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Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る
photo©Davide Galli

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architecture|feature
田根剛イタリアパヴィリオン図面あり建材(外装・壁)Atelier Tsuyoshi Tane ArchitectsPibamarmiLUFTZUG EUROPEFalconi ArchitetturaDavide Galli
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli

Atelier Tsuyoshi Tane Architectsが設計した、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」です。
採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築です。建築家は、素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成しました。そして、視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る事を意図しました。

Sound of Marbleは,2019年のイタリア・ベローナで行われる石材見本市Marmomacにて、イタリアの石材メーカーであるピバマルミ社から発表されました。その後、約2年近くを掛けて常設に適した場所を探し求めて、なだらかな丘陵地が続く北イタリアのカンティーナ・カ・デル・ボスコの公園内に恒久的に設置されることが決まりました。

建築家によるテキストより

古代から素材として使われ始めた石は、場所の標べとして、または環状列石、ストーンサークル、祠や磐座など、時に石を重力に反して立てたりし、古代人は祈りや信仰の場として、目には見えないものを信じて、自然の大地に記憶してきました。

素材となるカラカッタ石はイタリア・カッラーラのアプアン山脈にある採石場から産出されたもので、極度の熱と圧力により生成された色彩と斑紋があります。外見的な石の重く硬い強固さよりも、柔らかく大らかな内包力に注目し、数千万年前に生成された石の記憶に耳を傾けたいと考えたのです。

建築家によるテキストより

一人または複数の人々が、石による5つの円弧がひとつに連なり、外部と隔てられることで、光や大気の変化が全体へ柔らかに広がり、時間に動きを与えます。各円弧の壁面の端部は次の円弧と連なり、中央の大きな円の円周上に配置され、その内側はそれぞれの位置で互いに見え隠れし、石の壁により音が反響することで、ひとりまたは複数人の声や音が共鳴し合います。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Davide Galli
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Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Atelier Tsuyoshi Tane Architects
Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、イタリアのパヴィリオン「Sound of Marble」。採石で著名な“カッラーラ”の石を用いた建築。素材が持つ“内包力”と“記憶”に焦点をあて、伝統的技法で切り出した円弧状の石を組合せ領域を形成。視覚でなく“音”を通して地球の生命を感じる空間を作る photo©Atelier Tsuyoshi Tane Architects

以下、建築家によるテキストです。


Sound of Marbleは,2019年のイタリア・ベローナで行われる石材見本市Marmomacにて、イタリアの石材メーカーであるピバマルミ社から発表されました。その後、約2年近くを掛けて常設に適した場所を探し求めて、なだらかな丘陵地が続く北イタリアのカンティーナ・カ・デル・ボスコの公園内に恒久的に設置されることが決まりました。

古代から素材として使われ始めた石は、場所の標べとして、または環状列石、ストーンサークル、祠や磐座など、時に石を重力に反して立てたりし、古代人は祈りや信仰の場として、目には見えないものを信じて、自然の大地に記憶してきました。

素材となるカラカッタ石はイタリア・カッラーラのアプアン山脈にある採石場から産出されたもので、極度の熱と圧力により生成された色彩と斑紋があります。外見的な石の重く硬い強固さよりも、柔らかく大らかな内包力に注目し、数千万年前に生成された石の記憶に耳を傾けたいと考えたのです。

石材はまず、採石場で切り出されます。加工可能な最大寸法は、高さ3m・幅1m。最新技術では3Dによって自由に掘る・削るが可能ですが、古くからある石材を薄く切断するワイヤーカッターという技法を採用しました。それは単に鉄製のワイヤーが鋸のようにして石を切断する技術です。その機械を応用することで円錐曲面の加工が可能であれば、材料を最小限に抑えながら石材の使用を最大化することができると考えました。

同時に石材の最大寸法に対し、厚みを上部と端部は加工最小寸法の40mm、下部は最小40mm~最大200mmへと段階的に厚みを増し、それらを5枚繋いで円弧状に連結させました。また円弧はそれぞれで自立し、隣の円弧と連結しています。

パヴィリオンは、不特定多数の人が来訪する自然豊かな公園敷地内に設置されています。
一人または複数の人々が、石による5つの円弧がひとつに連なり、外部と隔てられることで、光や大気の変化が全体へ柔らかに広がり、時間に動きを与えます。各円弧の壁面の端部は次の円弧と連なり、中央の大きな円の円周上に配置され、その内側はそれぞれの位置で互いに見え隠れし、石の壁により音が反響することで、ひとりまたは複数人の声や音が共鳴し合います。

また、視覚的に外界が遮られていながらも、鳥の鳴き声や風にそよぐ木々の葉や梢の多様な周波数など、この世界が音で満たされていること、そして自然が地球上の生命と出会う機会を与えてくれます。

■建築概要

作品名:Sound of Marble


所在:cantina Ca Del Bosco, Franciacorta, Italy

主用途:パビリオン

設計:Atelier Tsuyoshi Tane Architects
 担当/田根剛、Matteo Lunanova 

施工:Pibamarmi

テクニカルディレクション:LUFTZUG EUROPE

サイトコーディネーター:Falconi Architettura
構造:石造

杭・基礎:ベタ基礎

敷地面積:100m2

建築面積:32.83m2

延床面積:32.83m2

設計期間:2019年1月~2019年5月

施工期間:2021年4月~2021年10月

竣工:2022年5月

写真:Davide Galli

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

大理石 [Carrara marble](Pibamarmi)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


Two years and a half after the collaboration with Italian stone maker Pibamarmi, the pavilion “Sound of Marble” is placed in the park of Cantina Ca’ del Bosco. The pavilion fits into the context of the park establishing a dialogue with nature and the artworks by artists such as Igor Mitoraj and Arnaldo Pomodoro.

