佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architecture が設計した、神奈川・鎌倉市の「鎌倉の家」です。
坂の中腹の敷地に計画されました。建築家は、環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置しました。また、上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す事も意図されました。
鎌倉の丘に立つ住宅の計画。若い夫婦と子供の3人家族のための住宅である。
江の島の海岸から山手へと続く坂道の中腹に位置し、敷地前面道路は急な坂道である。このような地形のため、3mほどフロアレベルを上げるだけで海の方面に視界が開けることから、生活の中心となる居間を2階、寝室を1階とした。
平面計画は非常にシンプルである。空と海と山へ、意識が外へと広がっていく2階はその風景に向かって素直にリビングを開くプランとした。その外へと向かう遠心力に対し、意識をつなぎとめるアンカーとして、特徴的なアール形状をもつ階段室を建物の中央に配置した。それに巻きつくように外周部に生活空間を連続的に配置した。
遠心力に抗うことのなくぬるっと連続するアール形状の階段室は、各領域での家族のふるまいに重なり与え、空間に有機的な連続性と奥行を与えている。
1階と2階を対比的な断面計画を行い、それぞれ階で対照的な自然と空間の対話を計画することで、限られた敷地の中でレンジの広い多様な質の空間を計画し、豊かな建築世界を構築した。
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佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
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佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す photo©8d一級建築士事務所
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す image©OOO architecture
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佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す image©OOO architecture
佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOO architectureによる、神奈川の「鎌倉の家」。坂の中腹の敷地。環境を活かす建築を目指し、海への視界が開く2階を生活の中心として特徴的な階段室を配置。上階と下階で対比的な断面と開口を考案して異なる質の空間を生み出す image©OOO architecture
以下、建築家によるテキストです。
平面計画‐遠心力とアンカー‐
鎌倉の丘に立つ住宅の計画。若い夫婦と子供の3人家族のための住宅である。
江の島の海岸から山手へと続く坂道の中腹に位置し、敷地前面道路は急な坂道である。このような地形のため、3mほどフロアレベルを上げるだけで海の方面に視界が開けることから、生活の中心となる居間を2階、寝室を1階とした。
平面計画は非常にシンプルである。空と海と山へ、意識が外へと広がっていく2階はその風景に向かって素直にリビングを開くプランとした。その外へと向かう遠心力に対し、意識をつなぎとめるアンカーとして、特徴的なアール形状をもつ階段室を建物の中央に配置した。それに巻きつくように外周部に生活空間を連続的に配置した。
遠心力に抗うことのなくぬるっと連続するアール形状の階段室は、各領域での家族のふるまいに重なり与え、空間に有機的な連続性と奥行を与えている。
階構成-スカイフロアとグラウンドフロア-
1、2階は平面的にほぼ同一プランで構成している。大きく異なるのはそれぞれ配置される空間と風景に連動させた天井高と外壁面である。1階は主に寝室と水回りを計画しグラウンドフロアと名付けた。天井高さを最小限とし重心の低い空間としつつ、地面と連続する横長の地窓を開けた。これにより植栽を通して低い角度から入る緑に染まった自然光が床にバウンドする落ち着きのある寝室とした。地続きの庭を寝室に取り込み、空間の拡がりと緑が映える洞窟のような空間となっている。
一方、スカイフロアと名付けた2階は、トップライトを中心とした寄棟の屋根形状がそのまま空間の形状となっている。リビングやキッチンなどの各領域を包み込むこの大きな屋根により、家族が部屋のどこにいても気配を感じる一体感のある空間とした。この空間の外周部には出窓やベンチ、デスクなどの建築的エレメントを配置し、各々の心地よい場所でのふるまいが連続するように設えた。
このように1階と2階を対比的な断面計画を行い、それぞれ階で対照的な自然と空間の対話を計画することで、限られた敷地の中でレンジの広い多様な質の空間を計画し、豊かな建築世界を構築した。
アンカーからの定点観測
この建築のキャラクターはやはり、空間のアンカーと位置づけた階段室である。間仕切りと階段としての機能を持つアール形状のこの空間の中心に据えることで、30坪という決して大きくはない住宅に最大限の広さをもたらしている。
中心とその外周部という、ともすれば複雑性を奪いかねないリジッドなこの形式は、そのリジットさのおかげで、空間に定点観測的視点を与え、季節の移ろいや、地勢の特徴、家族のアクティビティなど、外周部の僅かな変化を増幅して感じることができる。また、この特徴的な壁がそれぞれの階の定点に同一に現れることで、上下階の差異を強調し、空間の質の幅を広げている。
この建築のかたちは施主との数多くの対話のなかで自然と生まれてきた。この家の大きく構え、全てを包みこみゆるやかに連続する柔らかい空間は、ここに住む家族のキャラクターと自然と一致するから面白い。
■建築概要
題名:鎌倉の家
所在地:神奈川県鎌倉市
主用途:住宅
階数:地上2階
構造:木造
設計:OOO architecture(佐藤陽 馬場亮平 和田彦丸)
構造設計:馬場貴志構造設計事務所
照明設計:麻田勝正
敷地面積:134.26㎡
建築面積:51.35㎡
延床面積:100.21㎡
設計:2016年3月~2016年9月
工事:2016年10月~2017年3月
竣工:2016年3月
写真:8d一級建築士事務所