SHARE ツバメアーキテクツがデザインした家具『居場所をつくる「まる」と「しかく」』
all photos©長谷川健太
ツバメアーキテクツがデザインした家具『居場所をつくる「まる」と「しかく」』です。
7つのテーブルがつながることで大きな一つの円になる「まる」いテーブルと、どこへでも持ち運べる「しかく」いキッチンを考えました。
SHIBAURA HOUSEを訪れた際、工作をしている子供、立ち話をしているお母さん、熱心に読書をするお年寄り、打合せをするサラリーマン、など皆がのびのびと過ごしている様子が印象的でした。ちょうど光が差し込む時間帯だったこともあり、木々の間で各々の活動が行われる様子は、平日のオフィス街にも関わらず休日の公園にいるようです。
※以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
居場所をつくる「まる」と「しかく」
“circle” and “rectangle” as a place
居場所をつくる「まる」と「しかく」
7つのテーブルがつながることで大きな一つの円になる「まる」いテーブルと、どこへでも持ち運べる「しかく」いキッチンを考えました。
SHIBAURA HOUSEを訪れた際、工作をしている子供、立ち話をしているお母さん、熱心に読書をするお年寄り、打合せをするサラリーマン、など皆がのびのびと過ごしている様子が印象的でした。ちょうど光が差し込む時間帯だったこともあり、木々の間で各々の活動が行われる様子は、平日のオフィス街にも関わらず休日の公園にいるようです。
今回製作した2種類の家具は、人々の活動をサポートする役割を持ちます。
「まる」いテーブルは個々のテーブルが円弧を描く形をしています。バラバラに置いてもいいし、線路のようにその場所にあわせた繋げ方をしてもいいし、大きなひとつの円テーブルとして使ってもいい、人数や活動に応じていろいろな使い方を探せるようなつくりになっています。
「しかく」いキッチンはポータブルで小回りのきく大きさにするため、シンク、IH、作業台と機能別に3つに分割されています。「食べる」ことは、どの世代にも通ずる楽しみな行為であり、目の前でつくる様子が見えれば、その喜びはより深まります。持ち運びのできるキッチンとすることで、SHIBAURA HOUSE全体で、食べる、つくる行為が自然になると良いと考えました。また、3つに分割することで、一列に並べれば一人で料理しやすく、向かい合わせに繋げれば大勢で囲んで料理ができるようになっています。
公園にいるように人々がおおらかにふるまうSHIBAURA HOUSEで、これらの家具たちが様々な居場所を生むきっかけとなることを願っています。
■作品概要
クライアント:株式会社広告製版社
デザイン:ツバメアーキテクツ
施工:ニュウファニチャーワークス
写真:長谷川健太