SHARE 近森穣 / 07BEACHによる、京都市の住宅「京都の家」
近森穣 / 07BEACHが設計した、京都の住宅「京都の家」です。
京都市北区、閑静な住宅地に建つ夫婦と幼い子供3人の為の住宅。
北側道路以外の3面は隣家が間近に建つという敷地環境。
明快で開放的なプランを好まれ、また3人の子供達が絶えず動き回り目が離せない中で、吹き抜けのリビングを中心に家が一つの空間として繋がり、お互いに何をしてるかいつも感じられるような家の構成になった。
前面に駐車スペースを取り、内部の諸室を配置していくとわずかに残る敷地奥に十分な庭は取れず、また外周面は窓を開けても隣家の壁という状況に中庭を取るのが効果的と考えた。ただ間口の限られる中で中庭をガラスで囲い境界を作ると庭も生活空間も双方窮屈になるため、庭を室内に取り込んだような室内樹木の案へと変化していった。
これから子供達と身近に成長していく1本の木は、一人家族が増えたような存在として人と家の結び付きを強めてくれる存在になるのではと考えている。
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以下、建築家によるテキストです。
京都市北区、閑静な住宅地に建つ夫婦と幼い子供3人の為の住宅。
北側道路以外の3面は隣家が間近に建つという敷地環境。
明快で開放的なプランを好まれ、また3人の子供達が絶えず動き回り目が離せない中で、吹き抜けのリビングを中心に家が一つの空間として繋がり、お互いに何をしてるかいつも感じられるような家の構成になった。
前面に駐車スペースを取り、内部の諸室を配置していくとわずかに残る敷地奥に十分な庭は取れず、また外周面は窓を開けても隣家の壁という状況に中庭を取るのが効果的と考えた。ただ間口の限られる中で中庭をガラスで囲い境界を作ると庭も生活空間も双方窮屈になるため、庭を室内に取り込んだような室内樹木の案へと変化していった。
これから子供達と身近に成長していく1本の木は、一人家族が増えたような存在として人と家の結び付きを強めてくれる存在になるのではと考えている。
和の設えが好きな旦那さんの好みと構造体からして現代的な構成の家とのバランスを取りながら仕上をまとめていった。
風呂が何より好きな旦那さんが露天風呂のように子供達と木を眺めながら入れるようリビングに面して家の真ん中に浴室を配置した。木が一本で寂しくないように木の緑と重なるように浴室の壁にはモザイクタイルで手作りの緑を描いた。
一応浴室にはカーテンレールを設けてあるが、おおらかな夫婦はカーテンを用意する前に丸見えの風呂に慣れたのかそのまま使われている。時間を掛け行きつ戻りつしながら出来上がった家は、住み手の人柄と家の性質がとても近いものになったと感じている。
■建築概要
プロジェクトタイトル:京都の家
所在地:京都市北区
設計者:07BEACH 近森 穣
施工者:久馬設計工務
工事種別 / 構図:新築/木造
構造設計:STROOG
室内樹木:岩間造園 株式会社
照明設計:DAIKO
敷地面積:133.85m2
建築面積:79.50m2
延床面積:131.19m2
設計期間:2015年12月 – 2018年9月
施工期間:2018年3月 – 2019年1月
竣工写真:大竹央祐
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 玄関・廊下・浴室床 | |
内装・床 | フローリング | |
内装・浴室 | バスタブ | |
内装・建具 | 天窓 | |
内装・植栽 | リビング樹木 | フィカスベンジャミン H4m(岩間造園) |
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