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ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出
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architecture|culture|feature
集合住宅高層ビルザハ・ハディドアラブ首長国連邦
ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出 render by Bloomimages
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ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」です。
集合住宅などが入る42層の高層ビルの計画です。建築家は、金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案しました。また、ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出します。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

イムティアズ・デベロップメンツ(Imtiaz Developments)が、ザ・シンフォニー・タワーを発表
アラブ首長国連邦、ドバイ

ザハ・ハディド・アーキテクツがイムティアズ・デベロップメンツのために設計した「ザ・シンフォニー・タワー」は、ドバイの新たなホライズン地区に位置しており、市内のメイダン競馬場とラス・アル・ホールの水域との間、すなわち都市が築かれた歴史的なドバイクリークの最上流部にあります。現在は保護湿地となっているラス・アル・ホール自然保護区は、アラブ首長国連邦原産のロゼ・フラミンゴの群れを含む、この地域の渡り鳥を引き寄せる野生動物の聖域です。

シンフォニー・タワーは、ドバイの著名なランドマークや文化施設、商業エリアが集まり、多彩な評価の高いイベントや展示会が開催される創造の拠点であるダウンタウン・ドバイおよびドバイ・デザイン・ディストリクトからほど近い場所に位置し、計画中のドバイメトロの拡張ルートによってもアクセス可能となる予定です。

金属の糸を用いた伝統的なエミラティの織物工芸であるアル・サドゥとタッリの特徴的な立体的幾何学模様と精緻な刺繍から着想を得て、タワーの外骨格は織り込まれたようなファサードを形づくっており、一日を通して太陽が空を横切るにつれて、色調や奥行きが変化して見えます。

42層のタワー全体に設けられた多様な屋外スペースが、各住戸にアウトドアリビングエリアを提供しています。タワーの外骨格のグリッドによって構成され、これらの屋外スペースの多様な奥行きによって強調されたこの織り込まれた構造は、各ファサードに独自のリズムと質感を与え、首長国の伝統工芸職人によって作り出される刺繍の精緻な模様と技を模しています。

太陽光発電システムがタワーの照明用バッテリーを充電し、日中に吸収された太陽エネルギーを再利用して、外骨格の三次元格子構造をやわらかく照らし出します。日没後、この格子構造から放たれる穏やかな琥珀色の輝きは、建物内部に繰り返されるパターンを表現しており、この地域で称賛されている刺繍に見られる金属糸の幾何学的な反射を想起させます。

精緻にエンジニアリングされた外骨格は、構造的機能と環境的機能の両方を担っています。ファサードに日陰をつくることで日射取得を抑え、外骨格とそのテラスはタワーの屋外リビングエリアを保護し、年間を通じて住民に快適な屋外空間を提供します。

モジュール工法と、再生鋼材・低炭素コンクリート・責任ある調達による仕上げ材の使用によって、タワーのエンボディド・カーボン(内包炭素)は削減される予定です。また、グレーウォーターの再利用、低流量の設備、乾燥に強い植栽の導入により、水使用量も削減されます。


以下の写真はクリックで拡大します

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アラブ首長国連邦・ドバイの「ザ・シンフォニー・タワー」。集合住宅などが入る42層の高層ビル。金属糸を用いる地域の伝統織物工芸から着想を得て、三次元格子構造の“外骨格”を特徴とする建築を考案。ファサードに独自のリズムと質感を与えると共に快適な屋外空間も創出 render by Bloomimages
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Animation by Bloomimages

以下、リリーステキストです。


Imtiaz Developments announce The Symphony Tower
Dubai, UAE

The Symphony Tower, designed by Zaha Hadid Architects for Imtiaz Developments, is situated within the new Horizon district of Dubai between the city’s Meydan Racecourse and the waters of Ras Al Khor—the uppermost reaches of the historic Dubai Creek on which the city was founded. Now protected wetlands, the Ras Al Khor Nature Reserve is a wildlife sanctuary attracting the region’s migratory bird species including flocks of the UAE’s native Rose Flamingo.

