二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 左:通り側の出入口、右:カウンター photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 通り側から境内側を見る。 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 正面:境内側の客席、右:境内(建築家による解説:高低差を活かして空間を構成。カウンターやベンチの天板は左官材で仕上げている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 左:通り側のスタンディングエリア、右:境内側のラウンジ・シーティングエリア(建築家による解説:手前にある無垢のスツールは、木工作家の吉川和人氏によるもの) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアル が設計した、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」です。
“大通り”と“神社の境内”に面する区画での計画です。建築家は、街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案しました。また、既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変えることも意図されました。店舗の公式ページはこちら 。
九州1号店となる、ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェの内装計画。
計画地は、福岡天神という街中にありながらも、警固神社の境内という特殊な場所にある。店舗の片面は交通量の多い通りに面している一方で、その反対側は神社の参道に面しており、街の喧騒とは対照的に、適度な緑に囲まれて穏やかな空気が流れている。
このようなコントラストのある場所での空間を考えていくと、私たちは自ずと「街」と「神社」という相対する要素を掛け合わせながら、両者を繋ぐ結節点として今回のカフェがあるのが良いと考えた。
そこでまず、店内のレイアウトを考える上では、通りから参道へと視線が抜けることを重視した。店内の中央にキッチンを配置し、それを囲うようにドリンクカウンターや収納などの機能を集約。これにより、二つの道を視覚的に繋ぎながら空間の中心にブルーボトルらしい象徴的なステージを作っている。
また、参道側と道路側には高さ約50cmの落差があるのも今回の区画の特徴であった。そこで、参道に向かって段階的に高さを上げていくことで、道路側はスタンディングエリアなどの活気ある空間に、参道側はソファスペースを設けるなど、徐々に落ち着いた空間となるよう計画した。
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二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 外観、通り側より見る、夜景 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 左:通り側の出入口、右:カウンター photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 左奥:商品のディスプレイエリア、右:カウンター photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 通り側からカウンターを見る。(建築家による解説:建築外壁などに使われる押型成形セメント板を淡いベージュに染色し、ストリートと境内の雰囲気を馴染ませている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 通り側から境内側を見る。 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 長手側からカウンターを見る。 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える ハイテーブルエリアから境内側を見る。(建築家による解説:50cmの落差がある敷地のため、ステップを設けている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 正面:境内側の客席、右:境内(建築家による解説:高低差を活かして空間を構成。カウンターやベンチの天板は左官材で仕上げている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 左:通り側のスタンディングエリア、右:境内側のラウンジ・シーティングエリア(建築家による解説:手前にある無垢のスツールは、木工作家の吉川和人氏によるもの) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える ラウンジ・シーティングエリアのカウンター。(建築家による解説:天板は左官材で腰部分は押型成形セメント板で仕上げ、色味を合わせている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える テーブルエリア(建築家による解説:チェアはE&YからリリースされたESKERの特注色で、上部のペンダント照明はオリジナルで製作。背景には境内の鳥居が見えている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える ベンチから境内を見る。(建築家による解説:店舗前には新たにベンチを設置している) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 境内側から通り側を見る。(建築家による解説:道路側のスペースは、ハイテーブルやスタンディングを中心としている。左側のアートは福岡拠点のアーティストKYNE氏によるもの) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 境内側のラウンジ・シーティングエリア。(建築家による解説:境内側は床やテーブルなどウォールナットで仕上げて落ち着いた雰囲気を作っている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 境内側のラウンジ・シーティングエリア。(建築家による解説:店内は様々なスペースがレイヤーになっている) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える ラウンジ・シーティングエリアからハイテーブルエリアを見る。 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える ベンチとテーブル(建築家による解説:丸テーブルはオリジナルで製作) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 境内側のラウンジ・シーティングエリアのスロープ。(建築家による解説:店内中央はスロープで高低差を繋いでいる) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 境内側のソファ、テーブル、椅子。(建築家による解説:アームチェアは天童木工のためにデザインしたSANDを低座バージョンで特注した) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 壁とソファの取り合いの詳細 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える カウンターと什器の詳細。(建築家による解説:コーナー部分はそれぞれボーズ面加工を施している) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える カウンターのディスプレイケースの詳細。(建築家による解説:手が触れるガラス天板部にも丸みをつけた) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 壁面とサイン。(建築家による解説:淡いベージュに染色した押型成形セメント板で壁面を構成) photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、福岡市の「ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェ」。“大通り”と“神社の境内”に面する区画。街と神社を繋ぐ“結節点”となる存在を目指し、機能を中央集約して通りから参道へと“視線が抜ける”構成を考案。既存レベル差も活かして其々の側で客席の雰囲気を変える 平面図 image©ケース・リアル
以下、建築家によるテキストです。
