SHARE 齋藤和哉建築設計事務所による、埼玉・さいたま市の住宅「浦和のハウス」
齋藤和哉建築設計事務所が設計した、埼玉・さいたま市の住宅「浦和のハウス」です。
1本の線で距離感をコントロールできるのが建築である。若い夫婦と3人の子供が生活する上で、周りから覗かれずに自然や家族の気配をどこにいても感じることができる住まいをローコストでつくりたいというのが施主の要望だった。それを実現するために最小限の床と壁で建築的に成立する住空間を模索した。
敷地を取り巻くさまざまな目線は切りつつも、家族同士の雰囲気を感じながら、周囲の空や緑を光と風とともに室内へ取り込むことができるよう、床と壁の高さを設定すると立体的な一室空間となった。
1階に南から天井の高い通り土間、リビング・ダイニング、階段、水まわりの順で部屋を配置し、それぞれのあいだに高さの違う5枚の構造壁を立てた。加えて東と西に駐車スペースを取ることで4周にバッファ空間がある構成とした。2階に屋根裏のような寝室を設け、吹き抜けで土間とつなげた。1階と2階の途中には視線と光と風が一気に抜けるロフト層がある。
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以下、建築家によるテキストです。
立体的な一室空間
1本の線で距離感をコントロールできるのが建築である。若い夫婦と3人の子供が生活する上で、周りから覗かれずに自然や家族の気配をどこにいても感じることができる住まいをローコストでつくりたいというのが施主の要望だった。それを実現するために最小限の床と壁で建築的に成立する住空間を模索した。
浦和駅から車で15分くらい行った住宅地に敷地はある。幅が13.5m、奥行きが10m。南に6mの前面道路、東と西にそれぞれ2mの旗竿状の隣地があり、北には2軒の住宅が敷地境界間際まで迫っている。
敷地を取り巻くさまざまな目線は切りつつも、家族同士の雰囲気を感じながら、周囲の空や緑を光と風とともに室内へ取り込むことができるよう、床と壁の高さを設定すると立体的な一室空間となった。
1階に南から天井の高い通り土間、リビング・ダイニング、階段、水まわりの順で部屋を配置し、それぞれのあいだに高さの違う5枚の構造壁を立てた。加えて東と西に駐車スペースを取ることで4周にバッファ空間がある構成とした。2階に屋根裏のような寝室を設け、吹き抜けで土間とつなげた。1階と2階の途中には視線と光と風が一気に抜けるロフト層がある。
居心地の良い距離感を突き詰めた結果、守られていながらも開放感がある、森の中で佇んでいるような住まいを実現できたのではないかと思っている。
■建築概要
建物名称:浦和のハウス
所在地:埼玉県さいたま市
主要用途:専用住宅
設計:齋藤和哉建築設計事務所(担当:齋藤和哉)
構造:yAt構造設計事務所(担当:中畠敦広)
主体構造・構法:木造・在来軸組工法
階数:地下2階
最高高さ:7,849mm
敷地面積:134.53m2
建築面積:68.80m2
延床面積:117.33m2
竣工:2019年8月
写真:西川公朗
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・壁 | 外壁 | エクセルジョイント(有限会社渋谷製作所) |
外装・建具 | 木製サッシ | |
内装・キッチン | レンジフード | |
内装・キッチン | ガスコンロ | RHS71W22E2V2D(リンナイ株式会社) |
内装・キッチン | オーブン | |
内装・キッチン | 食洗器 | G6620SCi(ミーレ・ジャパン株式会社) |
内装・キッチン | キッチンシンク | |
内装・キッチン | キッチン水栓 | TKWC35ES(TOTO株式会社) |
内装・水廻り | ガス衣類乾燥機 | |
内装・水廻り | 洗面器 | |
内装・水廻り | 洗面水栓 | |
内装・水廻り | 便器 | |
内装・水廻り | 手洗器 | LSH50BS(TOTO株式会社) |
内装・照明 | 照明1 | |
内装・照明 | 照明2 | |
内装・その他 | 鋼製ブレース |
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