SHARE 特集”フォルム・木村浩一建築研究所” 内包する家 / 2009
photo©太田拓実
フォルム・木村浩一建築研究所が設計した滋賀県大津市の住宅”内包する家 / 2009″です。
photo©太田拓実
以下、建築家によるテキストです。
新興住宅街に立つ30代夫妻のための住宅である。周囲を住宅に囲まれていることから、外界を遮断しながらも、閉鎖的になりすぎない、人の五感に訴えかける豊かな空間を目指した。
まず、リビング、ダイニングなどの居室と外部の間に、小さなパティオとそこへ向かうための小道をレイアウトした。そのまわりに、外部からの視線を遮る塀として壁を建て、パティオには植栽と池を配している。そして、緑や水を切り取ったピクチャーフレームを居室から望む趣向とした。
建物を囲む壁によって間接光が導かれ、柔らかな光が室内全体に回り込むこの家には、様々な場所に情緒的なシーンが存在している。居住空間とそこで営まれる暮らしが緑や光に包み込まれる。そんな優しい空気感に満ちた空間となった。
■建築概要
所在地:滋賀県大津市
設計:木村浩一/フォルム・木村浩一建築研究所
竣工年:2009年
構造:木造軸組
規模:
敷地面積 215,35㎡
延床面積 151,71㎡