The concept of Sound of Marble is based on the interaction between marble, sound and light as well as investigating the ancestral qualities of the stone as material in relation to innovative challenges to achive the thinnest stones walls that are curved and self-supported all together.

Listening to the sound of stone over millions years, listening to the sounds of nature, of birds and winds reflected on the marble. The rain changes the appearance of stone grains giving us a chance to encounter the living life of our planet.

Sound of Marble
Status: Completed
Location: cantina Ca del Bosco, Franciacorta, Italy
Program: Installation
Architect: Atelier Tsuyoshi Tane Architects
Concept: Tsuyoshi Tane
Project Architect: Matteo Lunanova
Technical Direction: LUFTZUG EUROPE
Construction: PIBAMARMI
Area: 100 m²
Date: May 2022

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    MVRDVが設計した、オランダ・アムステルダムの複合ビル「Valley」です。
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    こちらはリリーステキストの翻訳です

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    Valleyは、アムステルダム・ズィーダスの荒涼たるオフィス環境に、緑と人間の次元を取り戻そうとする試みです。この建物は、複数の顔を持っています。建物の外周には、ビジネス街の文脈に合った滑らかな鏡面ガラスのシェルがあります。このシェルの中においては、ガラスブロックが崩れ落ち、ごつごつした岩肌に自然石や緑が映し出されたかのような、まったく異なる魅力的な自然景観を実現しています。

    3つのタワーからなる複合施設には、息を呑むような街の景色を楽しめる場所がいくつもあります。- マンションはもちろんのこと、特に、一番高いタワーの最上階にあるスカイバーは、1階にあるモルテーニのフラッグシップストアからアクセスすることができます。建物のレイアウトは、地下3階建ての駐車場の上に、低層7フロアをオフィス、9階以上をマンションとし、居住者、労働者、来訪者が混在するようになっています。建物の多くは一般に公開されています。街路から中央の渓谷までジグザグに伸びる公共的な歩道から、2階にある屋根付きの通りを形成するアトリウム「グロット」、そして間もなくオープンする若い科学者の育成の場「サピエンス・ラボ」まで、建物の多くが公開されています。グロットは2つの大きな天窓で外部とつながっており、その天窓は上の谷のレベルにある浅い水たまりを兼ねています。天然石の床、壁、天井は、谷やタワーの表面と同じ石を使っており、建物のすべてのパブリックエリアが同じ地層の一部と見なされていることを明確に示しています。

    Valleyの設計と建設は、何百人ものデザイナー、エンジニア、建設業者、コンサルタント、そしてもちろんクライアントが持続的に関与することを必要とする、完全なオーダーメイドです。極めて複雑な形状は、細部のディテールにも特別なこだわりを求め、それはデザインコンセプトをより一層高めています。MVRDVのテクノロジー・エキスパートは、建物を完璧に仕上げるために、一連のカスタム・デジタル・ツールを作成しました。それは、すべてのアパートメントに十分な採光と眺望を確保するツールから、建物のファサードを飾る大小4万枚以上の石のタイルの一見ランダムなパターンを可能にするプログラムまでに及びます。198戸のアパートメントは、ハイリガー・アーキテクツが手がけたインテリアデザインによって、それぞれがユニークな間取りとなっています。また、タワーの奇抜なキャンティレバーは、コンクリートの建物にボルトで固定された11本の鋼鉄製の「スペシャル」を含む革新的なエンジニアリングによって可能となっており、全体の外観を次のレベルに引き上げています。

    造園家ピエト・ウードルフは、風、日照、温度、メンテナンスなどの要素を考慮し、建物のそれぞれの場所に適した植物を選択するためのマトリックスを開発しました。例えば、低層階には主に樹木が、最上階には主に小さな植物が植えられています。合計で、271本以上の若い木や低木、約13,500本の小さな植物が自然石のプランターを占めており、220種類の植物が植えられています。今後数年で、緑が増え続け、設計チームが思い描いた緑豊かな外観に成熟していくことでしょう。このランドスケープの生物多様性は、バードボックスやバットボックス、様々なハチや昆虫のホテルによってさらにサポートされています。自動灌漑システムと「ファサードガーデナー」によって管理されるテラスの木々や植物は、ヴァレーに住む人々や働く人々の健康に良い影響を与えることでしょう。

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    オランダ複合ビルMVRDVアムステルダム高層ビル図面あり
    2022.09.20 Tue 09:15
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    2022.9.19Mon
    • 最も注目を集めたトピックス[期間:2022/9/12-9/18]
    2022.9.21Wed
    • 白石卓央 / 愛媛建築研究所による、愛媛の「DIG STUDIO」。ダンススタジオと学習室とカフェが入る建築。子供の利用が多い状況に対し、レッスン時間外の受け皿となり待合にも使える諸空間を併設。“学校とも一般的な学習塾とも異なる新たな居場所”をつくる
    • 【ap job更新】 賃貸集合住宅を中心に取り組み、代表が著書も執筆する「添田建築アトリエ」が、設計スタッフ(新卒既卒・中途)とアルバイトを募集中
    • 片田友樹 / micelleによる、神奈川の住宅「SZK」。谷地形で車が入れない道に接する敷地。搬入等の制限下で“広がりと複雑さ”を求め、無機質な家形の中で1間の軸組等が“リズミカル”に振舞う構成を考案。平面計画では室内外の風圧差も意図して多湿に適した室内を作る

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