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ファラによる、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」。ブックフェアの為の9㎡のスタンド。24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案。部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結ぶ
photo by francisco ascensao

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architecture|feature
ファラ・アトリエ図面あり店舗ポルトガル
ファラによる、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」。ブックフェアの為の9㎡のスタンド。24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案。部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結ぶ photo by francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」。ブックフェアの為の9㎡のスタンド。24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案。部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結ぶ photo by francisco ascensao
ファラによる、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」。ブックフェアの為の9㎡のスタンド。24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案。部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結ぶ photo by francisco ascensao

ファラが設計した、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」です。
ブックフェアの為の9㎡のスタンドです。建築家は、24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案しました。また、部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結びます。


こちらは建築家によるテキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

ブックフェアにある数多くの標準的なスタンドの一つで、3メートル×3メートルの区画は、棚とカウンターを置く程度のためのものでした。予想どおり、予算は限られていました。このほとんど汎用的な設計条件の中で、このプロジェクトは自らの状態をインスタレーションとして受け入れつつも、期待される中立性は拒みます。その代わりに、すでにそこにあるものを活かして構成しています。すなわち、異なる断面の余りの金属プロファイルを、意図的に新鮮で、ほとんど過剰ともいえる色彩で再塗装したものです。

これらの要素は三次元のグリッドとして組み立てられ、わずかにアイゼンマンを想起させますが、彼のような衝突は伴いません。ここでは、同じ色のプロファイル同士が交わることは決してありません。それらは近づき、ためらい、交差ではなく結び目へと収まっていきます。全体で24の要素が、わずかにずらされた中央の柱を中心に配置されることで、全体としては直交的な論理の中に、静かな不安定さがもたらされています。

それ単体では、金属ストラクチャーは十分に機能しています。しかし第二の層がその読みを再定義します。内部の周縁は全面的に鏡で覆われています。24の要素は三方向に複製され拡張されることで、その物理的な限界を超える場を生み出します。本、来訪者、ときおり現れる鳥、そして周囲の公園は、絶えず取り込まれ、投影し返されます。当初は制約されていた箱は、やがてあり得ないような奥行きを示唆し始めます。

これらの色彩は、他のプロジェクトと並行して展開されたものであり、ほとんど偶然のようにも見えますが、この公園に生息するクジャクと予期せぬ対応関係を見出します。人が通り過ぎるとき、このインスタレーションは一瞬そのコンテクストと整合し、あたかも作られたものと偶然のものとがあらかじめ調整されていたかのようです。


以下の写真はクリックで拡大します

ファラによる、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」。ブックフェアの為の9㎡のスタンド。24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案。部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結ぶ photo by lera samovich
ファラによる、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」。ブックフェアの為の9㎡のスタンド。24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案。部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結ぶ photo by lera samovich
ファラによる、ポルトガル・ポルトの「stand for circo de ideias」。ブックフェアの為の9㎡のスタンド。24の金属部材を三次元のグリッドとして組み立て、周縁部に配した鏡で“複製され拡張される”空間を考案。部材の色彩は公園のクジャクとも予期せぬ対応関係を結ぶ photo by francisco ascensao
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以下、建築家によるテキストです。


one among many standard stands at the book fair, a 3-by-3-metre footprint tasked with holding little more than shelves and a counter. the budget, predictably, was limited. within this almost generic brief, the project accepts its condition as an installation, but refuses its expected neutrality. it works instead with what is already there: leftover metal profiles of different sections, repainted in a deliberately fresh, almost excessive palette.
these elements are assembled into a three-dimensional grid, faintly recalling eisenman, though without his collisions. here, profiles of the same colour never meet. they approach, hesitate, and resolve themselves into knots rather than intersections. twenty-four pieces in total, organised around a slightly displaced central column, introduce a quiet instability into an otherwise orthogonal logic.
on its own, the metal structure performs adequately. but a second layer redefines the reading: the interior perimeter is clad entirely in mirror. the twenty-four elements are replicated and extended in three directions, producing a field that exceeds its physical limits. the books, the visitors, occasional birds, and the surrounding park are continuously absorbed and projected back. the box, initially constrained, begins to suggest an improbable depth.
the colours, developed in parallel with other projects, appear almost incidental, yet find an unexpected correspondence with the peacocks inhabiting the park. when one passes by, the installation momentarily aligns with its context, as if the constructed and the accidental had been calibrated in advance.

■建築概要

fala 201
stand for circo de ideias
porto, portugal
2024¬
project team: fala (filipe magalhaes, ana luisa soares, ahmed belkhodja, lera samovich); artworks (production)
area: 10m2

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    ap編集長の建築探索太田拓実後藤連平論考
    【ap編集長の建築探索】vol.013 太田拓実「オープンスタジオと20周年を振り返る小さな展示」スタジオ全体を見る。 photo©rem goto

    「ap編集長の建築探索」は、23年の歴史ある建築ウェブメディア「アーキテクチャーフォト」の編集長である後藤連平が、訪問した建築を紹介する連載シリーズです。論考のようなかっちりとした形式ではなく、現地で感じた雰囲気や空気感が伝わるような“ライブ感”のある文体で綴ります。読者の皆様も自身が建築を体験するように読んでいただければ幸いです。


    太田拓実「オープンスタジオと20周年を振り返る小さな展示」

    TEXT:後藤連平

     
    フォトグラファーの太田拓実さんの、都内の事務所を訪問した。オープンスタジオが1日限定で行われるとの情報を拝見して、これはと思って伺った。

    太田さんは、建築と商空間をメインとしながらプロダクトの撮影なども手掛けている。アーキテクチャーフォトに掲載されている建築作品の撮影も数多く手掛けられており皆さんもその写真を見ているだろう。間違いなく、現代日本を代表する建築写真家の一人であると思う。

    そんな太田さんと初めて会ったのは、2009年に遡る。
    スキーマ建築計画の「奥沢の家」の内覧会時に、太田さんが撮影をされていてご挨拶をさせて頂いたのだった。そこから、17年経っていると考えると感慨深い。

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    ap編集長の建築探索太田拓実後藤連平論考
    2026.04.08 Wed 15:00
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    2026.4.06Mon
    • 2026年3月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
    • 【ap job更新】 多くの受賞歴と掲載歴があり、対話とプロセスを大切にして活動する「河野有悟建築計画室」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
    • スミルハン・ラディックによる、チリ・サンティアゴの「NAVE, Performing Arts Center」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2015年に完成。20世紀初頭の住宅を現代的な演技の為の施設に改修。外殻を保持した内部への量塊の挿入で、新たな用途と家の記憶が共存する“層状の空間”を生み出す
    2026.4.10Fri
    • 隈研吾建築都市設計事務所・BDP・MICAによる、ロンドンの、ナショナル・ギャラリー新館設計コンペの勝利案。200年以上の歴史ある美術館を拡張する計画。都市の重要な二つの広場の間にある敷地において、両者を結びつける新たな屋外空間を備えた建築を提案
    • スミルハン・ラディックによる、チリ・サンティアゴの飲食店「Restaurant Mestizo」。プリツカー賞受賞建築家の代表作のひとつで2006年に完成。都市公園の中にある“ランドスケープの延長”として造られた建築。地平線・シェルター・公共的な所作として同時に現れる屋根が内外の境界を溶融する

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