桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
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桐圭佑 / KIRI ARCHITECTS が設計した、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能する建築となっています。
夫婦と子供2人のための住宅。
この住宅は空間全体の3分の1を階段室が占めている。
敷地境界いっぱいまで東西方向に広げた階段室を敷地の真ん中に配置し、北側を居住空間、南側を陽当たりのよい庭とした。
階段室を大きく引き伸ばすことで、さまざまな視点や風景が生まれる。
ゆったりと庭を望められる広縁や、外の通りに視線が抜ける書斎。陽当たりがよい手摺りには洗濯物が並び、吹抜けに響くピアノの音に耳を傾けながら、最上段にそっと腰を下ろすことができる。風がよく抜ける明るい階段室である。
住宅のスケールに対して大きくつくられた階段室は、周辺環境や自然環境に対する緩衝空間にもなっている。林立して重なり合う柱によって、庭や近隣住人との関係を緩やかに繋ぎ、南面の大開口から差し込む自然光は、踏み板や手摺り、階段を支える柱やスチールの吊り材、柱に外付けされたアルミサッシのフレームなどの部材によって切り取られ、散り散りになって室内を照らす。
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桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
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桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
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桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 photo©永井杏奈
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桐圭佑 / KIRI ARCHITECTSによる、東京・西東京市の住宅「明るい階段室」。空間全体の3分の1を占める大きな階段室が様々な視点や風景を生み出すと共に、環境に対する緩衝空間としても機能 image©KIRI ARCHITECTS
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以下、建築家によるテキストです。
階段室と暮らす家
夫婦と子供2人のための住宅。
この住宅は空間全体の3分の1を階段室が占めている。
敷地境界いっぱいまで東西方向に広げた階段室を敷地の真ん中に配置し、北側を居住空間、南側を陽当たりのよい庭とした。
階段室を大きく引き伸ばすことで、さまざまな視点や風景が生まれる。
ゆったりと庭を望められる広縁や、外の通りに視線が抜ける書斎。陽当たりがよい手摺りには洗濯物が並び、吹抜けに響くピアノの音に耳を傾けながら、最上段にそっと腰を下ろすことができる。風がよく抜ける明るい階段室である。
階段は910mmピッチで両脇に並ぶ木の柱と、中央に並ぶφ16のスチールの吊り材によって持ち上げられている。踏み板と蹴込み板は50mm厚の集成材を互いにボルトで緊結させてフラットバーの梁の上に載せた。
住宅のスケールに対して大きくつくられた階段室は、周辺環境や自然環境に対する緩衝空間にもなっている。林立して重なり合う柱によって、庭や近隣住人との関係を緩やかに繋ぎ、南面の大開口から差し込む自然光は、踏み板や手摺り、階段を支える柱やスチールの吊り材、柱に外付けされたアルミサッシのフレームなどの部材によって切り取られ、散り散りになって室内を照らす。
2階の寝室は、階段室に面してすべて建具とし、将来子供部屋に分割した際にも階段室から直接出入りができる仕様とした。1階のリビングは庭と連続して子供たちが自由にかけ回る。部屋らしい部屋は極力設けず、子供の成長や時間の経過に応じて移り変わる余白を残した。
様々な変化が求められる日々の中で、明るい階段室は確かな存在としてこの住宅に同居し、時間を経てさまざまな暮らしの風景を記憶していくだろう。
■建築概要
所在地:東京都西東京市
設計:KIRI ARCHITECTS
構造:株式会社DN-Archi
施工:シグマ建設株式会社
延床面積:79.3㎡
竣工:2021年1月
撮影:永井杏奈