近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能
photo courtesy of 豊田市美術館

近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能

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近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能展覧会場の様子。 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ライトが提唱した住宅形式「ユーソニアン住宅」の一部が実寸で再現された展示空間。 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能大バグダッド計画案 鳥瞰透視図 コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館 フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵 ©The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)

近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催されています。
“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会です。会場では、緻密で繊細なドローイングや図面の数々が日本で初めて公開されます。また、ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能となっています。展覧会期は、2023年10月21日(土)~12月24日(日)です(詳細な情報は記事の末尾に掲載します)。【ap・ad】

アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)。「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」で知られるライトは、「帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)」や「自由学園明日館」を手がけ、熱烈な浮世絵愛好家の顔も持つ、日本と深い縁で結ばれた建築家です。

帝国ホテルが落成したのは、いまからちょうど100年前の1923年、関東大震災の発生当日にあたります。災禍を生き延びたことで、ライトに大きな名声をもたらしたこの帝国ホテルは、広大な敷地に客室のほか劇場や舞踏会室などさまざまな施設を備えた、それ自体が都市であるかのような壮大なプロジェクトでした。そこには、ライトが過去に出会った多様な文化からの応用が認められ、またこのときの試みは、以後のライトの建築のなかで豊かな展開をみせることになります。周囲の景観との有機的なつながり。ミクロとマクロ、部分と全体のダイナミックな呼応。自然と結びついた高層建築の構想。帝国ホテルとはまさに、彼にとって結節点に立つ建物だったことがわかります。

2012年にフランク・ロイド・ライト財団から図面をはじめとする5万点を超える資料がニューヨーク近代美術館とコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館に移管され、建築はもちろんのこと、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至るライトの広範な視野と知性を明るみにする調査研究が続けられてきました。本展ではこうした近年の研究成果をふまえ、財団およびエイヴリー建築美術図書館の全面的な協力のもと、帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿を明らかにします。

世界を横断して活躍したライトのグローバルな視点は、21世紀の今日的な課題と共鳴し、来るべき未来への提言となるはずです。

リリーステキストより

以下に、その他の会場写真や展示構成を紹介します。


展覧会場の様子

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近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能展覧会場の様子。 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ライトが提唱した住宅形式「ユーソニアン住宅」の一部が実寸で再現された展示空間。 photo courtesy of 豊田市美術館
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ライトが提唱した住宅形式「ユーソニアン住宅」の一部が実寸で再現された展示空間。 photo courtesy of 豊田市美術館

展覧会の見どころ

最新のライト研究に基づく内容構成

2017年にニューヨーク近代美術館で大々的に開催されて話題を呼んだ「Frank Lloyd Wright at 150: Unpacking the Archive」。同展の企画メンバーであったケン・タダシ・オオシマ氏とジェニファー・グレイ氏による全面協力のもとに本展は実現しました。展示では、2012年にライト財団からコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館とニューヨーク近代美術館に移管された、日本初公開となる建築ドローイングや図面の数々を紹介します。緻密で繊細、構図にも工夫を凝らしたライトの建築ドローイングを間近でご覧いただけるまたとない機会です。

帝国ホテル100周年=関東大震災100周年を機に見直す帝国ホテル二代目本館の魅力

最初の構想から10年の歳月をかけて実現した帝国ホテル(現在は博物館明治村に一部移築保存)には、アメリカ中西部からラテンアメリカ、ヨーロッパ、日本まで、ライトが経験した様々な風土と文化から取り入れられた要素が凝縮されています。またこのときの経験や建築についてのアイデアは、後のライトの建築や都市計画にも形を変えて様々に展開されていきました。ライトのキャリアの中心軸に帝国ホテルを据え、その魅力に迫ります。

ライトが提案した「ユーソニアン住宅」の原本再現

ライトが主宰した実践教育の場「タリアセン・フェローシップ」。そこに学んだ磯矢亮介氏の協力のもと、会場内にライトが提言した「ユーソニアン住宅」の一部を再現します。狭さと広がり、進むにつれて次第に明らかになる空間の展開、有機的につながる内と外。ライトの建築の空間スケールを実際に体験していただくことで、ライトの理解が一段と深まります。

