architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2022.5.18Wed
2022.5.17Tue
2022.5.19Thu
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索
photo©小川重雄

SHARE 砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索

architecture|feature
東京小川重雄店舗図面あり板橋区建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・キッチン)建材(内装・造作家具)砂越陽介
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierが設計した、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」です。
元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索しています。施設の公式サイトはこちら。

池袋の町工場街の一角に建つ工場兼住居だった鉄骨造3階建ての1階部分(工場・事務所・車庫)を、設計事務所・シェア工房・シェアカフェからなる小規模複合施設へと改修し、「地域商工業の今後に示すオルタナティブ」をコンセプトに、設計者自身が入居し運営を行う。

建築家によるテキストより

計画当初から近隣の町工場に各工程を分離発注しながら一部自主施工する方針で設計を進めた。

実際の工事も、建具や内装木下地を工務店に、造作家具を木工家具工場に分離発注。キッチンと事務スペースを分けるバックカウンターの木架構等は設計者自身が材木屋の下小屋を借り、在庫木材を加工したのち、現場にて自主施工する方法で行った。工房スペースの床に貼られた杉貫材は、材木屋の木立場で日常的に見かけた汎用材である。

こうしてできあがった空間は地域の交流拠点であると同時に、いわば地域の「技術ショールーム」なのである。

建築家によるテキストより

業者や他者に一括委託するような方式ではなく、自主運営を基本としながら、そこに地域の人々が自由に気軽に主体的に参加しやすい空間・仕組を同時に実現している。
また既存製造業者のキュレーションを行い、その特色を活かしたイベントを共同企画開催することで、商工業者と地域の人々の接点をつくる取り組みを積極的に行なっている。コロナ禍にありながら創業以来1年半、多くの繋がりが生まれてきている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索 photo©小川重雄
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修後1F平面図 image©Yosuke SAGOSHI Atelier
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修後断面イメージ image©Yosuke SAGOSHI Atelier
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修前1F平面・周辺街区図 image©Yosuke SAGOSHI Atelier
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修前断面図 image©Yosuke SAGOSHI Atelier
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修前 外観 photo©砂越陽介
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修前 作業場 photo©砂越陽介
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修前 事務所 photo©砂越陽介
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索改修前 車庫 photo©砂越陽介
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索アイロン台 photo©砂越陽介

以下、建築家によるテキストです。


1. 概要|11-1studio
池袋の町工場街の一角に建つ工場兼住居だった鉄骨造3階建ての1階部分(工場・事務所・車庫)を、設計事務所・シェア工房・シェアカフェからなる小規模複合施設へと改修し、「地域商工業の今後に示すオルタナティブ」をコンセプトに、設計者自身が入居し運営を行う。

重量鉄骨による堅甲な構造体を表しで活用。町工場が立ち並ぶ街路に面した広い開口の車庫を土間断熱改修、オープンキッチンと木製連引き戸を追加することで、街路に開かれた居住性の良いカフェ・交流スペースとして再生した。

また工場に残されていた大工道具を整理し、それらを使用してものづくりができるシェア工房を整備し隣接させ、視認できるよう設計した工具棚で仕切った。これらのシェア工房およびカフェスペースは、設計者自身も設計事務所設備の一部として使用しながら、同時に地域に開いた場所として運営し、利用者によるものづくりと地域に現存する町工場とを繋ぐ仕組みを組み立てている。

現在、商店街や町工場の多くが事業承継に課題を抱えている。承継されなければ廃業し土地として売却する選択肢しかない現状に対し、そうではないオルタナティブを、町工場だったこの場所に建築として示していく。

2. 既存の建物・周辺環境|建物単体の一部を改修し運営することより、町工場街全体の将来への布石をつくる
豊島区池袋の西側、板橋区との区境付近には今も低層の住宅地が広がるが、そんなエリアの谷端川緑道沿いの一角、小さな町工場が軒を連ねていた街路がある。材木屋、木工家具屋、建具屋、工務店、屑鉄屋、電子部品屋、そしてアイロン台工場。多くは戦後焼け野原の東京にて創業し戦災復興と共に成長していった工場である。
搬出入のための広い開口が道に面し、中で職人さんが作業する風景や音が日常の風景としてあった。

時代は昭和から平成へと進み、軒を連ねた町工場は徐々に減っていった。事業承継されず廃業、売地となって集合住宅等へと建替えが進む。事業承継されてその3代目が操業を続ける町工場も今後5年前後に事業主の定年を控え、その後のビジョンは見えていない。

