームラボアーキテクツによる、東京・江東区の店舗「Vegan Ramen UZU Tokyo」。“withコロナ社会”での飲食店舗の新しい在り方を模索し計画、キッチンを中心とし作品を配した屋内外の其々の空間で飲食が行えるよう設計、多様な人々が同じ空間に共存し楽しめる場所を目指す
    • 黒川智之建築設計事務所による、神奈川・横浜市の「三ツ池の蔵」。小高い丘上の周辺に恵まれた敷地に計画、家形の構えを四方に向けた建築を考案した上で樹木に対応した外形の変形や諸機能に応える為の量塊を欠き取りを実行、象徴性と環境調和の同居を目指す
    • 最も注目を集めたトピックス [期間:2022/3/7-3/13]
    • ほか
    2022.3.16Wed
    • 【ap job更新】 様々なアワードで評価され、“リサーチ”と”デザイン”のサイクルを重視する「平井政俊建築設計事務所」が、設計スタッフ(新卒既卒・経験者)を募集中
    • 河津恭平による、兵庫・丹波市の住宅改修「実家」。設計者が生れた家を改修し引き継ぐ計画で、断熱で広い居間空間への変更を行い南北通風と天井開口で環境調整が可能なよう考慮、柱に極力触れない事で既存間取りの面影を残し次なる改修にも繋げる
    • 2022年のプリツカー賞を、フランシス・ケレが受賞。アフリカのブルキナファソ出身で、故郷での学校建築や議会も手掛ける建築家。その代表作と業績を紹介
    • 真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトによる、東京・目黒区の「自由が丘の集合住宅」。敷地のある街の特徴を微地形に見出し参照する事を構想、共用部の階段が上下重なる事無く展開し坂の街並のように住戸が連続、床のレベル差が採光や空間の広がりを生む事も意図
    • 【ap job更新】 建築設計に加え、地域活性化や企画からの提案も手掛ける「株式会社 高池葉子建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・新卒既卒)を募集中

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