堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる
photo©聿空間撮影

堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる

堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる photo©聿空間撮影
堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる photo©聿空間撮影
堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる photo©聿空間撮影

堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計が設計した、中国・仏山市の「鮨 雲響」です。
タワーの展望室を寿司店の改装計画です。建築家は、煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案しました。そして、卓上からの反射光で黄金が浮かび上がらせます。

広東省仏山市の商業開発区の一角に高さ45mの展望タワーが立っている。その頂上のかつては展望室であった場所を寿司ラウンジへ改装することになった。眼前には遊園地が広がり、色とりどりに輝く観覧車が回転している。消費社会を象徴するような煌びやかな光景を眺めつつ、対照的に落ち着いた高級感を如何に作るか。

建築家によるテキストより

我々は谷崎潤一郎の冒頭の文章を拠り所とし、室内のほとんどを黒い素材で構成して漆黒の闇を作り、その奥に屋外の光を捉えて浮き上がる黄金を想像して、これを「沈痛な美しさ」として見せることとした。

建築家によるテキストより

黒の素材は、黒石の割肌、バーナー仕上げ、テラゾー、洗い出し、タイル、黒革鉄、塗装など多様性を持たせ、漆黒の闇の中でも変化を感じられるようにしている。蒔絵のような金箔は、艶消しのEP塗装下地に職人が手作業で塗装している。ヒノキのバーカウンターのみ明るい彩度を持ち、卓上の反射光が周りの闇から黄金をぼんやりと浮かび上がらせる効果を持たせた。

建築家によるテキストより

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堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる photo©聿空間撮影
堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる photo©聿空間撮影
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堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる image©堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計
堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる image©堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計
堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる
堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計による、中国の「鮨 雲響」。タワーの展望室を寿司店に改装。煌びやかな外の光景と対照する落ち着きと高級感を目指し、多様な黒の素材を集め作った“闇”の中に金箔を散りばめた空間を考案。卓上からの反射光で黄金が浮かび上がる image©堤由匡建築設計工作室と北京鳴意品牌設計

以下、建築家によるテキストです。


「そう云う大きな建物の、奥の奥の部屋へ行くと、もう全く外の光が届かなくなった暗がりの中にある金襖や金屏風が幾間を隔てた遠い遠い庭の明りの穂先を捉えて、ぽうっと夢のように照り返している。(中略)私は黄金と云うものがあれほど沈痛な美しさを見せる時はないと思う。」(谷崎潤一郎 陰翳礼讃より)

広東省仏山市の商業開発区の一角に高さ45mの展望タワーが立っている。その頂上のかつては展望室であった場所を寿司ラウンジへ改装することになった。眼前には遊園地が広がり、色とりどりに輝く観覧車が回転している。消費社会を象徴するような煌びやかな光景を眺めつつ、対照的に落ち着いた高級感を如何に作るか。

我々は谷崎潤一郎の冒頭の文章を拠り所とし、室内のほとんどを黒い素材で構成して漆黒の闇を作り、その奥に屋外の光を捉えて浮き上がる黄金を想像して、これを「沈痛な美しさ」として見せることとした。

黒の素材は、黒石の割肌、バーナー仕上げ、テラゾー、洗い出し、タイル、黒革鉄、塗装など多様性を持たせ、漆黒の闇の中でも変化を感じられるようにしている。蒔絵のような金箔は、艶消しのEP塗装下地に職人が手作業で塗装している。ヒノキのバーカウンターのみ明るい彩度を持ち、卓上の反射光が周りの闇から黄金をぼんやりと浮かび上がらせる効果を持たせた。

2年前より他の大多数の人々同様、我々のワークスタイルは一変した。代表者は隔離政策のため日本から北京に戻ることができず、北京事務所のスタッフと毎日リモート会議にて設計を進めている。本プロジェクトは2021年10月から春節までの期間であったが、後期には中国国内でも再度移動が困難となり、北京事務所スタッフも現場を見たのが一回だけという状況であった。否応無しに建築におけるリアルとヴァーチャルの意味を考えさせられるプロジェクトとなった。