Located a short distance from Downtown Dubai and the Dubai Design District, home to some of the city’s renowned landmarks, cultural venues and shopping precincts and a hub of creativity hosting a variety of acclaimed events and exhibitions, Symphony Tower will also be served by the planned extension of the Dubai Metro.

Drawing inspiration from the distinctive three-dimensional geometries and detailed embroidery of Al Sadu and Talli—the traditional Emirati crafts of weaving with metallic threads—the tower’s exoskeleton defines an interlaced facade that appears to transform in tone and depth as the sun moves across the sky throughout the day.

A variety of external spaces throughout the 42-storey tower provide outdoor living areas for each apartment. Determined by the grid of the tower’s exoskeleton and accentuated by the varied depths of these outdoor spaces, this interwoven structure imbues a distinctive rhythm and texture to each facade, emulating the intricate patterning and craftsmanship of the embroidery fashioned by the Emirate’s traditional artisans.

Photovoltaics charge batteries for the tower’s lighting, reusing solar energy absorbed during the day to describe the softly illuminated three-dimensional lattice of the exoskeleton. The gentle amber glow of this lattice after sunset expresses the recurring pattern within the structure, echoing the geometric reflections from metallic threads within the region’s celebrated embroidery.

The precision engineered exoskeleton serves both structural and environmental functions. Reducing solar gain by shading the facades, the exoskeleton and its terraces also shelter the tower’s outdoor living areas, providing residents with comfortable external spaces throughout much of the year.

Modular construction methods and the use of recycled steel, low-carbon concrete and responsibly sourced finishes will decrease the tower’s embodied carbon, while its water consumption will be reduced through greywater recycling, low-flow fixtures and drought-tolerant landscaping.

■建築概要

Project Team
Client: Imtiaz Developments
Architect: Zaha Hadid Architects (ZHA)
ZHA Princial: Patrik Schumacher
ZHA Project Director: Paola Cattarin
ZHA Project Associate Director: Daniel Fiser
ZHA Project Architect: Maria Echeverri
ZHA Project Team: Ashwanth Govindaraji, Alexandra Fisher, Yiying Wu, Berke Gundogdu, Omar Kaddourah, Ryan Anthony Szanyi, Prasanna Balan, Maddona Kalra, Daniel Coley, Ripple Patel
BIM Team: David Fogliano, Mark Winnington, Ninad Katdare
Environmental & Sustainability Team: Carlos Bausa Martinez, Bahaa Alnassrallah, Shibani Choudhury, Aleksander Mastalski, Aditya Ambare and Abhilash Menon
───
Consultants
Executive Architect: AE7
Structural Engineers: AE7
MEP: AE7
Environmental Consultant: AE7
Façade Engineering: Tomas Bell-Wright
Fire Engineer: AE7
Lighting Consultant: AE7
Landscape Consultant: AE7
Renderings and Animation: Bloomimages

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    photo©architecturephoto

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    日程
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    –
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    architecture|exhibition|feature
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    マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis」。バングラデシュを拠点とする建築家の展示。地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力。様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執るギャラリー2の全景。 photo©architecturephoto

    マリーナ・タバサム・アーキテクツによる、TOTOギャラリー・間での建築展「People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)」です。
    バングラデシュを拠点とする建築家の展示です。建築家は、地域の材料や技術を重視した建築実践に加え、自然災害や貧困等で苦しむ人々の支援活動にも尽力しています。また、様々なアワードの受賞に加えて欧米の複数の大学でも教鞭を執っています。
    会期は2025年11月21日~2026年2月15日です。展覧会の公式ページはこちら。

    TOTOギャラリー・間では、バングラデシュのダッカを拠点に活動するマリーナ・タバサム・アーキテクツ(MTA)の展覧会「People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)」を開催します。