建築家である私自身も、祖父がここでアイロン台工場を営み、廃業し、そのまま倉庫同然となった場所から設計事務所を創業するにあたり、思うところがあった。
このエリアに限った話ではなく商店街や町工場等、各地の地域商工業の多くが世代的に同じフェーズにあり、同じ問題を抱えている。

A. 事業承継されてそのまま続いて残っていくこと。
B. 事業承継されず廃業し、取り壊され、全く別の街並みへと建て替わっていくこと。

現状の枠組みや事例にはこの2択しかない。
が、このAでもBでもないオルタナティブな形Cを地域商工業の今後に描けないだろうか。
各々の事業承継問題は建築家である私個人に介入できるものではないので、この場所に、建築という形でそのオルタナティブを示したい。それがこのプロジェクト:11-1 studioの骨格である。計画自体は建物1階部分のみという小さなプロジェクトであるが、街全体の将来を変えていく布石になるという目論見を持って計画を進め、この場所で運営していくことにした。

以下の写真はクリックで拡大します

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索Site image©Yosuke SAGOSHI Atelier
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索既存町工場写真 image©Yosuke SAGOSHI Atelier
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索事業承継と街並み image©Yosuke SAGOSHI Atelier

3. 地域の技術を顕在化させる設計・施工プロセス
計画当初から近隣の町工場に各工程を分離発注しながら一部自主施工する方針で設計を進めた。

実際の工事も、建具や内装木下地を工務店に、造作家具を木工家具工場に分離発注。キッチンと事務スペースを分けるバックカウンターの木架構等は設計者自身が材木屋の下小屋を借り、在庫木材を加工したのち、現場にて自主施工する方法で行った。工房スペースの床に貼られた杉貫材は、材木屋の木立場で日常的に見かけた汎用材である。

こうしてできあがった空間は地域の交流拠点であると同時に、いわば地域の「技術ショールーム」なのである。

以下の写真はクリックで拡大します

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索シェア工房コンセプト image©Yosuke SAGOSHI Atelier

4. 空間デザインのポイント
(1). 街路との連続性:街路に面して並ぶ町工場の広い間口とそこから見える作業という街の風景を踏襲し、街路から連続した場所に地域の人々が交流する風景が現れるように変換した。

以下の写真はクリックで拡大します

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索デザインコンセプト01 image©Yosuke SAGOSHI Atelier

(2). <つくる>を<見せる>:街路に面したカフェスペースから、キッチン・工房・設計事務所などの「つくる」活動を、壁で仕切るのでなく透明な素材や什器で緩く仕切ることでシームレスに見せ併存させ、異なる活動間の共創が生まれやすい空間とした。

以下の写真はクリックで拡大します

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索デザインコンセプト02 image©Yosuke SAGOSHI Atelier

(3). 柔軟な平面:カフェスペースおよび工房は、地域に開かれた場として、また設計事務所が自主使用する設備の一部として2WAYからの用途に柔軟に切り替えたり伸縮したりできる平面計画とし、専有使用とシェア利用のうまい共存を図った。

以下の写真はクリックで拡大します

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索デザインコンセプト03 image©Yosuke SAGOSHI Atelier
砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索空間の使われ方ダイアグラム image©Yosuke SAGOSHI Atelier

5. 運営
業者や他者に一括委託するような方式ではなく、自主運営を基本としながら、そこに地域の人々が自由に気軽に主体的に参加しやすい空間・仕組を同時に実現している。
また既存製造業者のキュレーションを行い、その特色を活かしたイベントを共同企画開催することで、商工業者と地域の人々の接点をつくる取り組みを積極的に行なっている。コロナ禍にありながら創業以来1年半、多くの繋がりが生まれてきている。

以下の写真はクリックで拡大します

砂越陽介 / Yosuke SAGOSHI Atelierによる、東京・板橋区の、小規模複合施設「11-1 studio」。元工場を設計者の事務所・シェア工房・シェアカフェが入る場に改修、町工場の並ぶ風景の継承を目指して各工程を近隣の職人に分離発注し地域の“技術展示場”となる空間を構築、交流を生み出しつつ新たな存続方法を模索運営概念図 image©Yosuke SAGOSHI Atelier
■建築概要