リリーステキストより


展示構成

近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ユニティ・テンプル 正面『フランク・ロイド・ライトの建築と設計』 1910年 豊田市美術館蔵
1.モダン誕生 シカゴ―東京、浮世絵的世界観

ライトが建築家としてのキャリアをスタートしたのは大都市化の進むアメリカ、シカゴ。同じ頃、明治維新を経た新生日本の首都東京も急速に近代都市への歩みを進めます。ライトはこの二大都市の文化とその交流から大きな影響を受けました。なかでも特筆すべきは、シカゴで高まった日本美術愛好の熱に触れ、日本と浮世絵的世界観に大きく惹かれていったことでしょう。1905年には初来日し、帰国の際には大量の浮世絵コレクションも持ち帰りました。

展示では、浮世絵の影響が明らかなライトの建築ドローイングやライトが手がけた浮世絵のコレクション室の展示プランを紹介。また初期の重要な建築「ユニティ・テンプル」の図面や模型、師であったシカゴを代表する建築家ルイス・サリヴァンのもとで手がけた緻密な装飾ドローイングも紹介します。

リリーステキストより
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能『リバティー』誌のための表紙デザイン案 柱サボテンとサボテンの花、1927-28年 米国議会図書館版画写真部蔵 Photo: Library of Congress, LC-DIG-ppmsca-84873
2.「輝ける眉」からの眺望

 ※=タリアセン、ライトの自邸兼スタジオのウェールズ語名
ライトにとって、地形や風土は建築と密接に結びついたものでした。アメリカ中西部の地で着想し、確立されたプレイリー・スタイル。深い軒と水平的な広がりをもつ住宅は、外部と内部が有機的につながるライトならではの建築といえます。また「山邑邸」など、日本の変化に富んだ地形での設計体験は、自然と融合した豊かな建築の創造を促し、「カウフマン邸(落水荘)」へと結実します。庭園デザイナー、ジェンス・ジェンセンとの協働による庭も、四季に応じて変化し、在来種と外来種とが共存する多世界、多文化の表れとして注目すべきものです。展示ではプレイリー・スタイルの代表的住宅として、「クーンリー邸」や「ロビー邸」を紹介し、日本での実践として「山邑邸」や「小田原ホテル」を取り上げます。

リリーステキストより
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能クーンリー・プレイハウス幼稚園の窓ガラス、1912年頃 豊田市美術館蔵
3.進歩主義教育の環境をつくる

ライトと教育には深いつながりがあります。教育者であった母や叔母たちの影響も大きいでしょう。ライトの建築思考と幼少期に受けたフレーベル教育の関係はしばしば指摘されるところであり、彼がのちに実践的な建築教育の場としてのタリアセン・フェローシップを開設する動機付けともなっています。展示では、「クーンリー・プレイハウス幼稚園」のためのドローイングと実際に使用されたステンドクラスや家具のほか、今につづく「自由学園」の図面や模型、また同学校の教育資料も紹介します。本章を通して、ライトはもちろん、交流のあった同時代の女性たちの先進的な活動を改めて見直すことにもなるでしょう。

リリーステキストより
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能帝国ホテル二代目本館 第2案 横断面図 コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館 フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵 ©The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)
4.交差する世界に建つ帝国ホテル

広大な敷地に様々な付帯施設を備えた帝国ホテルの建設は、都市計画にも似たメガ・プロジェクトでした。ライトが、建物だけでなく、家具・食器など総合的にデザインに携わったのも注目すべき点です。日本の土地にふさわしい素材として大谷石とテラコッタが選ばれ、各装飾にはライトがそれまでに経験した様々な文化からの応用が認められます。展示では、帝国ホテルの図面やドローイング、実際に使われていた家具のほか、記録写真やパンフレットなど、当時の新しい文化としてのホテルの姿も紹介します。また、帝国ホテルと同時期に設計された「ミッドウェイ・ガーデンズ」のドローイングも展示し、共鳴し合う二つの設計を通して、ライト建築の特徴を明らかにします。

リリーステキストより
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ゴードン・ストロング・プラネタリウム計画案 透視図、1925年 米国議会図書館版画写真部蔵 Photo: Library of Congress LC-DIG-ds-104232023
5.ミクロ/マクロのダイナミックな振幅

