日建設計 / 中本太郎・石原嘉人・萩原裕加・添田昴志・李光赫が設計した、東京藝術大学の図書館のための『「閲覧室のない図書館」のための什器』です。アーキテクチャーフォトでは、この新図書館も特集記事として過去に紹介しています。
「閲覧室のない図書館」のための什器
昨年竣工した国際藝術リソースセンター書庫棟のラウンジのための造作什器の計画。
既存図書館棟の改修工事が完成しグランドオープンするのに合わせ、書庫棟ラウンジの什器の計画を行った。
このラウンジは上野公園と大学キャンパスの新たな結節点となる場所に位置し、常時は図書館のコンテンツを利用した授業等が行われるとともに、学外向けのワークショップや学生の作品展示、学祭(芸大祭)でのイベント時には学外から直接アクセスできる交流スペースとなる。そのためラウンジにはブロック玩具のように組み合わせて使えるようモジュール化した303個の什器を用意した。イベント時の多目的な利用にも活用できるとともに、ラウンジ利用時にも学生が自由にブラウジングスペースを作れるように、一人でも組み合わせて移動できる仕様とした。またこの什器はブックカートとして図書館内のどこにでも持ち運ぶことができ、書庫内での簡易のブラウジングテーブルとしても利用できる。