長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能
photo©長谷川健太

長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能

長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能独忘 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能独忘 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能EL AMIGO photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能EL AMIGO photo©長谷川健太

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、中国地方の「独忘+EL AMIGO」です。
子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画です。建築家は、ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向しました。また、パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能な空間となっています。

瀬戸内に無数に浮かぶ島の一つ、その島の瀬戸内を南に望む斜面に上から母家、茶室、客室、食堂が異なるデザインで建つ。
この家は、家族、ご友人含めいろいろな方が頻繁に来ることから、その下に今回その子供たちが泊まれるゲストハウスと大人が食後に遊ぶパブ「EL AMIGO」をつくった。

そもそもこの山の造成が左回りに緩やかに上がるスロープと併走して建物が増床していっているが、今回の二つの建物はその軌道から少し離れ南に落ちたところにある。その時、これらの建物が既存の建物から見た時に瀬戸内の風景を邪魔しないよう建物の位置を決めた。

建築家によるテキストより

ゲストハウスは子供に対して現世から切り離し、孤に帰る場所として宿坊をイメージし「独忘」という名のもとで計画した。
そこには5つの寝床ユニットとシャワーとトイレのユニットがついていて、食事には母家の食堂を利用することから、食堂の正面に位置させた。と同時に食堂からの瀬戸内への眺めを阻止しないように独忘の屋根を食堂のフロアレベルに合わせた。

建築家によるテキストより

パブ「EL AMIGO」は夜な夜な穴蔵に入ってテーブルとマスターを囲ってしっぽり飲める場所になっている。昼間は障子をすけるような優しい光がFRP越しにさしこみ、窓を開けると瀬戸内が一望できるようになっており、立礼式の茶会をひらくこともできる。

建築家によるテキストより

独忘

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EL AMIGO

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長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、中国地方の「独忘+EL AMIGO」。子供が泊まるゲストハウスと大人が遊ぶパブの計画。ゲストハウスは“孤に帰る場所”として、瀬戸内と対峙する空間を志向。パブは“穴蔵”の様な場で、窓を開けると瀬戸内の一望が可能 image©スキーマ建築計画

以下、建築家によるテキストです。


独忘+EL AMIGO

瀬戸内に無数に浮かぶ島の一つ、その島の瀬戸内を南に望む斜面に上から母家、茶室、客室、食堂が異なるデザインで建つ。
この家は、家族、ご友人含めいろいろな方が頻繁に来ることから、その下に今回その子供たちが泊まれるゲストハウスと大人が食後に遊ぶパブ「EL AMIGO」をつくった。

そもそもこの山の造成が左回りに緩やかに上がるスロープと併走して建物が増床していっているが、今回の二つの建物はその軌道から少し離れ南に落ちたところにある。その時、これらの建物が既存の建物から見た時に瀬戸内の風景を邪魔しないよう建物の位置を決めた。

ゲストハウスは子供に対して現世から切り離し、孤に帰る場所として宿坊をイメージし「独忘」という名のもとで計画した。
そこには5つの寝床ユニットとシャワーとトイレのユニットがついていて、食事には母家の食堂を利用することから、食堂の正面に位置させた。と同時に食堂からの瀬戸内への眺めを阻止しないように独忘の屋根を食堂のフロアレベルに合わせた。

食堂から、海に向かったところに下階に伸びる螺旋階段があって、そこから地下に潜るように螺旋階段を下り独房のアプローチに至る。そこから独忘に入ると傾斜地であることから正面にそれぞれ瀬戸内が広がり、正面の扉は上げ下げ窓になっていてボタン一つで昇降するようになっている。瀬戸内と対峙しながら孤と向き合う場である。

パブ「EL AMIGO」は夜な夜な穴蔵に入ってテーブルとマスターを囲ってしっぽり飲める場所になっている。昼間は障子をすけるような優しい光がFRP越しにさしこみ、窓を開けると瀬戸内が一望できるようになっており、立礼式の茶会をひらくこともできる。

■建築概要

題名:独忘+EL AMIGO
所在地:中国地方
設計:長坂常/スキーマ建築計画
担当:石橋知美
施工:TANK 施工協力:ツネイシクラフト&ファシリティーズ
協力:ハシゴタカ建築設計事務所(構造設計) 
階数:1階
独忘
建築面積:51.96m2
延べ床面積:51.96m2
パブ
建築面積:17.42m2
延床面積:17.42m2
構造:独忘:鉄骨造 、パブ:RC造
竣工:2021年12月
写真:長谷川健太


This residence is located on one of many islands scattered across the Seto Inland Sea. The main house, tearoom, guest quarters, and dining room in different designs are arranged from top to bottom on a slope overlooking the Seto Inland Sea to the south.
Various people, including the owner’s family and friends, frequently visit the house. This time, we built a guesthouse for children and a pub “EL AMIGO” for adults to play after dinner, slightly downhill from the main house.
This hillside is shaped like a slope rising gently counterclockwise. The owner is adding new buildings along it, while the buildings we designed stand slightly away from the trajectory, down to the south. We positioned them to avoid obstructing the view of the Setouchi landscape from the existing buildings.
Inspired by the image of shukubo (accommodations operated by temples and shrines,) we designed the guesthouse under the name of “dokubo” (solitary quarters) as a place for children to disconnect from this world and return to their solitude. It has five sleeping units a shower and toilet, and sits in front of the main house’s dining room, where they have their meals. The roof is aligned with the floor level of the dining room to avoid blocking the view of the sea from the dining room. A spiral staircase facing the sea leads down from the dining room to the lower floor and descends to the approach to the solitary quarters as if going underground. Upon entering the quarters, one encounters a panoramic view of the Seto Inland Sea, and the front door to each room is a window that automatically swings up and down at the touch of a button. It is a place to confront solitude while facing the sea.
We designed the pub “EL AMIGO” like a hole in the ground to enjoy nightly drinks in a cozy atmosphere around a table with the host. In the daytime, gentle light, reminiscent of light passing through shoji screens, filters in through the FRP roof. One can open the window to enjoy a panoramic view of the sea from here as well, which is a perfect setting for holding tea ceremonies in the ryurei (standing) style.

DOKUBO + EL AMIGO
Architects: Jo Nagasaka / Schemata Architects
Project team: Tomomi Ishibashi,
Location: Chugoku region
Construction:TANK, TSUNEISHI FACILITIES&CRAFT CO.,LTD.
Collaboration:Hashigotaka Architects(Structural design)
Number of stories:1 Floor
Total floor area:
Dokubou: 51.96m2
EL AMIGO: 17.42m2
Type of structure
DOKUBO: steel frame
EL AMIGO: Reinforced concrete construction
Completion: 12/2021
Photo:Kenta Hasegawa

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