SHARE 坂茂による、大分・竹田市の温泉利用型健康増進施設「クアパーク長湯」の写真
坂茂のウェブサイトに、大分・竹田市の温泉利用型健康増進施設「クアパーク長湯」の写真が13枚掲載されています。
クアパーク長湯は、クアハウスとクアレストラン、クアホテルからなる温泉利用型健康増進施設である。
クアハウスは、スキップフロア2 層の空間を1.8M の短い丸太を組み合わせた相互依存構造の大屋根で覆った温泉棟と、長さ約50M の歩き湯からなり、そこには従来の裸で入る温泉ゾーンと、男女そして外国人も楽しめる水着を着て入る温泉ゾーンを設けている。
温泉棟のエントランスからスロープ上がるとまず脱衣所にたどり着く。脱衣所から半階上がると裸ではいる温泉、半階下がると温泉の中に入って運動のできるクアハウスゾーンとなる。ここから芹川に沿って歩行浴ゾーンである歩き湯が始まる。歩き湯の周りには季節を感じられるランドスケープが施され、自然の中で温泉を楽しみながら健康増進を図れるようになっている。クアレストランは木と再生紙からできた紙管で構成されている。施設全体の受付にもなっており、紙管の列柱がレストランとエントランスを緩やかに分けている。
クアホテルは周辺の風景に溶け込むようにコテージ形式としている。シングルタイプとツインタイプ(ロフト有り、ロフトなし)があり、どちらもペーパーハニカムパネルをヒノキ合板でサンドイッチしたフレーム(PHP)を連続させる構法を採用している。フレームの間はベッドや机、収納などに使い、空間を効率的に利用している。