SHARE 白井晟一の建築展「白井晟一 入門」が、自身が設計した渋谷区立松濤美術館で開催
- 日程
- 2021年10月23日(土)–12月12日(日)
白井晟一の建築展「白井晟一 入門」が、自身が設計して1980年に完成した渋谷区立松濤美術館で開催されます。第一部の会期は2021年10月23日~12月12日。第二部の会期は2022年1月4日~1月30日。
白井晟一(1905-83)は、戦後日本において独自の存在感を放った建築家です。京都に生まれ、ドイツで哲学を学んだ後に独学で建築の道に進み、大衆社会へと突き進む時代状況に警鐘を鳴らすかのような、重厚な作品群を発表しつづけました。
本展の第1部では、全国にいまなお残る白井建築を中心に、初期の木造住宅から後期の記念碑的建築までを紹介。これまであまり触れられることのなかったその人的・文化的ネットワークにも注目し、新たな白井晟一像を探ります。
第2部では、白井晟一晩年の代表作である松濤美術館を開館当初の状態に近づける、「建物公開」を行います。通常、展示室に設営されているさまざまな壁面パネルが取り外されることで、限られた条件の下に白井が創造した、光や空間の広がりを感じることができます。また、ヨーロッパやアジア各地から集められた愛蔵の調度品も展示。白井晟一のオリジナルな美術館構想を体験的に明らかにします。