所在地:東京都板橋区
主要用途:シェア工房・カフェ・設計事務所
建主:11-1 studio
設計・監理:Yosuke SAGOSHI Atelier 担当 砂越陽介
規模・構造:鉄骨造地上3階
施工(分離発注・一部自主施工)
解体:躯体整形 担当 / 井上隼
建築:丸安佐藤建設 担当 / 佐藤成世
土間:原田左官工業所 担当 / 原田宗亮
家具:池袋木工 担当 / 丸山敏雄
電気:いぶすき電設 担当 / 指宿 市朗
衛生:天城興業 担当 / 鈴木典男
空調:エアコンセンターAC 担当 / 喜屋武忠
建築面積:97.02m2
延べ床面積:245.68m2(うち1階 86.9m2)
階高:2,875mm
設計期間:2019年11月~2021年3月
施工期間:2020年4月~2021年6月
建築写真:小川重雄

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床カフェ・多目的スペース床

既存土間撤去の上、断熱材+土間コンクリート金コテ仕上げ+表面硬化剤 セラミキュア(ABC商会)

内装・壁カフェ・多目的スペース壁

既存利用[CB壁撤去]

内装・天井カフェ・多目的スペース天井

既存天井撤去、デッキプレート現し

内装・キッチンSUSキッチン

LGS下地の上、SUS-HL貼り耐水合板 シンク共(シゲル工業)

内装・造作家具木製収納棚

黒板塗料塗布、内部ポリ合板貼り(アイカ工業)

内装・床工房スペース床

既存床の上、ネダフォーム(高島)+合板+杉貫材貼り 木材保護塗料 VATON(大谷塗料) 一部モルタル金コテ仕上げ+表面硬化剤

内装・壁工房スペース壁

既存利用[CB壁撤去]

内装・天井工房スペース天井

既存天井撤去、デッキプレート現し

内装・造作家具アクリル工具棚

方立t10mm+背板t8mm アクリル、棚板t24杉集成材

内装・造作家具作業カウンター

カラーMDFフラッシュ CL塗装、小口ナラ無垢材CL

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

あわせて読みたい

サムネイル:西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナムの多世帯住宅「チャウドックの家」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナムの多世帯住宅「チャウドックの家」
  • SHARE
東京小川重雄店舗図面あり板橋区建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・キッチン)建材(内装・造作家具)砂越陽介
2022.05.18 Wed 17:40
0
permalink

#板橋区の関連記事

  • 2024.5.07Tue
    川久保智康建築設計事務所による、東京の集合住宅「板橋本町の長屋」。第一種住居地域の高低差のある不定形な土地。様々な与件に対し、敷地形状の“オフセット”と“天空率”で床面積と気積を確保する“スキップフロア”の建築を考案。本体から小さな量塊を拡張させ窓辺空間も作る
  • 2023.7.24Mon
    坂田裕貴 / a.d.pによる、東京・板橋区の、小屋「Backyard in field」。生産緑地に計画された農作業の為の建物。野菜の直売等に加え発信までも行う施主の為に、思想を体現する“多面的な振る舞い”を持つ存在を志向。畑と呼応する平側や街に開く妻側など建築に多様な性格を与える
  • 2022.12.08Thu
    塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、東京・板橋区の住宅「DANCE FLOOR」。袋小路奥の旗竿地に計画。建築要素の在り方を前提に立ち返って考慮し、躯体や付属物に規模や役割を越えて装飾性を見出す設計を志向。小さな動作が次々に展開する“心地よい状況”を作る
  • 2022.2.21Mon
    大塚亮 / Ryo Otsuka Architectsによる、東京・板橋区の会員制音楽サロン「Maly Koncert」。宅地の旗竿地にて音楽ホール並みの室内音響を確保との要望に、“旗”に主要空間をまとめ気積を最大化し“竿”に進入路と設備を集約し対応、音楽と演奏者・空間が一体化する場所を目指す
  • 2020.12.14Mon
    伊原慶 / TA+Aによる、東京・板橋区のシェアハウス「東京合宿所」
  • 2020.10.15Thu
    三木達郎+本橋良介 / MMAAAによる、東京・板橋区の集合住宅「双葉町のアパートメント」
  • 2020.3.06Fri
    //
    藤本壮介が2010年に完成させた板橋の集合住宅「Tokyo Apartment」の一室に空きがでています
  • 2019.9.02Mon
    高池葉子建築設計事務所による、東京・板橋区の工場「ムサシ電子 板橋工場」
  • 2019.7.22Mon
    古谷野裕一+濱谷明博+森田悠紀による、東京・板橋区の集合住宅「ハスネG.F.」
  • 2019.6.10Mon
    八木敦之 / アトリエMEMEによる、東京・板橋区の住戸「houseS」
  • view all
view all