ライトは小さなものから大きなものにまで展開可能なユニット・システムによる建築を考案しました。全体と部分とがダイナミックに呼応し合うライト建築の発想の根幹には、彼が幼少期に体験したフレーベルの教育ブロックがあったことも指摘されています。ライトはまた素材についても強い関心をもち、地域に根ざした材料を用いる一方で、コンクリートのもつ可塑性に着目することで、グッゲンハイム美術館のような一体型の巨大建築も実現しました。展示では、コンクリート・ブロックにレリーフ模様を施した「ミラード夫人邸(ラ・ミニアトゥーラ)」、「 ドヘニー・ ランチ宅地計画案」や「サン・マルコ砂漠リゾート・ホテル計画案」といった大プロジェクトのドローイングを紹介します。またライトが考案した新たな工法によって実現可能になった、一般的な家族のための手ごろな価格のコンパクト住宅「ユーソニアン住宅」の一部を再現。さらにコンクリート建築の究極の形としてライトが構想した、らせん状建築のドローイングも紹介します。

リリーステキストより
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ジョンソン・ワックス本社ビルの椅子、1936年頃 豊田市美術館蔵
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能ラーキン・ビルの椅子付き事務机、1904年頃 豊田市美術館蔵
6.上昇する建築と環境の向上

水平方向への広がりが印象的なライト建築ですが、一方でライトは垂直に伸びる高層建築にも早くから関心を示しました。景観規制から実現しませんでしたが、帝国ホテルの当初案を見ると、塔のある高層建築が描き込まれているのがわかります。樹状柱を生かした「ジョンソン・ワックス本社ビル」の本部棟やタップルート(主根)構造による研究棟。また「プライス・タワー」の経験を経て構想された超高層の「マイル・ハイ・イリノイ」のプランからは、高さへのライトのあくなき挑戦もうかがわれます。

リリーステキストより
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能大バグダッド計画案 鳥瞰透視図 コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館 フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵 ©The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)
7.多様な文化との邂逅

ライトを形作ったのは、多様な文化との出会いと交流でした。本章ではライトとアメリカ国外の作家たちの交流を取り上げると共に、重要なインスピレーション源としてのイタリアに注目します。また、非西洋への眼差しとして、アメリカ先住民文化を取り入れた「ナコマ・カントリー・クラブ計画案」やイスラム圏への提案としての「大バグダッド計画案」の鳥瞰ドローイングを紹介します。ライトの未来を見通す目もまた注目すべきものです。広い大地に高層ビルが建ち、電話やヘリコプターなどの新しいテクノロジーによってネットワーク的につながる世界は、私たちの未来を示しているようです。

リリーステキストより


フライヤーとハンドアウトの一部

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近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能
近代建築の巨匠“ライト”の建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」が、豊田市美術館で開催中。“帝国ホテル”の設計でも知られる建築家の展覧会。緻密で繊細なドローイングや図面の数々を日本初公開。ライトが提唱した住宅形式の一部が実寸で再現され空間体験も可能

帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築
The Wright Imperial Hotel at 100: Frank Lloyd Wright and the World

2023年10月21日[土]―12月24日[日]

開館時間:午前10時-午後5時30分(入場は午後5時まで)
休館日:月曜日
主催:豊田市美術館、フランク・ロイド・ライト財団
共催:中日新聞社
特別協力:コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館、株式会社帝国ホテル
助成:公益財団法人ユニオン造形文化財団
展示協力:有限責任事業組合 森の製材リソラ
後援:アメリカ大使館、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会、一般社団法人DOCOMOMO Japan、有機的建築アーカイブ
観覧料:一般: 1,400円[1,200円]/高校・大学生: 1,000円[800円]/中学生以下無料
[ ]内は前売券及び20名以上の団体料金
・前売券の詳細及び観覧料の減免対象者及び割引等については当館ウェブサイトをご確認ください。
会場:展示室8

