二俣公一 / ケース・リアルが設計した、東京・世田谷区の住宅「成城の家」です。
80坪の敷地に建つ、2階建ての木造住宅の計画。ボリュームはその敷地の広さを活かして庭を囲むようなL字型とし、オープンスペースであるリビングダイニングは庭へ大開口を介して面するように、主寝室などのプライベートな機能は2階へ設けることとした。建屋に対して角度のついたエントランスドアは、離れのようなプライベートルームへのアプローチと、メインスペースへのそれとの関係をフラットなものにしている。リビングダイニングとキッチンを隔てるN字の構造柱は、あえて壁で覆うこと無く露出させ、適度な空間のパーティションとして利用した。また、作り付けのベンチによってサブリビングのような小さなリラックスペースを確保。さらに水回りへのアプローチは床レベルを変えることで、ひとつながりの空間の中でもリズムを感じられることを意識した。
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■建築概要
成城の家(2017年/東京)
計画種別:新築
用途:住宅
計画期間:2015年11月~2017年1月
構造:木造
規模:地上2階
建築面積:68.35平米
延床面積:127.04平米
敷地面積:254.57平米
計画地:東京都世田谷区成城
設計:ケース・リアル 二俣公一
設計協力・施工:吉田工務店
植栽計画:GREENETTA 高浦 裕子
写真:水崎浩志