SHARE 五十嵐淳による北海道札幌市の「シュリーの店」
五十嵐淳が設計した北海道札幌市の「シュリーの店」です。
シュリーの店は札幌市内に13店舗あり、一般企業に雇用されることが困難な障がい者が働き、自立を支援するお店として1976年以来、展開されてきた、靴などの修理を行っている企業である。その新店舗の設計を担当した。敷地は札幌の地下歩行空間内と特殊な場所にあり、法律上の高いハードルが用意されていた。
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以下、建築家によるテキストです。
「シュリーの店」
シュリーの店は札幌市内に13店舗あり、一般企業に雇用されることが困難な障がい者が働き、自立を支援するお店として1976年以来、展開されてきた、靴などの修理を行っている企業である。その新店舗の設計を担当した。敷地は札幌の地下歩行空間内と特殊な場所にあり、法律上の高いハードルが用意されていた。特に防火に関する規定は厳しくコストへの影響も大きかった。また地下歩行空間を設えている素材や色が、全般的に暗く曖昧であること、天井が低いことなどに違和感を感じながらスタディした。現状の彩度に対する違和感と防火規制により白い素材を選択。既存天井と取付くことに違和感があり家型とした。家型を構成する白い壁や屋根は、ホワイトボード素材で出来ていて、マジックで書いたり消したりが可能である。無機質で暗い地下歩行空間のささやかなランドマークになればと思い設計をした。
■建築概要
“シュリーの店”
設計:五十嵐淳
構造設計:長谷川大輔
所在地:北海道札幌市
主用途:店舗