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堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」
photo©広松美佐江/鋭景撮影

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建材(内装・床)オオイバシ東洲斎設備ライトモーメント建材(内装・柱)建材(内装・造作家具)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)図面あり鋭景撮影広松美佐江堤由匡神奈川横浜店舗
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影

堤由匡建築設計工作室が設計した、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」です。店舗の公式サイトはこちら。

人生の重要な節目で身にまとう晴れ着。
晴れ着の丸昌横浜店は、晴れ着を通して日本の伝統文化を後世に伝えるという使命を抱いた老舗の貸衣装店である。今回は主に列席衣装フロアをリニューアルした。式場提携店での衣装レンタルに押されがちな昨今、豊富な種類の衣装を手頃な価格で提供できるということを、空間デザインを以って広く周知させるというクライアントの強い思いがあり、またコロナの影響で「ハレの場」が萎縮することへの危機感からも、一生に一度の衣装を選ぶ場所にふさわしい格式と印象が求められた。

建築家によるテキストより

豊富な種類を誇るだけに展示する和服は多く、什器はシンプルに認識しやすく配置し、また圧迫感を極力減らすために什器の高さは最小限の1.8mに抑えている。メインの商品である留袖がブラケットに遮られることなく美しく連続的にディスプレイできるように、ハンガーパイプを背板ではなく底板から立ち上げた。

建築家によるテキストより

特筆すべき天井は、既存の天高に限りがあるゆえのアイデアだった。RC構造の梁を避けつつ、薄い木の板をわずかに高さを変えながら貼り、底目地を切ることであたかも重なっているように見せる。このアイデアは和服の襲(かさね)からヒントを得ている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 photo©広松美佐江/鋭景撮影
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堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 image©堤由匡建築設計工作室
堤由匡建築設計工作室による、神奈川・横浜市の店舗「晴れ着の丸昌 横浜店」 image©堤由匡建築設計工作室

以下、建築家によるテキストです。


人生の重要な節目で身にまとう晴れ着。
晴れ着の丸昌横浜店は、晴れ着を通して日本の伝統文化を後世に伝えるという使命を抱いた老舗の貸衣装店である。今回は主に列席衣装フロアをリニューアルした。式場提携店での衣装レンタルに押されがちな昨今、豊富な種類の衣装を手頃な価格で提供できるということを、空間デザインを以って広く周知させるというクライアントの強い思いがあり、またコロナの影響で「ハレの場」が萎縮することへの危機感からも、一生に一度の衣装を選ぶ場所にふさわしい格式と印象が求められた。

豊富な種類を誇るだけに展示する和服は多く、什器はシンプルに認識しやすく配置し、また圧迫感を極力減らすために什器の高さは最小限の1.8mに抑えている。メインの商品である留袖がブラケットに遮られることなく美しく連続的にディスプレイできるように、ハンガーパイプを背板ではなく底板から立ち上げた。

ミーティングスペースの間仕切りは細い格子のパーティションとし、帯にそれぞれ異なる組子細工を嵌め込んでいる。組子に使われている文様名がそのまま室名となり、九谷焼のルームサインとなる。
中央の大きな円柱はあえて積極的に見せることにし、版築を模した塗装を施し、和風の空間に調和するインパクトある存在感を付与した。トイレの壁には大谷石の馬積み、天井には艶やかなベンガラ色の和紙を貼り、重厚感のある格調高いサニタリーをデザインしている。

特筆すべき天井は、既存の天高に限りがあるゆえのアイデアだった。RC構造の梁を避けつつ、薄い木の板をわずかに高さを変えながら貼り、底目地を切ることであたかも重なっているように見せる。このアイデアは和服の襲(かさね)からヒントを得ている。古来より現代に至るまで、日本人は布を重ねることを楽しんできた。一番よく知られる事例は平安時代の十二単であろう。この時代は様々な配色の襲(かさね)を扱えることがファッションセンスの証であったという。伝統にインスパイアされた現代的な空間の中で衣装を選ぶ体験が、来たる晴れ舞台へ高揚感をより高めてくれることを望んでいる。

