SHARE 今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「guji名古屋」。出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画。奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案。床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘う
今津康夫 / ninkipen!が設計した、愛知の店舗「guji名古屋」です。
出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画での計画です。建築家は、奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案しました。また、床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘います。店舗の場所はこちら(Google Map)。
名古屋ささしまライブ駅直結の大型複合施設の2階に位置するセレクトショップのインテリアデザインである。
L型に折れる200坪の区画はガラス張りで開放感は十分であるが、入口が手前に1つしかなく、奥の売り場まで動線をいかに引き込むかが課題となった。
まず初めにL型の入り隅部分の壁を45度にカットし視界を拡げ、その手前をディスプレイスペースとして余白を作り、そこに360度気配りのできる島状のレジスペースを据えて、店中央の折れ点に中継点の役割を持たせた。
次に3色のカーペットを45度のバイアスに敷いて床に斜めのベクトルを作り、回遊する人の流れを奥へと誘う矢印とした。
クラスターを作りつつ整然とグリッドに並んだ什器は、色を横断して多様な幾何学を結びながら、小さな揺らぎを随所に生み出している。2本の欅の塊は丸太を購入し、木肌を読んで慎重に製材して生命力が溢れる姿に切り出した。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
名古屋ささしまライブ駅直結の大型複合施設の2階に位置するセレクトショップのインテリアデザインである。
L型に折れる200坪の区画はガラス張りで開放感は十分であるが、入口が手前に1つしかなく、奥の売り場まで動線をいかに引き込むかが課題となった。
まず初めにL型の入り隅部分の壁を45度にカットし視界を拡げ、その手前をディスプレイスペースとして余白を作り、そこに360度気配りのできる島状のレジスペースを据えて、店中央の折れ点に中継点の役割を持たせた。
次に3色のカーペットを45度のバイアスに敷いて床に斜めのベクトルを作り、回遊する人の流れを奥へと誘う矢印とした。
クラスターを作りつつ整然とグリッドに並んだ什器は、色を横断して多様な幾何学を結びながら、小さな揺らぎを随所に生み出している。2本の欅の塊は丸太を購入し、木肌を読んで慎重に製材して生命力が溢れる姿に切り出した。
縦横斜めの3つのベクトルが同居するL型の空間には、ショッピングの楽しさに満ちたダイナミックな風景が広がっている。
■建築概要
名称:guji名古屋
場所:愛知県名古屋市
用途:店舗
設計:ninkipen! 担当/今津康夫
施工:アンドエス
欅:橘商店
延床面積:662.35㎡
竣工:2024年9月
写真:河田弘樹
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | |
内装・壁 | 壁 | AEP塗装 |
内装・天井 | 天井 | AEP塗装 |
※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません