SHARE SUGAWARADAISUKE建築事務所による、東京の住宅「砂町の光帯」
SUGAWARADAISUKE建築事務所が設計した、東京の住宅「砂町の光帯」です。
砂町の光帯は、大きく変化する社会の中で「仕事×暮らし×まち」の未来のあるべき姿の提示を目指した、職住一体住宅です。
南北に細長い敷地に様々な光を導くため、前面道路側に張出した庇、北側採光する外部空間のような吹抜、南側採光と換気効果を狙った吹抜があり、これをつなぐように光の帯=光帯を設けました。この光帯は光や温熱環境を向上させるだけでなく、プライバシーの高い個室群とまちに開かれたオープンスペースの境界面としても機能します。
かつて賑わっていた砂町商店街の記憶を継承した土間は、住人の仕事場や地域交流の場として、まちと住宅をつなぐ場となります。ダイニングキッチンとして使われるオープンスペースは将来地域カフェとして住み開かれます。作業台や読書スペースと一体化した階段は、生活様式において、その役割を様々に変化させます。
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以下、建築家によるテキストです。
砂町の光帯は、大きく変化する社会の中で「仕事×暮らし×まち」の未来のあるべき姿の提示を目指した、職住一体住宅です。
南北に細長い敷地に様々な光を導くため、前面道路側に張出した庇、北側採光する外部空間のような吹抜、南側採光と換気効果を狙った吹抜があり、これをつなぐように光の帯=光帯を設けました。この光帯は光や温熱環境を向上させるだけでなく、プライバシーの高い個室群とまちに開かれたオープンスペースの境界面としても機能します。
かつて賑わっていた砂町商店街の記憶を継承した土間は、住人の仕事場や地域交流の場として、まちと住宅をつなぐ場となります。ダイニングキッチンとして使われるオープンスペースは将来地域カフェとして住み開かれます。作業台や読書スペースと一体化した階段は、生活様式において、その役割を様々に変化させます。
砂町の光帯は、開放感や温熱環境だけでなく、プライバシーの異なる多様な居場所群を生み出しています。住まい手は、家族の成長と共に「仕事×暮らし×まち」を掛け合わせながら、最適な場所を選択し、豊かな時間を過ごします。この計画は、「まち」だけでなく、不確定な未来の時間にも開かれた、新しい職住一体住宅像を示しています。
■建築概要
建築設計:SUGAWARADAISUKE建築事務所 (担当:菅原大輔、小久保亮介/設計、山本明弥香/監理)
構造:TECTONICA INC. (担当:鈴木芳典、五十嵐日奈子)
施工:株式会社フジイ工務店(担当:藤井直樹)
敷地面積:107.70㎡
建築面積:55.20㎡
1階床面積:51.11㎡
2階床面積:42.08㎡
延床面積:93.19㎡
写真:菅原大輔
場所:東京、日本
設計期間: 2017.02-2018.06
工事期間: 2018.07-2018.12