architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2010.3.19Fri
2010.3.18Thu
2010.3.20Sat
フォルム・木村浩一建築研究所による”展開する家”
サムネイル:フォルム・木村浩一建築研究所による

SHARE フォルム・木村浩一建築研究所による”展開する家”

architecture|feature
住宅木村浩一太田拓実

M01_MYOH_103_DN12149_web.jpg

M12_MYOH_131_DN12526_web.jpg
photo©Takumi Ota

フォルム・木村浩一建築研究所が設計した住宅”展開する家”です。

M02_MYOH_101_DN12128_web.jpg
M03_MYOH_109_DN12166_web.jpg
M04_MYOH_135_DN12507_web.jpg
M05_MYOH_110_DN12133_web.jpg
M06_MYOH_112_DN12065_web.jpg
M07_MYOH_115_DN12254_web.jpg
M08_MYOH_114_DN12354_web.jpg
M09_MYOH_113_DN12078_web.jpg
M10_MYOH_118_DN12101_web.jpg
M11_MYOH_121_DN12617_web.jpg
M13_MYOH_129_DN12193_web.jpg
M14_MYOH_127_DN12429_web.jpg
M15_MYOH_125_DN12576_web.jpg
M16_MYOH_134_DN12486_web.jpg
M17_MYOH_124_DN12569_web.jpg
以下、建築家によるテキストです。


展開する家
30代夫婦のための住宅である。
この住宅を設計する際にクライアントから次の要望があった。
「リビングに接続する和室を設けること」 「和室に仏壇を置くこと」
この二つの条件は、私に”和”の空間を強く想起させるものであった。この感覚を、建物全体を構想する出発点とし、この住宅は設計された。
恵まれた広い敷地を活かして、建物を平屋建てとし、中庭を取り囲んだプランを計画した。
平屋建ては、庭園を鑑賞する和の空間として日本人の美意識が反映する建て方である。
内部では、リビングと和室を、直接中庭に面するのを避け配置した。それによって、”和”を感じさせる、間接的な光のみが入る薄暗い空間としている。
それは、光あふれる中庭への期待感を演出するためでもある。リビングを抜けた奥にあるダイニングに辿りついて初めて、中庭の明るい光を感じることができるのである。
対照的に、ダイニング、寝室、洋室、浴室は直接中庭に面しており、充分な光をそれぞれのスペースに取り込むことができる。
日本庭園を抽象化したような中庭は、慎重に配置された自然石と、外壁から垂直に伸びる塔が特徴となっている。
この二つの要素は、室内からの人の視線を受け止め、建物の外部に広がる日常的な風景に意識が向くことを防いでいる。
この住宅では、中庭と各部屋の関係を注意深く考え、その位置を決定している。
中庭からの導線が、ひとつの建物の中に様々な感情を持つ”和”の空間を展開していくのである。

あわせて読みたい

サムネイル:川島範久+佐藤桂火 / ARTENVARCH が空間デザインを担当した、AGC旭硝子のミラノサローネ2015におけるインスタレーション「GLACIER FORMATION」
川島範久+佐藤桂火 / ARTENVARCH が空間デザインを担当した、AGC旭硝子のミラノサローネ2015におけるインスタレーション「GLACIER FORMATION」
  • SHARE
住宅木村浩一太田拓実
2010.03.19 Fri 19:20
0
permalink

#木村浩一の関連記事

  • 2024.7.31Wed
    フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・栗東市の「景色をつくる家」。巨大ビルもある“雑然とした”住宅街の敷地。“閉じながらも開放的な”建築を求め、窓を減らしつつビルのヴォイドに向けて“視線が抜ける大開口”を設ける構成を考案。ガレージは黒で統一して心を整える場にもする
  • 2022.10.19Wed
    フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市のオフィス「RW-Office」。駅直結のビルに計画。社員の交流促進と創造性育成の場との要望に、固有性ある部屋を回遊動線で繋いで移動の中で様々な体験が展開する空間を考案。色彩や質感に着目した素材の選択で現代性も演出
  • 2022.10.06Thu
    フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・愛壮町の住宅改修「再生する家」。木造和風住宅の改修。間仕切られた部屋を現代の生活に合う空間とする為、採光方法と視覚効果により奥行きを作る設計を志向。袖壁等はシークエンスに寄与する共に構造としても機能
  • 2022.6.22Wed
    フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の「丘の上の家」。丘上の眺望の良い敷地に計画。“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築。山々に向かい中庭を開き環境も活かす
  • 2021.4.06Tue
    フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・長浜市の「風景と暮らす家」
  • 2021.4.05Mon
    フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・長浜市の住宅「FRAME HOUSE」
  • 2019.7.01Mon
    木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の住宅「視線が抜ける家」
  • 2019.1.17Thu
    木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・愛荘町の住宅「静寂の家 Tranquil House」
  • 2017.8.21Mon
    サムネイル:木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀のアトリエ併用住宅「呼応する空間」
    木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀のアトリエ併用住宅「呼応する空間」
  • 2017.8.01Tue
    サムネイル:木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・草津の住宅「情景を生み出す家」
    木村浩一 / フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・草津の住宅「情景を生み出す家」
  • view all
view all