■建築概要

晴れ着の丸昌 横浜店
住所:横浜市南区
面積:401.44㎡
設計:堤由匡建築設計工作室(堤由匡、洪秀秀)
照明デザイン:ライトモーメント(田中圭吾、金森善弘)
サインデザイン:晴れ着の丸昌横浜店
設備アドバイス:東洲斎設備(石川星明、竹林克宣、山崎隆司)
施工:オオイバシ
写真:広松美佐江/鋭景撮影(陶板サインのみ:晴れ着の丸昌 横浜店)
竣工:2021年4月

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床売り場床

ベージュタイルカーペット / GX8011(サンゲツ)

内装・床ミーティングスペース床

赤タイルカーペット / GX6205(サンゲツ)

内装・床打掛エリア床

緑タイルカーペット / GX8019(サンゲツ)

内装・床トイレ床

抗菌タイル / プレシャスバサルトID-400/POB-3(LIXIL)

内装・壁売り場壁1

珪藻土クロス / TH30766(サンゲツ)

内装・壁売り場壁2

木目ポリ化粧合板 / JWボードプレミアムテクスチャーNEW 15001(アイカ)

内装・壁トイレ壁

大谷石

内装・柱中央柱

ジョリパット爽土 版築仕上げ(アイカ)

内装・天井売り場天井

木目クロス / TC-62802(トミタ)

内装・天井トイレ天井

ベンガラ色和紙クロス / TC-65004(トミタ)

内装・造作家具格子パーティション帯

組子細工(タニハタ)

内装・造作家具格子パーティション

縦格子(オオイバシ)

内装・造作家具サイン

ホワイトオーク化粧合板(川田美術陶板)

内装・造作家具什器

スギ突板・ポリ化粧合板(オオイバシ)

内装・照明売り場照明1

色温度可変式グレアレスLEDアジャスタブルDL(大光電機)

内装・照明売り場照明2

グレアレスLEDアジャスタブルDL(Modulex)

内装・照明売り場照明3

什器LED間接照明(DN-lighting)

内装・照明売り場照明4

天井LED間接照明(neostruct)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


At an important milestone in Japan, we often wear a special clothes called as Haregi. Yokohama Marusho is a long-established costume rental store with the mission of handing down traditional Japanese culture to posterity through Haregi. This time, we mainly renewed the sales floor of wedding Kimono costumes. Nowadays, people tend to be pushed by costume rentals at wedding hall affiliated shops, and there is a strong desire of clients to widely inform them that they can offer a wide variety of costumes at reasonable prices through space design, and against the sense of danger that the ceremony is shrinking due to the COVID-19, a form and impression suitable for a place to choose a special costume once in a lifetime was required.

There are many Kimonos are exhibited because they boast a wide variety of items, so the fixtures are arranged in a simple layout and easy-to-recognize, and the height of the fixtures is kept to a minimum of 1.8 m in order to reduce the feeling of oppression. The hanger pipe was raised from the bottom plate instead of the back plate so that the main product, Tomesode, could be displayed beautifully and continuously without being blocked by the bracket.
The partition of the meeting space is a thin lattice partition, and different Kumiko work is fitted to each spandrel. The traditional pattern name of Kumiko printed on the Kutani ware plate which becomes the room sign.

The large column in the center was intentionally shown positively, and was painted to imitate rammed earth, giving it an impactful presence that harmonizes with the Japanese-style space. Oya stone is piled up on the wall of the toilet, and Japanese paper of glossy Bengala color is pasted on the ceiling to design a dignified and elegant sanitary.

The most remarking design of ceiling was an idea due to the limited height of the existing structure. While avoiding the beams of the RC structure, thin wooden boards are pasted while slightly changing the height, and the bottom joints are cut to make it look as if they overlap. This idea is inspired by the traditional manner of layering Kimono called as Kasane. Since ancient times till present days, Japanese people have enjoyed layering cloths. The most well-known case is probably the Junihitoe of the Heian period. It is said that in this era, it was a proof of fashion sense to be able to handle layering various color schemes. We hope that the experience of choosing costumes in a contemporary space inspired by tradition will enhance the uplifting feeling of the upcoming sunny stage.

