SHARE 成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、大阪の宿泊施設「ナインアワーズなんば駅」
成瀬・猪熊建築設計事務所の内装設計による、大阪の宿泊施設「ナインアワーズなんば駅」です。施設の公式サイトはこちら。
これは、カプセルホテルに革命を起こすプロジェクトです。
そもそもカプセルホテルという宿泊形態は、1979年に建築家の黒川紀章の設計により誕生した、日本独自の宿泊施設のスタイルです。その後、高度経済成長の中で日本中にたくさんのカプセルホテルが建設されましたが、宿泊料が安価である代わりに、狭く・汚い、女性は泊まりにくいものばかりでした。そんな中で、ナインアワーズは、従来のカプセルホテルのイメージを刷新し、洗練されたデザインで、究極の滞在体験を提供するブランドとして、2009年に生まれました。「ナインアワーズなんば駅」は、その11店舗目として、滞在時の居心地をさらに向上させたものになります。
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以下、建築家によるテキストです。
これは、カプセルホテルに革命を起こすプロジェクトです。
そもそもカプセルホテルという宿泊形態は、1979年に建築家の黒川紀章の設計により誕生した、日本独自の宿泊施設のスタイルです。その後、高度経済成長の中で日本中にたくさんのカプセルホテルが建設されましたが、宿泊料が安価である代わりに、狭く・汚い、女性は泊まりにくいものばかりでした。そんな中で、ナインアワーズは、従来のカプセルホテルのイメージを刷新し、洗練されたデザインで、究極の滞在体験を提供するブランドとして、2009年に生まれました。「ナインアワーズなんば駅」は、その11店舗目として、滞在時の居心地をさらに向上させたものになります。
具体的には、水回りを居室化し、シャワーを浴びてから睡眠に向かうまでの少しの時間や、身支度をしてから外出するまでの時間をストレスなくつなぐために、従来は別空間となっていたロッカー、シャワー、トイレ、洗面のエリアを連続させ、その中にラウンジ機能を追加することで、広々とした[サニタリーラウンジ]に変化させました。
また、これまでは全体を同じトーンでデザインすることが通常でしたが、到着してからのシーンを[レセプション][プロローグコリドー][サニタリーラウンジ][スリーピングポッド]の4段階に再構成し、場所の機能に応じて最適な色やマテリアルの選定を行うことで、機能的でありながらも、[もてなし][期待感][リラックス][上質な睡眠]のある宿泊施設へ変貌させ、これまで以上にナインアワーズらしいナインアワーズに仕上げました。
■建築概要
ナインアワーズなんば駅
施主:ビーロット
ディレクション・運営:ナインアワーズ
内装設計:成瀬・猪熊建築設計事務所/成瀬友梨、猪熊純、山形陽平
クリエイティブディレクション・プロダクトデザイン:デザインスタジオエス/柴田文江
サイン・グラフィックデザイン:廣村デザイン事務所/廣村正彰
ライティングデザイン:ModuleX/市川善幾、中原航
施工(内装):ジーク/太田勝、田頭亨、飯野未絵
施工(カプセル):コトブキシーティング/江藤大蔵
所在地:大阪市浪速区
用途:簡易宿所
面積:994.67㎡
竣工:2019年4月
写真:Nacása & Partners Inc.
WEB:https://ninehours.co.jp/namba-station