会期中一部展示替えをします
前期:2023年11月19日(日)まで/後期:2023年11月21日(火)から

リリーステキストより

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建築を創るとき、なるべく根源から考えるように心がけています。
人の行為や意味、あらゆる事物のフローが建築を形作って行きますが、建築はある環境の中、時間軸の上に留まります。次の時代を見据え、風化すること無くその場に存在しうる建築を創っていきたいと考えます。出来上がった建築とはそれを創ることに専念した人々の一つの答ですが、それは特定解ではなく、幾千通りの中から抽出された偶然とも言えるでしょう。唯、その偶然はそれを創る人の確信と信念に裏打ちされた物でないといけません。

共に創造する人材を求めています。

ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す
ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す photo©ivo tavares
ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す photo©fala
ファラによる、ポルトガルの住宅「house for three generations」。小さな村の角地に建つ3世帯住宅。正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画。天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示す photo©ricardo loureiro

ファラが設計した、ポルトガル・マルコ デ カナヴェゼスの住宅「house for three generations」です。
小さな村の角地に建つ3世帯住宅です。建築家は、正方形平面の中に各世代ごとに異なる形の寝室を作り、残った“型破りな形”の空間を共通のリビングとして計画しました。また、天井の手前で止めた“柱”は活動の区切りとなり物理的統一性も示しています。


こちらは建築家によるテキストの翻訳です

家の中心に柱がある。
その家は世界の中心にある。

この家はポルトガルの小さな村の角地に建っており、3世代が住むためのものです。各世代には寝室が割り当てられ、それぞれの寝室は異なる形をしています。与えられた形状は、一見恣意的ですが、極めて精密です。リビング・スペースは、プライベート・エリアの引き算として作られており、型破りな形となっています。プライベートなプログラムとパブリックなプログラムの関係は、(演劇的な意味での)ほとんど無秩序な家庭環境を生み出しています。この家は正方形のプランとピラミッド型の屋根を持ち、その角は主要な方角に向いています。等しく重要な4つの立面に沿って、グレーのコンクリート、塗装されたコンクリート、大きな四角い窓、小さな丸い窓、コンクリートのシャッターの模様を飾る大理石の小さな点など、連続したテクスチャーが見られます。金属製の煙突は、このオブジェの最後を飾り、つなぎ合わせています。
ほとんどの家と同じように、部屋、窓、ドア、床、そして白い壁でできています。柱が1本追加されています。すべての木製の床は、柱を中心として外に広がる様に敷かれています。ほぼ中央にありますが、柱は構造上必要ではないので、天井には接していません。ちなみにこの柱は、さまざまな共同活動の区切りを示すと同時に、世界の真ん中にあるコンクリートの広場であるこの家の物理的な統一性を示すヒントにもなっています。

BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る
BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る photo©Laurian Ghinițoiu
BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る photo©Laurian Ghinițoiu
BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」。ハイラインパーク近くの高さ約300m越の建築。公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案。オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作る photo©Laurian Ghinițoiu

BIGによる、ニューヨークの超高層ビル「ザ・スパイラル」です。
ハイラインパークの近くの高さ約300m越の建築です。建築家は、公園の緑との接続と垂直方向への拡張を意図し、緑化したテラスが階段状に連なる構成を考案しました。また、オフィスの一部として自然を統合した“現代的なワークプレイス”を作ることも意図されました。

※図面とダイアグラムを追加しました(2023/11/17)

こちらはリリーステキストの翻訳です

ハイラインからスカイラインへ-BIGのバイオフィリック超高層ビルがニューヨークに完成

先週開催された高層ビル・都市居住協議会(The Council on Tall Buildings and Urban Habitat)の年次会議で、同協議会による部門別の世界最優秀高層ビルに選ばれたザ・スパイラルは、近隣のハイライン公園の景観をザ・スパイラル外壁の周囲に視覚的に広げ、66階建ての各階から緑豊かな屋外テラスへのアクセスを可能にしています。

