
SHARE 山田紗子による、TOTOギャラリー・間での建築展「parallel tunes」。大阪・関西万博の休憩所も手がけた建築家の展示。複雑さを増す世界を“多声的”と捉え肯定し、“躍動感のある豊かな環境”の創出を志向。会場の空間を環境と捉えて“複雑な旋律を奏でながら共鳴する”世界を表現
- 日程
- 2026年4月16日(木)–7月12日(日)




山田紗子による、TOTOギャラリー・間での建築展「parallel tunes」です。
大阪・関西万博の休憩所も手がけた建築家の展示です。建築家は、複雑さを増す世界を“多声的”と捉え肯定し、“躍動感のある豊かな環境”の創出を志向しています。そして、会場の空間を環境と捉えて“複雑な旋律を奏でながら共鳴する”世界を表現しています。
会期は、2026年4月16日~7月12日です。展覧会の公式ページはこちら。
TOTOギャラリー・間では、自然と人とものとが響き合う、新しい建築を予感させる注目の建築家、山田紗子氏の初の個展「山田紗子展 parallel tunes」を開催します。
思いもかけない自由な造形と大胆な構成、斬新な色彩の展開、生命感に満ちた作品やインスタレーションなど、山田紗子氏が創り出す世界は、私たちのイマジネーションを触発し、建築にフレッシュな息吹をもたらしています。自邸「daita2019」で2020年日本建築設計学会賞大賞を初めとする数々の賞を受賞、「EXPO 2025 大阪・関西万博」では休憩所の設計を手掛け、樹木群と人工物が渾然一体となる環境を立ち上げました。近年では、観光牧場のリニューアルプロジェクトの実現や公共図書館のプロポーザル最優秀者として選定されるなど、活躍の幅を拡げています。
野生動物を記録する映像ディレクターを母にもつ山田氏は、幼少期より大自然の中で逞しく命を営む生き物たちの情景を観ながら育ちました。山田氏のルーツには、絶え間なく風景が移り変わる悠久の時間の中で多様な生命が奏でる、無数の歌声が響く大地があります。
「いくつもの歌が同時に響いているような建築をつくりたい」と語る山田氏が目指す建築とは、統制された旋律美ではなく、それぞれの要素が互いの存在を主張し、ぶつかりあい、反響しあうことで新たな音律を生み出す、騒がしくも賑わしいポリフォニー(多声音楽)の在り方です。山田氏は、日々複雑さを増す今日の世界を多声的と捉えて肯定しつつ、躍動感のある豊かな環境を創り出そうとしています。
本展では、ギャラリー空間を環境と捉え、自然、生物、ランドスケープなどが複雑な旋律を奏でながら共鳴する氏独自の世界を表現します。ぜひご期待ください。
導入と展覧会のステートメント
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ギャラリー1での展示
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中庭での展示
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ギャラリー2での展示
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山田紗子



山田紗子(Suzuko Yamada)
1984年東京都生まれ。山田紗子建築設計事務所代表。ランドスケープデザインを学びながら建築に興味を持ち、藤本壮介建築設計事務所に入所。その後、東京藝術大学大学院で建築を学ぶ。大学院在学時に東京都美術館主催「Art&Life:生きるための家」展で最優秀賞を受賞。独立後「daita2019」「miyazaki」等の住宅や、「outline bar」といったアートインスタレーションで、建築の領域を押し広げるような作品を展開する。近年は「EXPO 2025 大阪・関西万博休憩施設」や「やぶ市民交流広場YBパーク」など、公共空間の設計も手掛けている。主な受賞に、第3回日本建築設計学会賞大賞、第36回吉岡賞、Under 35 Architects exhibition 2020 Gold Medal、第3回小嶋一浩賞など。
山田紗子による、展覧会コンセプト「parallel tunes パラレル・チューンズ」
あるとき「daita2019」を訪れた人が、いくつもの歌を同時に聴いているようだと言った。吹き抜けをじぐざぐと横断する階段、階をまたいで伸び広がる本棚、あちこちから垂れている丈の長いカーテン。見渡してみると、それらが互いを睨みながら動き、それぞれの旋律をもって生活の一角をかたちづくっていることに気づく。
ものには率直なあり方、生まれもった姿がある。柔らかかったり、断続的であったり、まっすぐ伸びていたり、鈍重であったりする。それらが力学や機能、さらに隣り合うもの同士の関係によって伸び縮みし、いくつもの旋律が生み出される。その場を規定するフレームよりも、そんなとりどりの歌が浮かび立ち、ぶつかり合いながら併走する。それはとても生き生きとした、騒がしい世界だ。そもそも私たちの周りには、ユニークでアンバランスなものたちが、ひとつのルールに収まりきれずに蠢(うごめ)いている。調和を目指すシンフォニーではなく、和音も不協和音も同時に響く、ポリフォニーとして世界を描きたい。
そんな世界を肯定しようと、ドローイングを描く。模様を描いては輪郭を与え、さらに別の模様を重ねていく。新たな躍動を目論見ながら、型を破り、他者との応酬を促す。建築をつくることで、このカラフルで騒がしい世界への連なり方を探りつづけている。
山田紗子
■展覧会概要
展覧会名(日):山田紗子展 parallel tunes
展覧会名(英):Suzuko Yamada: parallel tunes
会期:2026年4月16日(木)~7月12日(日)
開館時間:11:00~18:00
休館日:月曜・祝日 5月4日(月)~6日(水)、ただし5月3日(日・祝)は開館
入場料:無料
会場:TOTOギャラリー・間
〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
主催:TOTOギャラリー・間
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会(特別顧問=安藤忠雄、委員=貝島桃代/平田晃久/セン・クアン/田根 剛)
後援:一般社団法人 東京建築士会、一般社団法人 東京都建築士事務所協会、公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部、一般社団法人 日本建築学会関東支部、公益社団法人 日本建築士会連合会
協力:日本ファイリング株式会社、一般財団法人田中仁財団、株式会社オカムラ、創造系不動産株式会社、太陽工業株式会社、株式会社シマ、北勢工業株式会社、荒川技研工業株式会社、有限会社ルフトツーク、Artifact株式会社