#小川重雄の関連記事

  • 2025.3.24Mon
    金山大+小泉宙生 / SWINGによる、大阪市の「橘商店」。設計者の見学も多い材木店のオフィスの改修。訪問者の多い現状と向き合い、こだわりの素材と技術で内装から家具まで仕上げた“ショールーム”の役割も担う会議室を考案。材の様々な使い方で変わる仕上りを見せる
  • 2025.1.20Mon
    空間構想と風景研究所による、神奈川の「湘南工科大学附属高校図書館」。図書館と教室が入るコロナ禍以降の新しい学びの場。皆での図書館と教室の意味の議論を経て、閉鎖的な壁を“緩やかに解体”して両者を表裏一体に配置する構成を考案。立地と呼応する五角形平面で多方向への顔も作る
  • 2024.10.23Wed
    キー・オペレーションとパーク・コーポレーションによる、富山市の「十全化学本社社屋」。医薬関係の製造企業の新社屋。自由な交流の尊重を意図し、“集中”と“交流”の切替が可能となるゾーニングの建築を考案。四周のバルコニーは環境調整や気分転換の役割に加えて“陰影のあるファサード”も生み出す
  • 2024.9.24Tue
    山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計
  • 2023.12.26Tue
    相坂研介設計アトリエによる、東京・世田谷区の「代田の住宅」。間口が狭く隣地から見下ろされる敷地。明るさや広さの最大化を求め、反射光を呼込む“ライトコート”を含む“大小4つの外部空間”を援用する建築を考案。植栽や屋根の形状等で周囲の視線からプライバシーも守る
  • 2023.11.21Tue
    伊原慶+三角俊喜 / TA+Aによる、東京の「セントラルクリニック世田谷」。崖線の丘上に建つ高性能機器を備える診療施設。精神と身体の負荷軽減を求め、周囲の緑を引き入れた検査後を安静状態で過ごせる空間を備えた建築を考案。外装に“テラコッタルーバー”を配して賑やかさと陰影も付与
  • 2023.8.07Mon
    小山光+KEY OPERATIONによる、神奈川・葉山町の別荘「Hayama Huts」。住宅が建ち並ぶ地域に計画。隣地等への配慮と周辺からの視線を考慮し、プールを備えた中庭を5つの小屋が取り囲む“景色に馴染む集落”の様な建築を考案。断面寸法や勾配も既存住宅との良好な関係を意識して決定
  • 2023.3.20Mon
    伊原慶と和久田幸佑による、高知・土佐町の「湖と山と弧 さめうらテントパーク全体整備」。森林公園のキャンプ場の整備。景観と渾然一体となる“場所性”を求め、山々と連続して湖をフレーミングする二枚屋根を持つ“炊事棟”などを設計。規格合板を用いて予算と工期の中で“60mm厚”の軽やかさを実現
  • 2023.3.16Thu
    伊原洋光+伊原みどり / hm+architectsによる、愛知の「蒲郡の店舗併用住宅」。地上階に菓子店のある家。“店”の存在感と“住居”のプライバシーの両立を求め、基壇の上に家形の量塊が飛び出る外観と外に閉じ内に開く構成を考案。異なる要素を1つの建築に重ね合わせ固有の存在感を示す
  • 2023.2.28Tue
    小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,709
    • Follow
    82,488
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    水谷夏樹建築設計事務所による、愛知の住宅「幾何学模様に出会える街の家」。幾何学模様が多く存在する陶器の街に計画、開放性と“ささやかなランドマーク”である事を求めて幾何学平面で多方向に窓を持つ塔の様な建築を考案、視線を集める特徴は住宅を都市に開く事も意図
    photo©ToLoLo studio