    MTAを率いる建築家マリーナ・タバサム氏は、気候や文化、伝統に根差した建築を手がけるだけでなく、自然災害や貧困等で苦しむ人々への支援に取り組んできました。例えばダッカ市内に設計した「バイト・ウル・ロゥフ・モスク」(2020年アガ・カーン建築賞受賞)では、地域の土を焼成したレンガと幾何学を用いて、静謐な光をたたえ風が通り抜ける祈りの空間を創出し、爆発的な拡大を続ける過密都市において多様な人々が集う寛容な建築を実現しています。また、国全体の約7%が河川に覆われ、洪水で国土の約1/3が水没することもあるバングラデシュにおいて、住む場所を失った人のためにMTAが考案した可動式の住宅「クディ・バリ」(現地語で「小さな家」の意味)は、地域の人々の手により短期間で組み立て・解体することができ、洪水発生時のシェルターとしても機能します。

    MTAが立ち上げた財団F.A.C.E(The Foundation for Architecture and Community Equity)は、国内各地でクディ・バリを提供するだけでなく、ユニットを組み合わせることで、ロヒンギャの難民キャンプにおけるコミュニティセンターなど幅広い用途の建物に応用しています。こうした活動と作品が評価され、マリーナ・タバサム氏は2024年にTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出、2025年の「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン」※1の設計者に選ばれるなど、MTAの活動にいま世界から注目が集まっています。

    本展では、「人々」「土地」、そして創作や詩作を意味する「ポイエーシス」をテーマに、彼女たちの作品と活動を、模型や映像、インスタレーション等で紹介します。中庭はMTAオリジナルの「クディ・バリ」をバングラデシュから輸送し立ち上げるとともに、京都の里山で実践を行う建築家の森田一弥氏と京都府立大学森田研究室協力のもと、日本の素材と技術で翻案した「日本版クディ・バリ」を新たに制作し、展示します。

    マリーナ・タバサム・アーキテクツが、バングラデシュという土地で人々とともにつむぎあげてきた建築の物語を、ぜひご覧ください。

    ※1:英国王立公園ケンジントン・ガーデンにて毎年夏に世界的建築家が手がける期間限定のパビリオン

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    【ルールより信頼。個性を解き放つ自由なカルチャー】
    そんな“面白い仕事”を支えるのが、私たちのカルチャーです。
    私達の会社はそもそも創業者たちが一人で立ち上げたのではなく、5名の友人同士から始めたこともあり、それぞれの得意分野を互いに理解し合いながら成長してきた歴史があり、裁量と感性を信じ、仕事を任せ、みなで会社を作っていくという風土が根付いています。
    ルールで縛るのではなく、プロとして互いを信頼し、個々の自由な発想を尊重すること。それが、私たちの強みを生み出す源泉だと信じています。
    だからトップダウンの指示はそれほどなく、昔の設計事務所のようにピリピリしておらず、オフィスはいつも穏やかです。
    それでいて、プロジェクトの垣根を越えた雑談から次のデザインのヒントが生まれるような、創造的な空気が流れています。

    互いの才能をリスペクトし、自由に、大胆に。最高の空間を追求できる仲間をお待ちしています。

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    2025.11.21 Fri 10:45
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    2025.11.19Wed
    • 京都・八幡市の「(仮称) 南ケ丘こども園」設計プロポで、キノアーキテクツが受注候補者に選定。二次審査には、無有建築工房・ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ JV、芦澤竜一・水原建築事務所・VANS JV、榊原・吉村・創都 JV、日比野設計・吉村靖孝・EL3 JVが名を連ねる。各者の提案書も公開
    • 磯崎新の、水戸芸術館での展覧会「磯崎新:群島としての建築」。没後国内初となる大規模回顧展。単一の領域にとどまらない活動を、模型・図面・スケッチ・インスタレーション等を通して俯瞰的に紹介。会場設計は日埜直彦が手掛ける
    • ラッパー 環ROY・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2025」の開催に合わせて企画された審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中
    • 青柳創と青柳綾夏による、岩手の「金ケ崎の家」。寄棟屋根や左官真壁の採用が必須な地域。意思と無関係に“外形が決まる”状況に対し、通常と異なり“内部の空洞”の支え方を思考せざる負えない設計過程に着目。空洞を実態に変質させるべく極細列柱の構造体を考案
    2025.11.23Sun
    • 2025年のプリツカー賞授賞式のハイライト動画。中国人建築家のリュウ・ジャークンが受賞。ルーブル・アブダビで2025年5月に行われたもの

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