■建築概要

鮨 雲響
住所:中国広東省仏山市
設計:堤由匡建築設計工作室+北京鳴意品牌設計有限公司(堤由匡、明達、肖陽,洪秀秀)
照明デザイン:ライトモーメント(田中圭吾、Lisa Jiang)
設備設計:北京東洲斎技術諮詢有限公司(石川星明、竹林克宣、山崎隆司)
施工:仏山市鉑鋭設計工程有限公司
面積:93㎡
竣工:2022年3月
写真:聿空間撮影

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床ドリンクバー床

黒豆砂利洗い出し(仏山市鉑鋭設計工程)

内装・壁ドリンクバー壁

黒豆砂利洗い出し(仏山市鉑鋭設計工程)

内装・壁廊下壁

黒テラゾー(仏山市鉑鋭設計工程)

内装・壁水景壁

黒皮鉄(仏山市鉑鋭設計工程)

内装・天井水景天井

黒皮鉄(仏山市鉑鋭設計工程)

内装・天井室内共通天井

黒EP塗装の上ゴールドメタリック塗料吹き付け(仏山市鉑鋭設計工程)

内装・照明室内共通照明器具

グレアレスユニバーサルダウンライト(VF)

内装・造作家具鮨カウンター天板

ヒノキ突板(桧生活)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


“In the darkness of the innermost rooms of these huge buildings, to which sunlight never penetrates, how the gold leaf of a sliding door or screen will pick up a distant glimmer from the garden, then suddenly send fort an ethereal glow, a faint golden light cast into the enveloping darkness. In no other setting is gold quite so painfully beautiful. “(From Junichiro Tanizaki’s in praise of shadows)

A 45m high observation tower stands in a corner of the commercial development area in Foshan City, Guangdong Province. It was decided to renovate the former observation room into a sushi lounge. An amusement park spreads out and a colorfully shining Ferris wheel is spinning in front of Sushi counter. How to create a calm and luxurious space while looking at the gorgeous scenery that symbolizes the consumer society. Based on the above-mentioned sentence of Tanizaki, we created a jet black darkness by composing most of the space with black material, and imagined the gold that emerges by capturing the outdoor light behind it, and we show it as “painful beauty”.

The black material has a variety of natural cleft stone, Jet burner finish, terrazzo, washout stone, tile, black iron, paint, etc. so that you can feel the change even in the darkness of jet black. Gold leaf like lacquer work is manually painted by craftsmen on a matte emulsion paint base. Only the cypress Sushi counter has a bright saturation, and the reflected light on the table has the effect of making gold dimly emerge from the surrounding darkness.

Since 2020, like everyone else, our work style has also changed drastically. Chief designer cannot return from Japan to Beijing due to the Chinese isolation policy, and we’re working on the design at a remote meeting every day. This project was started from October 2021 until the Chinese New Year, but in the latter half of the year it became difficult to move again even in China, and we couldn’t do on site supervision. It was a project where the meaning of real and virtual was pointed out.

CLOUD ECHO Sushi Lounge
Address:Foshan, Guangdong, China
Interiors designers:Tsutsumi & Associates + Ming Branding Design
(Yoshimasa Tsutsumi、Mingda, Yang Xiao, Xiuxiu Hong)
Lighting Design:Lightmoment (Keigo Tanaka, Lisa Jiang )
Facility Planning:Beijing Dongzhouji Technical Consultation(Hoshiaki Ishikawa, Katsunori Takebayashi, Ryuji Yamazaki)
Construction:B.R DESIGN
Area: 93㎡
Year:March 2022
Photographs:Liu Wei

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暖かい木の表情が広がる1階では、明るい光で満たされたドリップステーションが迎える。
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また建蔽率を最大限活用する為に敷地形状に合わせた5角形の平面構成、高さ制限や防火規定、構造計画に考慮して、2階+ロフトの断面構成を選択。水害時に建物への影響を最小限に抑える為、1階部分は高基礎を用いた計画としました。

お施主様より窓が少ない外観が好みという事もあり、外壁側は極力窓を絞り、1階の坪庭に繋がる外部吹抜に大きな開口部を設けて、プライバシーに配慮しながら、採光・通風を確保しました。台形のリビングダイニングは視覚効果で実面積よりも広く感じる空間となり、また回遊性のある間取りと外部吹抜の上部へと視線が抜ける事で、奥行きを感じる設計としています。

建築家によるテキストより

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