SHARE 二俣公一 / ケース・リアルによる、京都市の、ティールームの為の多目的に使われるスペース「冬夏ラボ」
二俣公一 / ケース・リアルが設計した、京都市の、ティールームの為の多目的に使われるスペース「冬夏ラボ」です。クライアントの店舗の公式サイトはこちら
京都御所の東側、ティールーム「冬夏(とうか)」は、閑静な住宅街に佇む日本家屋の中にある。
今回の計画は、その冬夏のサテライトスペースとなる、多目的なラボの計画である。
ここでは冬夏で振舞われるお茶の元となる、厳選された様々な茶葉が管理され、その配合のための実験やお茶を通したワークショップなどが行われる。また、冬夏のために必要な打ち合わせスペースや出荷作業のための機能も兼ねるなど、オフィスのような役割も果たす。
あえて空間を仕上げたり間仕切りを設けたりすることなく、必要な機能を備えた什器を適宜設置していくシンプルな構成とした。
そして中央には、多目的に利用できるラウンド型のテーブルを設置。空間から自ずと導かれた形状は、作業動線などとの関係性を意識している。
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以下、建築家によるテキストです。
京都御所の東側、ティールーム「冬夏(とうか)」は、閑静な住宅街に佇む日本家屋の中にある。
今回の計画は、その冬夏のサテライトスペースとなる、多目的なラボの計画である。
ここでは冬夏で振舞われるお茶の元となる、厳選された様々な茶葉が管理され、その配合のための実験やお茶を通したワークショップなどが行われる。また、冬夏のために必要な打ち合わせスペースや出荷作業のための機能も兼ねるなど、オフィスのような役割も果たす。
一方、区画となった空間は約10坪弱のコンパクトなスケルトン空間。
そこで私たちは、あえて空間を仕上げたり間仕切りを設けたりすることなく、必要な機能を備えた什器を適宜設置していくシンプルな構成とした。
そして中央には、多目的に利用できるラウンド型のテーブルを設置。空間から自ずと導かれた形状は、作業動線などとの関係性を意識している。
什器はシナ合板を白で染色した仕上げとし、限られた空間に対して主張の少ないニュートラルな色合いを選んだ。
■建築概要
冬夏ラボ(2020年/京都)
クライアント:冬夏
計画種別:内装設計
用途:ラボ
計画面積:32.4平米
計画地:京都府京都市中京区
設計:ケース・リアル 二俣公一 古里さなえ
施工:ナカタニ工務店
照明計画:LIGHTDESIGN INC.
計画期間:2020年5月~2020年12月
撮影:水崎浩志
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | 既存床仕上げ撤去のうえ防塵クリア塗装 |
内装・壁 | 壁 | 既存仕上げ撤去のうえAEPライトグレー |
内装・天井 | 天井 | 既存天井撤去 躯体あらわし |
内装・造作家具 | 収納 | シナ合板フラッシュ組 染色仕上 |
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On the east side of the Kyoto Imperial Palace, the tea room “Tohka” is located in a traditional Japanese house within a quiet residential area. This project is for a multi-purpose laboratory that serves as a satellite space for Tohka. The laboratory will store a wide variety of carefully selected tea leaves, which are the basis of the tea served at Tohka, and will be used for tea blending experiments and workshops. The facility will also function as an office, providing the necessary meeting space for Tohka, as well as a space for shipping operations. On the other hand, the section is a compact skeleton space of less than 33sqm. Therefore, we decided on a simple composition, installing fixtures with the necessary functions as needed, avoiding the need to separate with partitions, or finishing the entire space. In the center of the room, a round table was placed for multipurpose use. The form of the table was derived naturally from the space, and the relationship with the work flow line was taken into consideration. The fixtures were made of basswood plywood stained white, a neutral color that makes a subtle statement in a limited space.
TOKA LABO. (Kyoto, 2020)
Client: tearoom toka
Type of Project: Interior
Use: laboratory
Period: May 2020 – Dec 2020
Floor Area: 32.4m2
Location: Kyoto, Japan
Design: Koichi Futatusmata, Sanae Furusato(CASE-REAL)
Construction: Nakatani building firm
Lighting Plan: LIGHTDESIGN INC.
Photo: Hiroshi Mizusaki