中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ホール側からダイニングキッチンとリビングを見る。 photo©中村絵
中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案キッチンから開口部越しに外部を見る。 photo©中村絵
中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビングからダイニングキッチンを見る。 photo©中村絵
中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案小上がりからリビングとダイニングキッチンを見る。 photo©中村絵
中島成隆 / SNAOが設計した、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」です。
外の自然との関係を主題とした設計者の自邸のプロジェクトです。建築家は、暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向しました。そして、“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案しました。
窓や外壁を作り替えることも許されず、一方向からの採光しか望めない中住戸の住まい手が、外の自然に対して少しでも近づき混ざり合うことが出来ないかと考えた。
また、建築の構造となる柱梁はインテリアにとってどうしてもネガティブな存在として受け取られがちとも感じていた。
柱梁が邪魔な存在ではなくもっとインテリアや家具と寄り添う形を試行した。
本作は、設計者が家族3人で住む築44年のマンション中住戸の改修である。
採光が制限され暗くなりがちな中住戸において、住まいを規定する境界そのものを問い直すことから計画を始めた。
南側の窓上部には緑と光を映す曲面の反射天井、窓下部には空を映す曲線状の内部縁側を設け、内外の日常風景を重ね合わせることで、境界を曖昧化した。
さらに、梁や柱などの構造要素は、天井や壁、造作と連続する面として再構成し、建築とインテリアの区分も抽象化している。一方、北側寝室は曲面の反射天井によって静けさを包み込む内向的な空間とし、外部へ開くLDKとの対照的な居場所を形成した。
内と外、建築とインテリアという異なるスケールの境界を横断し、それらを抽象化することで、自然と住空間、人と建築との関係を更新する、新たな住まいの認識を獲得することを試みている。
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中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案玄関からホール越しにリビングを見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ホールから玄関を見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ホール側からダイニングキッチンとリビングを見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ホール側からダイニングキッチンとリビングを見る。(照明をつけた状態) photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビングから開口部越しに外部を見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビングから開口部越しに外部を見る。 photo©アトリエあふろ

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビングからダイニングキッチンを見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案キッチンから開口部越しに外部を見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案正面:小上がり、右手前:ダイニングキッチン、右奥:リビング photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案左:小上がり、中央奥:リビング、右手前:ダイニングキッチン photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案小上がりからリビングとダイニングキッチンを見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビング、造作家具の詳細 photo©アトリエあふろ

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビングから建具越しにワークスペースを見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ワークスペースから建具越しにリビングを見る。 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案メインベッドルーム photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案メインベッドルーム(ロールカーテンを閉めた状態) photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案メインベッドルーム photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案サブベッドルーム photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案サブベッドルーム(照明をつけた状態) photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案洗面室 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ホール側からダイニングキッチンとリビングを見る。夕景 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビングからダイニングキッチンと小上がりを見る。夕景 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ダイニングキッチン。夕景 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案リビングからダイニングキッチンを見る。夕景 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案メインベッドルーム、天井と壁の詳細。夕景 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案サブベッドルーム、天井と壁の詳細。夕景 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案ホール側からダイニングキッチンとリビングを見る。夜景 photo©中村絵

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案平面図 image©中島成隆建築設計事務所

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案断面ダイアグラム image©中島成隆建築設計事務所

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案CGパース(ビフォアー) image©中島成隆建築設計事務所

中島成隆 / SNAOによる、東京・大田区の住戸改修「馬込の抽象」。外の自然との関係を主題とした設計者の自邸。暗くなりがちな“中住戸”という与件に対し、“境界そのものを問い直す”在り方を志向。“緑と光を映す反射天井”と“空を映す内部縁側”で境界を曖昧にする空間を考案CGパース(アフター) image©中島成隆建築設計事務所
以下、建築家によるテキストです。
内と外、建築とインテリアをつなぐ
一般的にRC造マンションはコンクリートの柱梁にて構造が成り立っている。
そして往々にして大きな梁にて内外が分かれている。
そんな当たり前のことが区分所有マンションの住まい手を外の自然から切り離していると感じていた。
窓や外壁を作り替えることも許されず、一方向からの採光しか望めない中住戸の住まい手が、外の自然に対して少しでも近づき混ざり合うことが出来ないかと考えた。
また、建築の構造となる柱梁はインテリアにとってどうしてもネガティブな存在として受け取られがちとも感じていた。
柱梁が邪魔な存在ではなくもっとインテリアや家具と寄り添う形を試行した。
新しい抽象
本作は、設計者が家族3人で住む築44年のマンション中住戸の改修である。
採光が制限され暗くなりがちな中住戸において、住まいを規定する境界そのものを問い直すことから計画を始めた。
南側の窓上部には緑と光を映す曲面の反射天井、窓下部には空を映す曲線状の内部縁側を設け、内外の日常風景を重ね合わせることで、境界を曖昧化した。
さらに、梁や柱などの構造要素は、天井や壁、造作と連続する面として再構成し、建築とインテリアの区分も抽象化している。一方、北側寝室は曲面の反射天井によって静けさを包み込む内向的な空間とし、外部へ開くLDKとの対照的な居場所を形成した。
内と外、建築とインテリアという異なるスケールの境界を横断し、それらを抽象化することで、自然と住空間、人と建築との関係を更新する、新たな住まいの認識を獲得することを試みている。
本作が、日本中にある一般的なマンションのプラットフォームに展開可能な1つの解答となることを期待している。
■建築概要
名称:馬込の抽象
所在地:東京都大田区南馬込
主用途:専用住宅
設計:中島成隆建築設計事務所(SNAO) 担当/中島成隆
照明設計:コイズミ照明 担当/神谷佑己、吉山侑希
施工:内田産業 担当/林素行
不動産:Around Architecture 担当/安藤美香、久保田泰世
構造:RC造
面積:72.03㎡
設計:2025年7月~2025年11月
工期:2026年2月~2026年6月
竣工:2026年6月
写真:中村絵、アトリエあふろ