中山英之建築設計事務所による「『川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり』展 会場構成」です。
東京オペラシティ アートギャラリーでの展示として計画されました。建築家は、其々の作品群に“固有な手触り”を空間化する為、展示室の中に“6つの全く異なる場所”と“巡る経路”を設計しました。そして、作家の眼差しと会場での時間が重なる経験を志向しました。展覧会の公式サイトはこちら。
ひとりの写真家による10年に渡る、新作含め6作品を巡る展覧会。
それら一つ一つに固有な手触りを、大きな2つの展示室にどう空間化するのか。それが今回の会場構成で考えたことです。
展示室に予めある天井高や光の偏在を観察しながら、大きく6つの全く異なる場所とそれらを巡る経路を準備しました。
結果生じる高低や明暗の劇的な変化が、作品に先立って前景化してしまわぬように、それぞれの場所はどこか写真集を手に取った時にも似た対称形を基本としつつ、互いが背表紙を並べるように静かに隣りあう関係を結ぶよう、開口のかたちや大きさを調整しています。
作家がカメラと共に辿った時空と、極大と極小を振り子のように行き来するレンズの奥の眼差しに、会場を巡る時間が意識の底で重ね合わされるような経験を目指しました。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
ひとりの写真家による10年に渡る、新作含め6作品を巡る展覧会。
それら一つ一つに固有な手触りを、大きな2つの展示室にどう空間化するのか。それが今回の会場構成で考えたことです。
展示室に予めある天井高や光の偏在を観察しながら、大きく6つの全く異なる場所とそれらを巡る経路を準備しました。
結果生じる高低や明暗の劇的な変化が、作品に先立って前景化してしまわぬように、それぞれの場所はどこか写真集を手に取った時にも似た対称形を基本としつつ、互いが背表紙を並べるように静かに隣りあう関係を結ぶよう、開口のかたちや大きさを調整しています。
作家がカメラと共に辿った時空と、極大と極小を振り子のように行き来するレンズの奥の眼差しに、会場を巡る時間が意識の底で重ね合わされるような経験を目指しました。
■建築概要
題名:「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」展 会場構成
設計:中山英之建築設計事務所(中山英之、三島香子、川本稜、野村健太郎、鳥海沙織、中川貴秀)
設計協力:甲斐貴大 / studio arche、堤有希
施工:東京スタデオ
照明デザイン:サムサラ(立畑太陽)
グラフィックデザイン:須山悠里
延床面積:780m²程度
写真:木奥恵三
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 内装・壁 | 仮設壁 | 鳥の子白経師水貼り / クロス経師ベタ貼りの上、白塗装[既存壁および既存可動壁同等仕上げ]
|
内装・その他 | M/E立体作品展示空間 | アルミバー[40×1.5t]より、防炎スパンボイル吊り下げ
|
※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
■展覧会概要
展覧会名:川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2022年10月8日(土)~12月18日(日)
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30 まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
入場料:一般 1,200円 / 大・高生 800円 / 中学生以下無料
企画:瀧上華(東京オペラシティアートギャラリー キュレーター)
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
巡回情報:2023年1月21日(土)~3月26日(日)滋賀県立美術館