シェアハウスについての知識・情報提供のウェブサイト「SHARE ISSUE ARCHIVES」がオープンしています
シェアハウスについての知識・情報提供のウェブサイト「SHARE ISSUE ARCHIVES」がオープンしています。門脇耕三など建築関係者もコントリビューターとして多数参加しているようです。
「家族向けの戸建住宅やマンション住戸を何人かでシェアして住んだら楽しいし、無駄もないし、なんだかエコな気もする。良いことだよね」
ややこしく考えなければ、この気持ちは多くの人が当たり前に共有できるのではないでしょうか。しかし最近、その“当たり前”が実現しづらくなる方向に日本の法制度が進みつつあることは、まだあまり知られていません。
果たして、街に建っている空き家や空いているマンション住戸をシェア活用するのは、良いことなのでしょうか。それとも、悪いことなのでしょうか?
これは一見特殊に見えて、実は日本に無数に存在する空き家、都市部ですら過疎化が進む住宅地やマンション、既に最も多い世帯類型となった単身世帯の暮らしの未来など、身近な社会問題にどう向き合っていくのかという、多くの人に関わるテーマです。
そして、実のところ、100%の正解のないテーマでもあります。一部で問題があるからと新しく生まれた住まい方の全てを否定してしまうのか、それとも良い部分にも着目し、社会全体で上手に使いこなせるように取り組みを始めるのか。単純な白か黒かではなく、「どこまでなら良いのか」という少し大人の判断をして、それをきちんと支える仕組みを考えることが必要です。
このたび立ち上げた「SHARE ISSUE ARCHIVES」というプロジェクトの役割は、脱法ハウス、違法貸しルーム、シェアハウスといった耳慣れない言葉で語られ、多くの人があまり理解できないまま話が進んでいるこのテーマについて、きちんと知るための材料を提供することにあります。
このサイトを訪れた皆さんが、空き家のシェア活用について何が起こっているか理解し、今後どうあるべきか共に考え、積極的な議論に参加してくださることを願ってやみません。