SHARE 403architecture [dajiba]による「大門の目地」
photo©kentahsegawa
403architecture [dajiba]による雑貨店のためのカウンターテーブル「大門の目地」です。
以下、建築家によるテキストです。
大門の目地 / The Joint of Daimon
移転リニューアルした雑貨店のための、カウンターテーブルの計画である。旧店舗の床材として使用されていた、着色塗装されたホワイトウッド材がストックしてあったため、これを用いた。カット・穴開け加工したピースを、土台部分から立ち上げた全ネジに通し、ナットで締め挟むことで全体を結びつけ安定させている。カウンターの張り出しやサービス側の作業台、変形プランなどには、ピースの平面形状を変えることで対応している。乾式の組積造とでも言うような構造形式となっており、目地に当たる隙間からは、元のテクスチャーと真新しい切断面の両方が覗く。重さと軽やかさ、古さと新しさの入り混じった、家具と内装の中間的なスケールであるカウンターが、真新しい店内に対して、旧店舗でも使われていた家具がやや余所余所しく置かれている状況を馴染ませながら、その存在が店主と常連客、そしてこれから新たに訪れる人々を結びつけるものになればと考えた。