九州1号店となる、ブルーボトルコーヒー 福岡天神カフェの内装計画。
計画地は、福岡天神という街中にありながらも、警固神社の境内という特殊な場所にある。店舗の片面は交通量の多い通りに面している一方で、その反対側は神社の参道に面しており、街の喧騒とは対照的に、適度な緑に囲まれて穏やかな空気が流れている。
このようなコントラストのある場所での空間を考えていくと、私たちは自ずと「街」と「神社」という相対する要素を掛け合わせながら、両者を繋ぐ結節点として今回のカフェがあるのが良いと考えた。
そこでまず、店内のレイアウトを考える上では、通りから参道へと視線が抜けることを重視した。店内の中央にキッチンを配置し、それを囲うようにドリンクカウンターや収納などの機能を集約。これにより、二つの道を視覚的に繋ぎながら空間の中心にブルーボトルらしい象徴的なステージを作っている。
また、参道側と道路側には高さ約50cmの落差があるのも今回の区画の特徴であった。そこで、参道に向かって段階的に高さを上げていくことで、道路側はスタンディングエリアなどの活気ある空間に、参道側はソファスペースを設けるなど、徐々に落ち着いた空間となるよう計画した。
メインの素材には、都市的なストリートの空気を意識して、一般に建築の外壁などに使われる押型成形セメント板を使用。質感は残しながら淡いベージュに染色することで、境内の雰囲気との調和を図っている。これにウォールナット材を組み合わせることで、店内の雰囲気にグラデーションをつけた。
今回の店舗が「街」と「神社」の緩やかな繋がりを生みつつ、双方からの人の拠り所となることを願っている。
■建築概要
計画地:福岡県福岡市中央区天神
用途:カフェ
計画種別:内装設計
クライアント:ブルーボトルコーヒージャパン
設計:ケース・リアル 二俣公一、古村浩一
施工:九州建設株式会社
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
全体家具製作・コーディネート:E&Y
ラウンジチェア製作:天童木工
スツール製作:吉川和人
カウンター什器製作:TANK
植栽計画:8 philic
サイン計画:BOOTLEG
音響計画:WHITELIGHT
計画面積:335.55㎡
計画期間:2023年3月~2024年1月
写真:水崎浩志
建材情報 種別 使用箇所 商品名(メーカー名) 内装・床 床 パーチクルボード+ベニヤt12捨て貼のうえモルタル打設 クリア塗装仕上
パーチクルボード+ベニヤt12捨て貼のうえウォールナットフローリング貼 ウレタンクリア塗装仕上
内装・壁 壁 ライトゲージ下地+押型成形セメント板貼 シリケート塗装仕上
PB t12.5 寒冷紗パテ処理のうえ AEP 塗装仕上 [オフホワイト]
内装・天井 天井 PBt9.5二重貼 寒冷紗パテ処理のうえ AEP 塗装仕上 [オフホワイト] 、一部既存あらわし
内装・その他 巾木 ウォールナット無垢材 ウレタンクリア塗装仕上
内装・造作家具 カウンター 本体:ライトゲージ下地+押型成形セメント板貼 シリケート塗装仕上
天板:SUS-PLバイブレーション仕上
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Interior design plan for the Blue Bottle Coffee Fukuoka Tenjin Cafe, which marks its first branch in the Kyushu region. The planned location is a distinct one in the Tenjin area of Fukuoka city, situated within the precincts of the Kego Shrine. While one side of the cafe faces a busy street with heavy traffic, the opposite side opens onto the approach to the shrine, surrounded by moderate greenery and a tranquil atmosphere contrasting with the busy environment of the city. Given this contrasting setting, we naturally envisioned the cafe as a nexus connecting the opposing elements of “city” and “shrine.”
In considering the spatial design for such a place of contrast, we prioritized creating a visual shift from the street to the shrine’s approach. Placing the kitchen at the center of the interior, we centralized functions such as the drink counter and storage around it. This design establishes a symbolic stage reminiscent of Blue Bottle’s identity at the heart of the space, visually connecting the two pathways around the cafe. Additionally, there was a height difference of approximately 50cm between the shrine approach and the street, another notable feature of the site. To address this, we gradually raised the height towards the shrine, creating a vibrant space on the street side with standing areas, while planning for a gradually calming atmosphere on the shrine side with sofa spaces. For the main materials, we opted for Extruded cement panels commonly used in exterior walls of urban architecture, consciously evoking an urban atmosphere. By staining them in a light beige tone while retaining their texture, we aimed for harmony with the shrine’s surroundings. Combining this with walnut wood adds a gradient to the atmosphere within the cafe. Our hope is that this branch will serve as a gentle link between the “city” and the “shrine,” providing a sanctuary for people from both aspects of life.
BLUE BOTTLE COFFEE FUKUOKA TENJIN CAFE
Location: Fukuoka, Japan
Use: Cafe
Type of Project: Interior
Client: Blue Bottle Coffee Japan
Design: Koichi Futatsumata, Koichi Furumura (CASE-REAL)
Contraction: Kyushukensetsu Co.,Ltd.
Lighting Plan: Tatsuki Nakamura (BRANCH LIGHTING DESIGN)
Manufacture, Coordination of Furniture as a whole: E&Y
(Lounge chair manufacturing: Tendo Mokko, Stool manufacturing: Kazuto Yoshikawa)
Manufacture of counter: TANK
Planting Plan: 8 philic
Sign design: BOOTLEG
Sound plan: WHITELIGHT
Floor Area: 335.55m2
Period: Mar 2023 – Jan 2024
Photo: Hiroshi Mizusaki