    SHARE 水谷夏樹建築設計事務所による、愛知の住宅「幾何学模様に出会える街の家」。幾何学模様が多く存在する陶器の街に計画、開放性と“ささやかなランドマーク”である事を求めて幾何学平面で多方向に窓を持つ塔の様な建築を考案、視線を集める特徴は住宅を都市に開く事も意図

    architecture|feature
    建材(内装・照明)辻創建niwa atelier建材(外装・その他)水谷夏樹建材(外装・建具)建材(内装・家具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)ToLoLo studio図面あり愛知住宅
    水谷夏樹建築設計事務所による、愛知の住宅「幾何学模様に出会える街の家」。幾何学模様が多く存在する陶器の街に計画、開放性と“ささやかなランドマーク”である事を求めて幾何学平面で多方向に窓を持つ塔の様な建築を考案、視線を集める特徴は住宅を都市に開く事も意図 photo©ToLoLo studio
    水谷夏樹建築設計事務所による、愛知の住宅「幾何学模様に出会える街の家」。幾何学模様が多く存在する陶器の街に計画、開放性と“ささやかなランドマーク”である事を求めて幾何学平面で多方向に窓を持つ塔の様な建築を考案、視線を集める特徴は住宅を都市に開く事も意図 photo©ToLoLo studio
    水谷夏樹建築設計事務所による、愛知の住宅「幾何学模様に出会える街の家」。幾何学模様が多く存在する陶器の街に計画、開放性と“ささやかなランドマーク”である事を求めて幾何学平面で多方向に窓を持つ塔の様な建築を考案、視線を集める特徴は住宅を都市に開く事も意図 photo©ToLoLo studio

    水谷夏樹建築設計事務所が設計した、愛知・瀬戸市の住宅「幾何学模様に出会える街の家」です。
    幾何学模様が多く存在する陶器の街に計画、開放性と“ささやかなランドマーク”である事を求めて幾何学平面で多方向に窓を持つ塔の様な建築を考案、視線を集める特徴は住宅を都市に開く事も意図されました。

    瀬戸物で知られる瀬戸市は、かつて「幾何学模様に出会える街」として日本遺産への登録を目指した陶器の街であり、市内各所に陶器やタイルによる幾何学模様のモチーフを見ることができる。

    そんな幾何学の街に建つ、幾何学平面の住宅である。

    建築家によるテキストより

    敷地は空地と道路に囲まれた坂の途中にあり、南東の横断歩道は小学校の通学路になっている。そこに、大開口に依らない開放性を求め、同時に小学生たちの通学の記憶の一部になるような「ささやかなランドマーク」でありたいという思いから、塔のような、防御性を持ちつつ中~遠景への眺望を指向する建ち姿を考えた。

    建築家によるテキストより

    内部に入ると平面の幾何学性は消え、体験的には整形の床が屏風状の壁に浮いているように感じられる。床のずれによって生まれた三角形の吹抜けやニッチは矩形の床に対して様々な居場所をつくり、方位に対して等価にあけられた窓からは、ストロボ写真のように周囲の微地形と街並が360°入り込んでくる。

    一見複雑な形状だが90度と45度の組み合わせによる架構は比較的施工が容易で、断熱性能を高めたことで四隅の吹抜けによる空気循環がプラスに作用し、エアコン1台で家全体が空調可能となっている。

    建築家によるテキストより
    • 残り42枚の写真と建築家によるテキスト
    • SHARE
    建材(内装・照明)辻創建niwa atelier建材(外装・その他)水谷夏樹建材(外装・建具)建材(内装・家具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)ToLoLo studio図面あり愛知住宅
    2022.05.18 Wed 10:04
    0
    permalink
    大林組による、熊本・上益城郡の「ディスコ九州支店」。社屋を市街地から緑あふれる郊外へ移転する計画、豊かな環境を活かした空間を目指して自然の移ろいが感じられるワークプレイスやクリーンルームを考案、先進的な企業理念を発信する役割も担う
    photo©鳥村鋼一

    SHARE 大林組による、熊本・上益城郡の「ディスコ九州支店」。社屋を市街地から緑あふれる郊外へ移転する計画、豊かな環境を活かした空間を目指して自然の移ろいが感じられるワークプレイスやクリーンルームを考案、先進的な企業理念を発信する役割も担う

    architecture|feature
    事務所熊本鳥村鋼一図面あり大林組建材(内装・床)建材(内装・建具)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)
    大林組による、熊本・上益城郡の「ディスコ九州支店」。社屋を市街地から緑あふれる郊外へ移転する計画、豊かな環境を活かした空間を目指して自然の移ろいが感じられるワークプレイスやクリーンルームを考案、先進的な企業理念を発信する役割も担う外観 photo©鳥村鋼一
    大林組による、熊本・上益城郡の「ディスコ九州支店」。社屋を市街地から緑あふれる郊外へ移転する計画、豊かな環境を活かした空間を目指して自然の移ろいが感じられるワークプレイスやクリーンルームを考案、先進的な企業理念を発信する役割も担うクリーンルーム photo©鳥村鋼一
    大林組による、熊本・上益城郡の「ディスコ九州支店」。社屋を市街地から緑あふれる郊外へ移転する計画、豊かな環境を活かした空間を目指して自然の移ろいが感じられるワークプレイスやクリーンルームを考案、先進的な企業理念を発信する役割も担うワークプレイス photo©鳥村鋼一