#太田拓実の関連記事

  • 2024.12.25Wed
    吉野優輔 / YYAによる、大阪の「箕面の家」。交通量のある道に挟まれたひな壇造成の敷地。環境と用途に応じた建築の“最適化”を求め、上階を最大限の高さまで上げて“眺望の良いリビング”を作る構成を考案。“色物建築”ではなく“在るべき姿”として具現化
  • 2024.12.16Mon
    長沼和宏+澤田淳 / AIDAHOによる、大阪市の「日本健康増進財団 大阪健診センター」。20世紀前半築の“レトロビル”が残る地域での計画。地域の固有性と結びつく存在を目指し、周辺の古いビル群に多く見られる“アーチ形状”を取入れる空間を考案。懐かしさの導入は健康診断への抵抗の軽減も意図
  • 2024.12.09Mon
    ODS / 鬼木孝一郎による、愛知の「ポケモンセンターナゴヤ」。地域のシンボル的な公園に隣接した商業ビルでの計画。散策の延長で歩き回りたくなる場を目指し、天井の操作等で“小さな店の集合体”の様に感じられる空間を考案。平面形や什器にも公園を想起させる仕掛を込める
  • 2024.11.29Fri
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案
  • 2024.11.20Wed
    ODS / 鬼木孝一郎による、神奈川・川崎市のバレエスクール「K-BALLET SCHOOL 武蔵小杉」。二面ガラス張りの区画に計画された著名ダンサー運営の施設。既存の特徴を活かし、外周部への配置と鏡貼りの壁面でレッスンスタジオ空間に開放性を付与。休憩所等は居心地の良さを意図して淡い色彩や曲線を使用する
  • 2024.10.04Fri
    ODS / 鬼木孝一郎による、福井市の店舗「BIJOUPIKO 福井」。郊外のジュエリー店の計画。内部を“散策したくなる”建築を目指し、“変化のあるシークエンス”の創出を志向。メイン売場となる“落ち着いた空間”の両側に“開放的な吹抜空間”を配置して共存させる構成を考案
  • 2024.10.01Tue
    長坂常 / スキーマ建築計画による、群馬・太田市の「古川製作所新社屋+工場」。部品製造会社の“生産システム”を作る企業の為に計画。認知度を高めて雇用にも貢献する存在を目指し、“会社の顔となる開かれた建築”を志向。内外の多様な要素に“一貫した軸”を与える為にグリッドを用いて設計
  • 2024.8.07Wed
    +ft+ / 髙濱史子建築設計事務所による、東京・千代田区の「ジンズホールディングス東京本社」。解体が予定されるビル全体を改修した社屋。“ベンチャー魂”を取戻す存在を目指し、“壊しながら、つくる”と“美術館×オフィス”を理念とする設計を志向。働く人に参加を促すと共に感性を刺激する空間を作る
  • 2024.7.08Mon
    齋藤和哉建築設計事務所による、宮城・仙台市の住戸改修「八幡のフラット」。自身の領域的な玄関ポーチと眺望の良さが特徴の区画。“場の魅力”を活かす為、ポーチからベランダまでを眺望・光・風が貫く“土間”の様な空間とする構成を考案。壁面の塗分けは外との連続性と既存の許容を意図
  • 2024.6.18Tue
    nendoによる、長野・軽井沢町の「塀の家」。道路沿いの細長い三角形状の敷地。外部の視線を遮りながら周辺環境を楽しめる建築を目指し、“フィルター”の役割を担う“ブロック塀”のデザインから開始。5列の塀を建て隙間を“埋める”様に居室を配置する
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    住宅特集、最新号(2010年4月号)
    サムネイル:住宅特集、最新号(2010年4月号)

    SHARE 住宅特集、最新号(2010年4月号)

    architecture|book

    住宅特集の最新号(2010年4月号)の概要がshinkenchiku.netに掲載されています

    住宅特集の最新号(2010年4月号)の概要がshinkenchiku.netに掲載されています。島田陽/タトアーキテクツの”タトハウス・北野町の住居2″、西田司らによる5作品などが掲載。掲載作品のプレビュー写真も掲載。

    新建築 住宅特集 2010年 04月号 [雑誌]
    B003AJE0MC

    • SHARE
    2010.03.19 Fri 20:08
    0
    permalink
    妹島和世による”豊田市生涯学習センター逢妻交流館”の写真

    SHARE 妹島和世による”豊田市生涯学習センター逢妻交流館”の写真

    architecture|remarkable

    妹島和世による”豊田市生涯学習センター逢妻交流館”の写真が”住まう空間を模索して”に掲載されています

    妹島和世が設計してオープンした愛知県豊田市の”豊田市生涯学習センター逢妻交流館”の写真が3枚、”住まう空間を模索して”に掲載されています。

    • SHARE
    2010.03.19 Fri 13:51
    0
    permalink
    伊東豊雄、アトリエ・ワン、中山英之、中村竜治らによる”建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション”展の特設サイトがオープン

    SHARE 伊東豊雄、アトリエ・ワン、中山英之、中村竜治らによる”建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション”展の特設サイトがオープン

    architecture|remarkable

    伊東豊雄、アトリエ・ワン、中山英之、中村竜治らによる”建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション”展の特設サイトがオープンしています

    東京国立近代美術館で行われる、伊東豊雄、鈴木了二、内藤廣、アトリエ・ワン、菊地宏、中山英之、中村竜治による展覧会”建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション”の特設サイトがオープンしています。各建築家が出展するインスタレーション作品の制作プロセスの写真が更新されていくようです。関連して行われるレクチャーの概要も発表されています。

    • SHARE
    2010.03.19 Fri 13:20
    0
    permalink
    隈研吾による”安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター”の画像

    SHARE 隈研吾による”安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター”の画像

    architecture

    隈研吾による”安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター”の画像が自然体験.comのPDFファイルに3枚掲載されています

    隈研吾が設計している長野県小諸市の”安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター”の画像が自然体験.comのPDFファイルに3枚掲載されています。

    • SHARE
    2010.03.19 Fri 08:18
    0
    permalink
    2010.3.18Thu
    • 平田晃久建築設計事務所+吉原美比古による集合住宅”one roof apartment”の現場動画
    2010.3.20Sat
    • Standardarchitecture-Zhaoyang Studioによる”Niyang River Visitor Center”

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white