アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所が設計した、大阪市の「南森町の駐輪場」です。
ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す。施設の公式サイトはこちら。
大阪市内にあるオフィスビルの地階をコンバージョンしたプロジェクトである。
本施設は最寄駅から近く、飲食店として繰り返し使用されてきたテナント区画であったが、一転してビルオーナーである事業主が運営する駐輪場として生まれることとなった。いわゆる駅前にあるような誰でも使えるものではなく、会員制駐輪場としてである。
駐輪台数をいかに最大確保できるのかという検討からスタートしたが、次第に駐輪場だけでなく、自転車を整備できるような+αの機能を加えたサイクリストの拠点づくりのイメージが生まれてきた。
駐輪スペースには、150台分の二段ラックの他、ロッカーや更衣スペースを設け、整備スペースでは、洗車や工具を使用することができるなど、単なる駐輪場に留まらないプログラムとなっている。
設計開始時には、従前のテナント内装の解体工事が完了しており、鉄筋コンクリート造のスケルトン状態だった。
太い柱や梁が規則正しく並び、力強い構造体が魅力的であると同時に、誰しもが想像するようなマンションや商業施設に付随するような地下駐輪場の雰囲気が既に漂っていた。
以下の写真はクリックで拡大します
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す photo©増田好郎
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アートアンドクラフトと佐藤伸也建築設計事務所による、大阪市の「南森町の駐輪場」。ビル地階のテナント区画を転用した会員制駐輪施設の計画、台数確保から発展し整備スペースや更衣室等の機能を備えたサイクリストの拠点を構想、既存空間を活かす最小限のサインで差別化も目指す image©佐藤伸也建築設計事務所
以下、建築家によるテキストです。
南森町の駐輪場
大阪市内にあるオフィスビルの地階をコンバージョンしたプロジェクトである。
本施設は最寄駅から近く、飲食店として繰り返し使用されてきたテナント区画であったが、一転してビルオーナーである事業主が運営する駐輪場として生まれることとなった。いわゆる駅前にあるような誰でも使えるものではなく、会員制駐輪場としてである。
駐輪台数をいかに最大確保できるのかという検討からスタートしたが、次第に駐輪場だけでなく、自転車を整備できるような+αの機能を加えたサイクリストの拠点づくりのイメージが生まれてきた。
駐輪スペースには、150台分の二段ラックの他、ロッカーや更衣スペースを設け、整備スペースでは、洗車や工具を使用することができるなど、単なる駐輪場に留まらないプログラムとなっている。
兼ねる「線」
設計開始時には、従前のテナント内装の解体工事が完了しており、鉄筋コンクリート造のスケルトン状態だった。
太い柱や梁が規則正しく並び、力強い構造体が魅力的であると同時に、誰しもが想像するようなマンションや商業施設に付随するような地下駐輪場の雰囲気が既に漂っていた。
地下への階段が改修エリアを分断するような位置にあることから、一方を駐輪スペース、もう一方を整備スペースとてプランニングしている。
そこで駐輪場として必要となるサインを、会員制という特定された人しか利用しないことを逆手にとり、ユニバーサルなデザインを目指すというよりは、機能的で必要最小限な「線」として表現することで差別化を目指したいと考えた。
「線」は、主にサインとしての誘導・エリア区画・ナンバーリングであるが、照明や建具把手などの役割を兼ねながら、空間を上書きするように連続し縦横無尽に駆け回っている。
■建築概要
施設名称:WGP
所在地:大阪府大阪市北区
用途:会員制駐輪場
事業主:スペースソリューション
設計:アートアンドクラフト+佐藤伸也建築設計事務所
照明設計協力:むくもと照明設計事務所
施工:アートアンドクラフト
サイン施工協力:NEW LIFE FACTORY
ロゴ:sato design
竣工:2022年3月
写真:増田好郎