SHARE トラフ建築設計事務所による、東京・墨田区の店舗「塩をまぜる店『ぐるぐるしゃかしゃか』」。商業施設の中の角の区画での計画。与件を活かし、“二方向から出入り”を可能として“大きなL字のカウンター”を設置する構成を考案。壁面への600個の塩の陳列は対応の効率化と視覚的な充実感の向上を意図
トラフ建築設計事務所が設計した、東京・墨田区の店舗「塩をまぜる店『ぐるぐるしゃかしゃか』」です。
商業施設の中の角の区画での計画です。建築家は、与件を活かし、“二方向から出入り”を可能として“大きなL字のカウンター”を設置する構成を考案しました。また、壁面への600個の塩の陳列は対応の効率化と視覚的な充実感の向上を意図しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
塩の専門店「ぐるぐるしゃかしゃか」の内装計画。
本店を企画するBambooCutはトラフが設計を行った「立ち喰い梅干し屋」も運営している。この東京ソラマチ内にある梅干し屋の正面に位置する50㎡ほどの角地が敷地となった。
角地を活かして二方向から出入りできるようにし、壁に沿って大きなL字のカウンターを設置した。カウンターでは、青い寒天に載せて塩を食べ比べ、好みに合わせたオリジナルブレンドの塩をつくることができる。
カウンターの背後の壁面には600個ものブレンドされた塩が並び、コンサルテーションを効率化するとともに、視覚的にもたくさんの塩がそろっていることを印象づけている。
什器も塩をイメージした配色とし、青い部分はシナ合板の染色によって製作した。オリジナルの塩や関連商品を陳列する中央の島什器には、グラフィックをカスタマイズした回転するバーバーサインを載せて動きのあるアイキャッチとした。
壁面にちりばめられた、店名にもなっている「ぐるぐる」と「しゃかしゃか」のキャラクターをはじめとした手描きのイラストが、親しみを感じさせる。カウンターの背後に設置されたネオンサインの「塩」は向かい側にある梅干し屋のネオンサイン「梅」と呼応する。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
塩の専門店「ぐるぐるしゃかしゃか」の内装計画。
本店を企画するBambooCutはトラフが設計を行った「立ち喰い梅干し屋」も運営している。この東京ソラマチ内にある梅干し屋の正面に位置する50㎡ほどの角地が敷地となった。
角地を活かして二方向から出入りできるようにし、壁に沿って大きなL字のカウンターを設置した。カウンターでは、青い寒天に載せて塩を食べ比べ、好みに合わせたオリジナルブレンドの塩をつくることができる。
カウンターの背後の壁面には600個ものブレンドされた塩が並び、コンサルテーションを効率化するとともに、視覚的にもたくさんの塩がそろっていることを印象づけている。
什器も塩をイメージした配色とし、青い部分はシナ合板の染色によって製作した。オリジナルの塩や関連商品を陳列する中央の島什器には、グラフィックをカスタマイズした回転するバーバーサインを載せて動きのあるアイキャッチとした。
壁面にちりばめられた、店名にもなっている「ぐるぐる」と「しゃかしゃか」のキャラクターをはじめとした手描きのイラストが、親しみを感じさせる。カウンターの背後に設置されたネオンサインの「塩」は向かい側にある梅干し屋のネオンサイン「梅」と呼応する。
初めての業態を展開するブランドの認知を高めると共に、気軽に立ち寄りたくなるような空間を目指した。
■建築概要
所在・会場:東京ソラマチ
主要用途:物販店舗
施工:イノウエインダストリィズ、ダイキアート、アイ工芸
グラフィック:北田進吾(キタダデザイン)
延床面積:51.12㎡
設計期間:2023年10月~2024年5月
施工期間:2024年5月~2024年7月
写真:神藤剛
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 売場 床 | |
内装・壁 | 売場 壁 | PBのうえオーデノータック塗装仕上げ N90 |
内装・天井 | 売場 天井 | PBのうえAEP塗装 N90艶消し |
内装・造作家具 | カウンター什器 | 側面:シナ曲げ合板の上 染色仕上げ |
内装・その他 | 売場 欄間 | スチールの上焼付塗装仕上げ |
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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
The interior design for the shop that specializes in salt, “GURUGURU SHAKASHAKA”. BambooCut plans the main store and also runs “TACHIGUI UMEBOSHI YA”, another TORAFU design. The 50㎡ site is located on a corner lot facing UMEBOSHI YA in Tokyo Solamachi.
Utilizing the site on the corner lot, we installed a large L-shaped counter along the wall to make the site accessible from two directions. On the counter, customers can make their own original blended salt while they enjoy tasting salt on blue agar cubes.
Six hundred pieces of blended salt are arranged on the wall behind the counter to make the consultations more efficient while displaying the large selection of salts available.
The fixtures also have a color scheme inspired by salt, where the blue parts are made from dyed linden plywood. The turning barber sign, with customized graphics, creates an eye-catching feature on the center island fixture, where original salts and related items are displayed.
Hand-drawn illustrations, including ones of original characters “GURUGURU” and “SHAKASHAKA”, characters, which give the store its name, provide a sense of familiarity. The neon sign “SHIO (Salt)” installed behind the counter corresponds to the neon sign “Ume” of the UMEBOSHI shop across the street.
We aimed to create the space as a store for a brand worth its salt and to improve brand recognition, as well as a casual spot to drop in.
A place to mix salt “GURUGURU SHAKASHAKA.”
Building site: TOKYO Solamachi
Production: Inoueindustries, Daiki Art, AIKOUGEI
Graphic: Shingo Kitada (KITADA DESIGN)
Total floor area: 51.12m2
Design period: 2023.10-2024.05
Construction period: 2024.05-07
Photo: Takeshi Shinto