SHARE 久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureによる、タイ・チェンマイでの最小限自主施工住宅のプロトタイプ「Hut A」
久米貴大+チャンヴィタン・ワタンヤ / Bangkok Tokyo Architectureが設計した、タイ・チェンマイでの最小限自主施工住宅のプロトタイプ「Hut A」です。
最小限自主施工住宅のプロトタイプの提案である。
タイの地方では自らの手で住宅を作っている人がたくさんいる。その人たちと一緒に住宅のプロトタイプをつくってみたい。そんな考えからスタートしたプロジェクトである。
今回設計したのは農家のための小住宅である。
この建築は低予算(30万円程度)かつ、全ての部分は住み手が自らの手で作ることができ、材料は全て流通している工業製品あるいは再利用された材料を使用している。
あり合わせのもので即物的に組み立てられたこの建築では、屋根は深い庇を作り壁になり、動く壁は窓になる。構造と下地の区別はなく、隙間は光と風が抜ける開口になる。
ここで目指したのは、経験の蓄積としての現代のヴァナキュラーである。
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以下、建築家によるテキストです。
最小限自主施工住宅のプロトタイプの提案である。
タイの地方では自らの手で住宅を作っている人がたくさんいる。その人たちと一緒に住宅のプロトタイプをつくってみたい。そんな考えからスタートしたプロジェクトである。
今回設計したのは農家のための小住宅である。
夫婦が住み、日中は農家が集まる休憩所となる。敷地は広い森の中にあり、隣接する開かれた農地に向かって傾斜している。
年間を通じて温暖な熱帯の気候、鬱蒼と茂る自然の中に場をつくるために、まず8本のプレキャストコンクリートの柱を建て、その柱に取り付くように日光、雨をしのぐ傘のような大きな屋根と地面から浮いた小さな床が掛けられている。グリッド状に並べられた柱はずっと続く自然の中に生活を定位し、屋根と地面の隙間に人が住む。
この建築は低予算(30万円程度)かつ、全ての部分は住み手が自らの手で作ることができ、材料は全て流通している工業製品あるいは再利用された材料を使用している。
あり合わせのもので即物的に組み立てられたこの建築では、屋根は深い庇を作り壁になり、動く壁は窓になる。構造と下地の区別はなく、隙間は光と風が抜ける開口になる。
ここで目指したのは、経験の蓄積としての現代のヴァナキュラーである。
■建築概要
Hut A
所在地:Chiang Mai, Thailand
設計:BTA
施工:施主施工
主要用途:住宅
延床面積:37 m2
構造:PC+鉄骨造
竣工:2020年10月
撮影:BTA
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・壁 | 寝室外壁 | フレキシブルボード |
外装・壁 | WC外壁 | コンクリートブロック |
外装・屋根 | 屋根 | スレート |
内装・床 | 寝室床 | フレキシブルボード |
内装・床 | WC床 | モルタル金ゴテ |
内装・壁 | 寝室壁 | フレキシブルボード |
内装・壁 | WC壁 | コンクリートブロック |
外構・床 | 床 | 砕石 |
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