SHARE 建築家の山田誠一による書籍『Process of the Works 住宅の設計方法』を先行プレビュー。静岡を拠点に質の高い住宅をつくり続ける建築家による初の書籍。写真・ドローイング・設計図など多数収録
建築家の山田誠一による書籍『Process of the Works 住宅の設計方法』を先行プレビューします。
オーム社より刊行。静岡を拠点に質の高い住宅をつくり続ける建築家による初の書籍です。また、写真・ドローイング・設計図なども多数収録されています。発売は2022年11月20日を予定しています。【ap・ad】
書籍概要
心揺さぶる建築。
追い求め続けた、
その思考をたどる。静岡を拠点に、質の高い住宅をつくり続けるひとりの建築家がいる――。
住宅や木造設計の経験もなく独立。
「建築家になるにはもう手遅れなのかもしれないと思っていた」と語る。ここまであまり多くを語ってこなかった著者が、初めて自身の設計について書き下ろした。
手探りの日々から生み出された最初期の「富里の家」から自邸「西千代田町の家」までの全9軒。
写真、ドローイング、設計図など多数収録。
山田誠一によるコメント
この本では、いままでの建築思考の変遷を「空間・構築・中庸・意志」という4つのテーマでまとめている。
これらは時系列に考えてきたことではあるが、各テーマで取り上げている建築の完成時期とは必ずしも一致しない。それは各テーマが独立した建築への扉であると同時に、ひとつながりの螺旋の環と捉えているからである。建築へ向かうプロセスは、ひとつではない。多様に開かれた可能性を見いだし、どれを選択するかは自分自身を掘り下げた先の覚悟と決断による。「良い問いは、最良の答えよりも常に偉大なものである。」とルイス・カーンはいった。
読者がこの本をひとつの問いと捉え、建築へ向かうそれぞれのプロセスを見いだしていく一助となれば幸いである。
以下に、プレビュー画像を掲載します。
山田誠一による書籍『Process of the Works 住宅の設計方法』の中身のプレビュー画像
以下の写真はクリックで拡大します
【目次構成】
Ⅰ.空間|Atmosphere
事例による闇の考察
闇溜まりをつくる
暗い場所と明るい場所を巡るシークエンス
やわらかな光と闇のグラデーションⅡ.構築|Structure
軸線を拡張し、つなげる
地形への対応
外部環境に再接続するⅢ.中庸|Moderation
生と死の祈りの場
抽象による余白Ⅳ.意志|Will
感情・記憶・想像の連関
開かれた意志
【収録作品】
富里の家(2013)
実相寺 毘沙門堂(2016)
加茂の家(2017)
富士南麓の家(2018)
三保松原の住宅と店舗(2019)
金谷南町の家(2019)
本郷町の家(2021)
西千代田町の家(2021)
入野の家(2022)
■書籍概要
Process of the Works 住宅の設計方法
A5判・240p・オープンバック製本・4C刷(オールカラー)
オーム社刊
定価3520円(本体価格3200円)
ISBN 978-4-274-22970-1