HAREGINO MARUSHO
Address: Yokohama, Japan
Area: 401.44㎡
Program: Kimono Shop
Completion: April 2021
Construction: Ooibashi
Interior design: TSUTSUMI & ASSOCIATES (Yoshimasa Tsutsumi, Xiuxiu Hong)
Lighting Design: Lightmoment co.,ltd (Keigo Tanaka, Yoshihiro Kanamori)
Signage Design: Marusho
Facility Advise: Beijing Dongzhouji Technical Consultation(Hoshiaki Ishikawa, Katsunori Takebayashi, Ryuji Yamazaki,)
Photo: Misae Hiromatsu / Ruijing Photo, (only sign plate by HAREGINO MARUSHO)

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    MVRDVが計画している、オランダ・アイントホーフェンの既存ショッピングモールの改修案「De Heuvel」です。時代遅れとなった施設を改修しコロナ禍以降に求められる場へと転換する試みが考案されています。プロジェクトの提案段階で市長や市議会に提案がされました。

    以下はリリーステキストの翻訳です

    MVRDVが、アイントホーフェンのショッピングセンターを「ミュージック・マウンテン」と屋上公園を備えた持続可能な文化地区に転換

    MVRDVは、アイントホーフェンのショッピングセンター「Heuvel」を、環境に配慮した文化的な街へと根本的に変える提案を行いました。屋上には、公園だけでなく、「ガラスの山」の下に文化的な建物を積み重ねるというデザインです。この戦略的ビジョンは2021年5月18日に発表され、アイントホーフェン市長と市会議員から熱烈な支持を受け、年内に予定されているフリッツ・フィリプス音楽堂(Muziekgebouw)のフィジビリティスタディ(※実行可能性の研究)への道が開かれました。

    このプロジェクトは、CBREグローバルインベスターズ、アイントホーフェン市、北ブラバント州、フリッツ・フィリプス音楽堂、VNO-NCWの間で2020年に合意されたもので、時代遅れのHeuvelショッピングセンターと、既存のショッピングセンター内にある音楽施設フリッツ・フィリプス音楽堂の持続可能なソリューションを開発することを目的としています。

    MVRDVのビジョンでは、Heuvelは、ショッピング、文化、レクリエーションが同じ場所で行われる都市部へと変化します。既存の建物は拡張されて開放され、アイントホーフェン市内の周辺の公共スペースや文化的な建物とのつながりが強まります。ショッピングセンターの屋根付き通路はオープンストリートに置き換えられ、この地区を街の生活の一部として積極的に活用できるようになります。また、屋根はアクセス可能な緑の公園となり、この地区の魅力を高めます。

    既存のフリッツ・フィリプス音楽堂の上には、「ガラスの山」の下に文化的な建物が積み重ねられます。来場者が登って街の美しい景色を眺めることができるこの山は、Heuvelの人目を引くランドマークとなり、アイントホーフェン中心部の高密度化と緑化に重要な貢献をします。また、フリッツ・フィリプス音楽堂に新たなスペースを設けることで、より幅広いプログラムに対応できるようになりました。その目的は、フリッツ・フィリプス音楽堂を街のリビングルームにすることです。日中、アイントホーフェンの住民は、仕事やリラックスのために建物のホワイエに滞在することができます。このような新しい機能の組み合わせと、より幅広いプログラムの提供により、「Het Heuvelkwartier & De Muziekberg」(「The Hill Quarter & The Music Mountain」、この提案はすでに命名されています)は、より多くのアイントホーフェン市民を魅了するでしょう。

    MVRDVの設立パートナーであるヴィニー・マースは言います。
    「文化は都市を魅力的にするものであり、アイントホーフェンのように急速に成長している都市には、より目につきやすい中心的な音楽会場が必要です」
    「私たちのビジョンは、オープンでアクセスしやすいショッピング、住居、そして文化的な地区です。既存の建物を根本的に開放し、7つの新しい街区に変え、屋根から上に向かって拡張することで、これを実現します。私たちの目標は、ショッピングや外出を楽しみたいアイントホーフェンのすべての人々にとって、この複合施設を再び魅力的なものにすると同時に、都心部との交流を確保することです。私たちのヴィジョンでは、このエリアはまったく異なる魅力を持つようになるでしょう」。

    世界のショッピングセンターは、オンラインショッピングの台頭により、特にコロナウイルスの流行が始まって以来、来場者の減少に悩まされています。MVRDVは、ロンドンのオックスフォード・ストリートに観光客を呼び戻すことを目的とした一時的なインスタレーションである建設中の「Marble Arch Hill」や、半分取り壊されたショッピング・モールの土台を利用して2020年にオープンした緑のオアシスである台湾の「Tainan Spring」など、この変化に対応するプロジェクトを数多く手がけてきました。

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