ティシュマン・スペイヤーが開発し、ターナーが建設したザ・スパイラルは、ファイザー、デベボワーズ&プリンプトン、ターナー・コンストラクション、HSBCなどの大手企業に正式に門戸を開きました。ハドソン大通りと10番街の間の西34ストリートに位置するザ・スパイラルは、マンハッタン西側の高架のハイラインとベラ・アブズグ公園に隣接しています。BIGがアダムソン・アソシエイツ、構造エンジニアのWSPカントル・セイヌクと共同で設計したこの商業用高層ビルは、66階建て、広さ280万平方フィート(※約26万㎡)、高さ1,031.5フィート(※約314メートル)に達します。ザ・スパイラルはLEEDシルバー認証取得を目指しています。このタワーは、BIGにとって初めて完成した超高層ビルであり、ニューヨークで初めて完成させた商業用高層ビルでもあります。

街路レベルからは、このタワーは、西34ストリートを越えてマンハッタンのスカイラインへと伸びるハイラインの緑のリボンへと視線を誘導します。温室を彷彿とさせるこのタワーのガラスパネルのファサードからは、オランダのスタジオDRIFTのアートワークと緑豊かな木々で飾られた明るく広々としたロビーを見ることができ、ハドソン大通りと10番街の両方のエントランスから入ることができます。

建物の周囲へのジェスチャーとして、ザ・スパイパルのロビーにはこの地域の工業の歴史に敬意を表して7種類の金属が使われており、床パネルはハイラインに広がるプレキャストコンクリートの板の正確な寸法に合わせて作られています。

ザ・スパイラルは、敷地のゾーニングエンベロープ(※法規制に従った仮想的な包囲線のこと)に従い、上昇するにつれてゆっくりと容積を減らしていきます。その段差のある表現は、エンパイア・ステート・ビルディングやロックフェラー・センターといった古典的なマンハッタンの超高層ビルのデザイン美学と共鳴しています。また一方で、そのほっそりとしたプロポーションとモダンな素材やディテールの使用は、現代の高層建築のデザイン的特徴を物語ってもいます。

BIGの創設者兼クリエイティブ・ディレクターのビャルケ・インゲルスは言います。
「ザ・スパイラルはハイラインの北端を強調し、直線的な公園はタワーまで続いているように見えます。そして、ハイラインをスカイラインまで延長し、活気ある緑地帯の上昇するリボンを形成します。ザ・スパイラルは、前近代の超高層ビルの古典的なジッグラト(※古代メソポタミアの塔)のシルエットと、現代の高層ビルの細身のプロポーションと効率的なレイアウトを融合するものです。使う人のためにデザインされたザ・スパイラルは、タワーの各フロアが確実に屋外に開かれ、空中庭園や連続的なアトリウムを作り出し、1階から頂上までの開放的なフロアプレートを、途切れることのないひとつのワークスペースとしてつなげています。建物を取り囲むようにテラスが連なり、テナントの日常生活を外の空気と光に広げています。この2年の夏で木々や草、花やつる植物が根を張り、ザ・スパイラルは徐々にタワーのシルエット全体を包み込む上昇する緑のリボンになりつつあります。それは、街のスカイラインのスケールで、高さ1,000フィート(※約300メートル)のツルのようです」