    大林組が設計した、熊本・上益城郡の「ディスコ九州支店」です。
    社屋を市街地から緑あふれる郊外へ移転する計画、豊かな環境を活かした空間を目指して自然の移ろいが感じられるワークプレイスやクリーンルームを考案、先進的な企業理念を発信する役割も担う事が意図されました。施主企業の公式サイトはこちら。

    世界トップシェアの精密加工装置メーカー「ディスコ」の九州事業所を、熊本市内から空港近郊の緑豊かな郊外へ移転するプロジェクトである。

    国内外へ技術をアピールするショールーム的な空間(製品加工・研究も兼ねる)と社員の感性を刺激するワークプレイスが求められた。

    建築家によるテキストより

    ここで働く人々にとって快適なワークプレイスはどうあるべきか。
    それは、彼らの感性を刺激する「多様な環境」や「豊かな体験」を提供できる場であると考えた。

    「働きがいのある会社ランキング」で毎年上位に輝き、社員を大切にする先進的な取り組みを行うディスコは、高密度な市街地から、郊外の緑豊かな環境への移転を決断した。そこで、豊かな周辺環境を最大限活かし、働く人々が、光や緑の移ろいを身近に感じられる「多様な環境」の中で「豊かな体験」を享受できるワークプレイスを目指した。

    建築家によるテキストより

    敷地南側に位置する保護林に面して大らかな木造大屋根による開放的な2つのボリュームを雁行配置し、一方は展示加工サービスを行う「魅せるクリーンルーム」、もう一方は自然の移ろいを感じながら働くことができる「木漏れ日のワークプレイス」を配置した。

    建築家によるテキストより
    • 残り27枚の写真と建築家によるテキスト
    • SHARE
    事務所熊本鳥村鋼一図面あり大林組建材(内装・床)建材(内装・建具)建材(外装・屋根)建材(外装・建具)
    2022.05.18 Wed 06:39
    0
    permalink
    2022.5.17Tue
    • 照井洋平+湯山皓 / I INによる、東京・日本橋の住戸改修「THELIFE SUITENGUMAE」。企業によるリノベサービスの一環として計画、既存を生まれ変わらせる事を目指して空間から香りまでをトータルで手掛け可能性を追求、社会変化によりシームレスとなった生活に空間で応える事も意図
    • アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す
    • 【ap job更新】 メンバーが働きやすい環境の下、最大限の能力を発揮できる組織を目指す「株式会社ジビキデザイン」が、設計スタッフ(経験者)・業務委託パートナー・技術パートタイマー・学生アルバイトを募集中
    • 佐藤充 / SATO+ARCHITECTSによる、宮城・仙台市の「南光台東の家」。西に眺望があり地盤で建築範囲が制限された敷地に計画、条件の中で環境を謳歌できる事を目指して主屋を拡張する可動式建具で覆われた半屋外空間を考案、生活領域の多様化と環境への応答の役割を担う
    2022.5.19Thu
    • 【ap job更新】 公共案件を多数手がける「大藪元宏建築研究所」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
    • 矢野青山建築設計事務所による、愛媛・松山市の「愛媛県歯科医師会館」。地域で診療困難な患者の治療と会議や事務を行う為の施設、“地域に開く”を目指してホワイエの様なエントランスと日常の場と連続するホールを考案、コンパクトな中に様々な機能やアイデアを統合
    • チッパーフィールド事務所による、フランス・パリの旧庁舎を改修増築した複合施設。集合住宅や店舗等が入る複合施設として計画、既存の閉鎖的印象の改変を目指して地上に公共通路を設けアーチ形状で柔らかな印象を付与、建物の量塊は周辺との関係を調整し街の修復も意図
    • 【ap job更新】 Atelier Tsuyoshi Tane Architectsが、フランス・パリ事務所での設計スタッフ(経験者)を募集中

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,709
    • Follow
    82,488
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white