SHARE トラフ建築設計事務所による、大阪市の「Aesop 阪急うめだ本店」。スキンケアブランドの為に百貨店内に計画。電車やコンコースの意匠を参照して、公式色の“阪急マルーン”を採用した什器やアーチ天井とリンクする商品棚を考案。人の心象風景にも働きかけ求心力のある空間を作る
トラフ建築設計事務所による、大阪市の店舗「Aesop 阪急うめだ本店」です。
スキンケアブランドの為に百貨店内に計画されました。建築家は、電車やコンコースの意匠を参照して、公式色の“阪急マルーン”を採用した什器やアーチ天井とリンクする商品棚を考案しました。そして、人の心象風景にも働きかけ求心力のある空間を作る事が意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、阪急うめだ本店の内装計画。同フロアの既存店舗が、より大きな区画へとリロケーションした。
阪急電車の車体デザインに見られる、2色の切り替えからインスピレーションを受け、什器や壁面には公式カラーである「阪急マルーン」、商品棚には車体の屋根部に採用されるアイボリーを用いた。駅のコンコースを思わせる中央シンクとポスカウンターは、緩やかにカーブし客の動線を奥へ引き込む。
商品棚の曲線の断面形状は、旧阪急うめだ駅のコンコースにあったアーチ天井の意匠ともリンクしており、柔らかく光を反射する商品の背景となる。また、耐久性が求められるシンク、ポスカウンターの天板はステンレスバイブレーション仕上げとした。シンク天板から立ち上がる照明の光が優しく手元を照らし出す。
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以下、建築家によるテキストです。
オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、阪急うめだ本店の内装計画。同フロアの既存店舗が、より大きな区画へとリロケーションした。
阪急電車の車体デザインに見られる、2色の切り替えからインスピレーションを受け、什器や壁面には公式カラーである「阪急マルーン」、商品棚には車体の屋根部に採用されるアイボリーを用いた。駅のコンコースを思わせる中央シンクとポスカウンターは、緩やかにカーブし客の動線を奥へ引き込む。
商品棚の曲線の断面形状は、旧阪急うめだ駅のコンコースにあったアーチ天井の意匠ともリンクしており、柔らかく光を反射する商品の背景となる。また、耐久性が求められるシンク、ポスカウンターの天板はステンレスバイブレーション仕上げとした。シンク天板から立ち上がる照明の光が優しく手元を照らし出す。
地元の人の心象風景でもある阪急電車をモチーフとした色合いによって、にぎやかな環境の中でも求心力のある空間を目指した。
■建築概要
所在・会場:阪急うめだ本店
主要用途:物販店舗
施工:D.BRAIN
クレジット:照明計画: BRANCH LIGHTING DESIGN
延床面積:44.2㎡
設計期間:2021年12月-2022年4月
竣工年月:2022年5月
写真:Courtesy of Aesop
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・壁 | 売り場・壁面 | PB AEP |
内装・造作家具 | 売り場・シンク天板 | ステンレスバイブレーション仕上げ |
内装・造作家具 | 売り場・シンク側面 | スチール粉体塗装半艶仕上げ |
内装・造作家具 | 売り場・商品棚 | 木工下地のうえスチールPL1.6mm メラ焼き3分艶貼り |
内装・造作家具 | 売り場・商品棚下収納扉 | 木工下地のうえウレタン塗装半艶仕上げ |
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Hankyu Umeda Aesop
The interior plan of the Hankyu Umeda for Aesop, an Australian skincare brand. The existing store on the same floor was relocated to a larger area.
Inspired by the bi-color pattern found in the train body design of Hankyu Trains, we used the official color “Hankyu maroon” for the fixtures and walls and the ivory from the train roof for the product shelves. The central sink and the POS counter, which are reminiscent of the station concourse, gently curve to draw the flow of customers to the rear of the store. The curved cross-sectional shape of the product shelves can create a background of the products that reflects light softly; and at the same time, the shape is also linked to the design of the arch ceiling in the concourse from the former Hankyu Umeda Station. The top plate of the sink and the POS counter, which are required to be durable due to their long use, have vibration finish stainless steel. The illumination light reflecting against the sink-top gently illuminates products and customers’ hands.
We aimed to create a space with appeal even in a busy environment by using colors with the motif of the Hankyu Trains, which is also the impressive scenery in local people’s minds.
Hankyu Umeda Aesop
Building site:HANKYU Department Store Umeda Main Store
Principle use:SHOP
Production:D.BRAIN
Lighting design:BRANCH LIGHTING DESIGN
Total floor area:44.2m2
Design period:2021.12-2022.4
Construction period:2022.5
photo:Courtesy of Aesop