中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、西側の道路より見る。 photo©鈴木淳平
中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、西側の道路より見る。 photo©鈴木淳平
中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2 photo©福田駿
中村亮太 / アトリエ・トルカが設計した、茨城の「茨城町の家」です。
新興住宅地での計画です。建築家は、場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向しました。そして、反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にしています。
水戸市近郊の新興住宅地に建つ家族4人のための住宅。
計画地は私が生まれ育った地域であり、クライアントは学生時代からの友人にあたる。
マイルドヤンキー的な生活様式が根付いたこの場所では、ある種の閉じたコミュニティの中で、ゆったりと安定した生活が送れる一方、気が付けば外部と接続する機会が少なくなっていく。私もそうして育ってきた。
加えて、近年整備された新興住宅地や団地にはその場所固有の物語が存在しない。かつて地域に根付いた共同体には、祭りや神話、土地固有の物語があった。それらは時々現れる日常の中に埋め込まれた外部としての機能があったはずだが、この地域でそのような出来事を感じることは難しい。
この建築で試みたのは、日常生活の内側に外部を持ち込むことである。
トリックスターのようにこのまちの物語に入り込んだ他者として、絶えず意味を問い直し、生活を動かし続ける存在としてこの建築を計画した。
具体的には、同じようなプランを反復するという、きわめて単純な平面構成を採用している。しかし、その平面の単純さに対し、天井高や開口を変えることで反復した空間の質を異なるものとしている。
ホール→廊下→広間といった同様のシークエンスをたどりながら、体験される空間は全く異なる。搭状のホールは次の空間に向かうための閾を空間化したものであり、閾を経由して体験される日常の反復の中に、少し違う何かが潜んでいる。外部は遠くにあるのではなく、いつもすぐ近くにある。
リビング・ダイニングに相当する広間1とは対照的に、機能の定まっていない広間2はこども達の成長と共に異なる性格を帯びる。
家族は時間の流れに応じて居場所や使い方を変更し続ける。安定した生活の心地よさと、能動的に生活を更新していく楽しみの共存。何より、異質なものと共に暮らすこと自体が、生活を動かす動力になることを期待している。
外観は、周辺の住宅と同様にサイディング等の既製の建材で構成しており、3本の塔と曲面屋根だけが、均質なまちなみに対して小さな異物として立ち上がる。これは内部で考えたことの外部におけるあらわれでもある。
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中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする鳥瞰、南西側より見下ろす。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする俯瞰、北西側より見下ろす。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、東側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、東側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、南東側より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、東側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、北西側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、西側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、西側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、西側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、屋根の詳細 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、南西側より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、西側の道路より見る。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするエントランス側から通路1を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からホール2側を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からホール2を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からダイニング側を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からダイニング側を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするダイニングからホール2を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするダイニングからホール2を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする左:広間1、右:ダイニング photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするホール2 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするホール2 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするホール2から広間1側を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする通路2からホール2を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする通路2から広間2を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2から通路2側を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2から通路2側を見る。 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からホール2側を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からホール2を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からホール2を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1からダイニング側を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするダイニングから広間1を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするホール2(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするホール2から通路2を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするホール2、天窓を見上げる。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2から通路2側を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2から通路2側を見る。(家具の入った状態) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間2、高窓を見上げる。 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にするホール2(建築家による解説:ガラスに写る虚像) photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする広間1 photo©福田駿

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、敷地内の西側より玄関を見る。夕景 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする外観、西側の道路より見る。夕景 photo©鈴木淳平

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする配置図 image©アトリエ・トルカ

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする平面図 image©アトリエ・トルカ

中村亮太 / アトリエ・トルカによる、茨城の「茨城町の家」。新興住宅地での計画。場所固有の物語のない環境に対し、生活の内側に“日常の中に埋め込まれた外部”を持込む建築を志向。反復する平面構成としつつ天井高や開口を変化させ“反復した空間の質を異なるもの”にする断面図 image©アトリエ・トルカ
以下、建築家によるテキストです。
水戸市近郊の新興住宅地に建つ家族4人のための住宅。
計画地は私が生まれ育った地域であり、クライアントは学生時代からの友人にあたる。
マイルドヤンキー的な生活様式が根付いたこの場所では、ある種の閉じたコミュニティの中で、ゆったりと安定した生活が送れる一方、気が付けば外部と接続する機会が少なくなっていく。私もそうして育ってきた。
加えて、近年整備された新興住宅地や団地にはその場所固有の物語が存在しない。かつて地域に根付いた共同体には、祭りや神話、土地固有の物語があった。それらは時々現れる日常の中に埋め込まれた外部としての機能があったはずだが、この地域でそのような出来事を感じることは難しい。
この建築で試みたのは、日常生活の内側に外部を持ち込むことである。
トリックスターのようにこのまちの物語に入り込んだ他者として、絶えず意味を問い直し、生活を動かし続ける存在としてこの建築を計画した。
具体的には、同じようなプランを反復するという、きわめて単純な平面構成を採用している。しかし、その平面の単純さに対し、天井高や開口を変えることで反復した空間の質を異なるものとしている。
ホール→廊下→広間といった同様のシークエンスをたどりながら、体験される空間は全く異なる。搭状のホールは次の空間に向かうための閾を空間化したものであり、閾を経由して体験される日常の反復の中に、少し違う何かが潜んでいる。外部は遠くにあるのではなく、いつもすぐ近くにある。
リビング・ダイニングに相当する広間1とは対照的に、機能の定まっていない広間2はこども達の成長と共に異なる性格を帯びる。
家族は時間の流れに応じて居場所や使い方を変更し続ける。安定した生活の心地よさと、能動的に生活を更新していく楽しみの共存。何より、異質なものと共に暮らすこと自体が、生活を動かす動力になることを期待している。
外観は、周辺の住宅と同様にサイディング等の既製の建材で構成しており、3本の塔と曲面屋根だけが、均質なまちなみに対して小さな異物として立ち上がる。これは内部で考えたことの外部におけるあらわれでもある。
均質な風景の中のちいさな異和感が、日常の物語に入り込んだトリックスターのように、この家族にとって、あるいはこのまちにとっての外部への回路になってくれることを期待している。
■建築概要
題名:茨城町の家
所在地:茨城県東茨城郡茨城町
主用途:住宅
設計:アトリエ・トルカ 担当/中村亮太
構造設計:樅建築事務所
施工:エス・ティ・エイ
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:272.19㎡
建築面積:99.02㎡
延床面積:115.21㎡
設計:2018年6月~2019年10月
工事:2020年1月~2020年10月
竣工:2020年10月
写真:鈴木淳平、福田駿
建材情報| 種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | | 外装・屋根 | 屋根 | カラー鋼板縦はぜ葺き
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| 外装・壁 | 外壁 | 窯業系サイディング:AT-WALL(旭トステム)
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| 内装・床 | 主要箇所 床 | ラワン合板 t=5.5 UC塗装
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| 内装・床 | 広間1 床 | ナラ無垢フローリング 15mm
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| 内装・壁 | 主要箇所 壁 | 構造用合板 t=12mm
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| 内装・天井 | 主要箇所 天井 | ラワン合板 t=5.5
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