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/23-10/29]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/10/23-10/29]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/10/23-10/29)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 原広司による神奈川・多摩区の“粟津邸”で、Karimoku New Standardの展示「Encounters」が開催
  2. ザハ・ハディド事務所による、中国の「成都SF博物館」。国内有数のSF作家の輩出都市に建設。“星雲”を模した流動的なフォルムの屋根を持つ建築で、湖面に浮かぶ様な配置と周辺との一体的な設計も特徴。様々な展示・会議・イベントに対応する柔軟性も備える
  3. 2023年のグッドデザイン賞の大賞を、山﨑健太郎デザインワークショップによる「52間の縁側」が受賞
  4. 吉祥寺の「武蔵野公会堂改修」設計プロポの、一次審査通過者が参加する公開プレゼンが開催。C+A、小堀哲夫、スターパイロッツ、日建設計、AS、青木茂が名を連ねる
  5. OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」。基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビル。街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出。森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務める
  6. 奈良祐希 / EARTHENによる、石川・金沢市の「Node Kanazawa」。カフェ等も内包する建築企業の新社屋。賑わいの創出等の地域社会への貢献も求め、周辺と繋がる“緑のミチ”と“街のミチ”が建築を貫通する構成を考案。“歴史や記憶”の現代へ継承も意図して地元の古建築等も参照
  7. MVRDVによる、アルバニアの文化施設「The Pyramid of Tirana」。独裁者を称えた博物館を若者や市民の為の施設に改修。生き延びた人々の“記念碑”として、傾斜したファサードに階段を追加して誰もが上に登れる建築を考案。新たな機能はカラフルな箱に入れて構造体の内外に追加
  8. 関里佳人+鈴木仁 / SSSによる、千葉・富津市の、週末住宅「Villa Lix」。裏手に森のある別荘地に民泊利用の為に計画。外の視線から守られ“自然を体感”できる空間を求め、間仕切の役割も担う4つの中庭を通して自然と繋がる建築を考案。視線の抜ける構成は一室空間の様な広がりも生む
  9. 山﨑健太郎デザインワークショップによる、千葉・八千代市の「52間の縁側」。高齢者の為のデイサービス施設。問題を抱える人も“日常を送れる”環境を目指し、木架構の中に様々な“小さな居場所”のある建築を志向。一直線の床と構造体が作る“大きな構え”は地域の人々も迎え入れる
  10. 楠元彩乃 / ayarchitectsによる、静岡・熱海市の「Spa&Bath Room」。コロナ禍に計画されたリゾートマンション内の浴場の脱衣場。“人々の行動に切っ掛けを生む装置”を意図し、テーブルや肘置きにもなる“脱衣棚”を考案し中央に配置。維持管理が容易な素材や形態の要望にも応える
  11. 安藤忠雄による講義の動画「The architecture and life of Tadao Ando」。GREAT MINDSの制作で2023年8月に公開されたもの(日本語)
  12. ザハ・ハディド事務所による、ソウルの「第二世宗文化会館」コンペの最終候補提案。都市に埋め込まれた建築と公園が融合する施設。自然に包まれた内外の空間の“シークエンス”を特徴とし、公共広場や自然環境には国の伝統的庭園デザインの思想も反映。文化の中心となり活気のある集いの場を作る
  13. 隈研吾建築都市設計事務所による、東京・江戸川区の「魔法の文学館」。童話作家の角野栄子の名を関した児童文学館。花びらが広がるような屋根“フラワールーフ”を外観の特徴とし、景観との調和や内外の連続性も意図。くぼしまりおによる内装は角野の著作の世界観をイメージ
  14. 建築写真家のイワン・バーンの、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムでの展覧会「Iwan Baan Moments in Architecture」。建築分野で世界的に知られる写真家の回顧展。デジタルメディアの発展の中で活動を深め、世界中の著名な建築家の作品から伝統建築までを撮影。建築のみならずその場の人々の活動にも注目するスタンスで知られる
  15. 原広司による、神奈川・多摩区の“粟津潔邸”(1972年竣工)を会場にした展覧会「吉國元展」が開催
  16. 菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京のオフィス「共働の生態系」。コロナ禍にIT企業の為に計画。“場の共有”の意味と価値の更新を意図し、“共創を生む生態系のような場”の構築を志向。遠近の環境に応答し多様な機能を内包する“メガ・デスク”を考案して空間の中心に据える
  17. 五十嵐理人 / IGArchitectsと五十嵐友子による、東京の住宅「家の躯体」。生活と仕事の境界が曖昧な夫婦の為に計画。大らかで“何処でも仕事ができる”住居を求め、7枚の床がズレながら重なり多様な役割を担う立体的な一室空間の建築を考案。都心に住む現実と小敷地での可能性を形にする
  18. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  19. 伊東豊雄の、芝浦工業大学での展覧会「伊東豊雄の挑戦1971-1986」。世界的に評価される建築家の活動初期の作品に注目した展示。“全エネルギーを注いだ”と言う図面やスケッチを中心に紹介。当時の製本青焼図面を閲覧できるスペースも用意
  20. OMA / エレン・ヴァン・ルーンによる、イギリスの文化施設「Aviva Studios」。西欧で最大規模の舞台芸術の施設。新しい表現を試みる“プラットフォーム”として、作品に合わせた会場の再構成が可能な“柔軟性”と“適応性”を追求した建築を考案。都心部で実現する為に高い遮音性能も備える

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