SHARE トラフ建築設計事務所による、東京・新宿区の店舗「果実とバターcanarina」。駅改札内の菓子店の計画。“人目を引く”存在との要望に、全体を“ブランドカラー”の黄色で包み込んで“インパクト”と“温かみ”のある空間を構築。質感の異なる様々な素材を用いて“遊び心と奥行き”も付与する
トラフ建築設計事務所が設計した、東京・新宿区の店舗「果実とバターcanarina」です。
駅改札内の菓子店の計画です。建築家は、“人目を引く”存在との要望に、全体を“ブランドカラー”の黄色で包み込んで“インパクト”と“温かみ”のある空間を構築しました。また、質感の異なる様々な素材を用いて“遊び心と奥行き”も付与しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
いろとりどりの果実と美しくなめらかなバターを使用したスイーツを販売する新ブランド「canarina」一号店のための内装計画。
JR新宿駅改札内にオープンする新たなエキナカ商業施設「EATo LUMINE(イイトルミネ)」の一角に位置し、駅通路に面するにぎやかなエリアに、豊かなブランドイメージを訴求する、人目を引く店舗空間が求められた。
売り場全体をブランドカラーである温かなイエロー色で包み、カナリア(鳥)と上質なバターを連想させる空間とした。正面奥の壁面には、2.3mmの薄いスチールパネルを用いた吊り棚に、線画のイラストレーションや繊細な色合いを特徴とするパッケージボックスを並べることで、パッケージの箱が浮かんで見えるよう計画している。
店内の壁面が平滑な塗装であるのに対し、ファサードやメインのカウンター什器はモールテックスの左官仕上げとし、内装の素材感を変えながら、ブランドカラーに遊び心と奥行きを持たせた。
間口の狭い敷地ながらも、空間を一つの色に染めることでインパクトを持たせ、喧騒な駅構内に、シンプルな中にもおおらかな温かみを味わえる店舗を目指した。
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以下、建築家によるテキストです。
いろとりどりの果実と美しくなめらかなバターを使用したスイーツを販売する新ブランド「canarina」一号店のための内装計画。
JR新宿駅改札内にオープンする新たなエキナカ商業施設「EATo LUMINE(イイトルミネ)」の一角に位置し、駅通路に面するにぎやかなエリアに、豊かなブランドイメージを訴求する、人目を引く店舗空間が求められた。
売り場全体をブランドカラーである温かなイエロー色で包み、カナリア(鳥)と上質なバターを連想させる空間とした。正面奥の壁面には、2.3mmの薄いスチールパネルを用いた吊り棚に、線画のイラストレーションや繊細な色合いを特徴とするパッケージボックスを並べることで、パッケージの箱が浮かんで見えるよう計画している。
店内の壁面が平滑な塗装であるのに対し、ファサードやメインのカウンター什器はモールテックスの左官仕上げとし、内装の素材感を変えながら、ブランドカラーに遊び心と奥行きを持たせた。
間口の狭い敷地ながらも、空間を一つの色に染めることでインパクトを持たせ、喧騒な駅構内に、シンプルな中にもおおらかな温かみを味わえる店舗を目指した。
■建築概要
主要用途:物販店舗
施工:D.BRAIN
所在・会場:東京 新宿
ブランディング・グラフィック:THAT’S ALL RIGHT
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN
イラストレーター:我喜屋位瑳務
延床面積:33.3㎡
設計期間:2023年2月~2024年3月
施工期間:2023年11月~2024年4月
写真:長谷川健太
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 売り場 床 | カラークリート#M6A フロアーブライトシーラー塗布(ABC商会) |
内装・壁 | ファサード 壁 | |
内装・壁 | 売り場 壁 | PB+AEP塗装 [3分艶] |
内装・天井 | 売り場 天井 | PB+AEP塗装 [艶消し] |
内装・造作家具 | カウンター什器 |
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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
The interior design for the first store of the new brand, “canaria”, which sells sweets made with colorful fruits and delicious, smooth butter. In the busy area facing a station aisle, which is located in the newly-opened shopping mall “EATo LUMINE” inside JR Shinjuku Station. The store is new to this mall, and was required to be an eye-catching place that appeals with its rich brand image.
The shop is wrapped up with the brand color, warm yellow, to make the store reminiscent of canaries and high-quality butter. We planned to arrange the packages that look floating by arranging the package boxes featuring line drawing illustrations and delicate colors on shelves made of 2.3mm thin steel panels in front of the back wall.
With the store walls painted smooth, the facade and main counter fixtures are finished with Moltex plastering. While changing the texture of the interior materials, we added playfulness and depth to the brand colors.
Even though the site has a narrow frontage, we created an impact by painting the space in one color. We aimed to plan a simple store that offers a warm, welcoming atmosphere within the noisy station.
FRUIT & BUTTER canarina
Principal use:SHOP
Site area:Shinjuku, Tokyo
Production:D.BRAIN
Branding, Graphics: THAT’S ALL RIGHT
Lightings: BRANCH LIGHTING DESIGN
Illustration: Gakiya Isamu
Total floor area:33.3m2
Design period:2023.02-2024.03
Construction period:2023.11-2024.04
Photo:Kenta Hasegawa