小嶋健志郎 / STUDIO JEUが設計した、福岡市の美容室「ZOEY daimyo」です。
以前に別の美容室が入居していた場に計画されました。デザイナーは、“がらんどうの空間”の要望に、最小限の設えの中に“石庭のように”自然石を用いたミラー台等を配置する空間を考案しました。この自然物の導入で“特異な静けさ”が生み出されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
ZOEY daimyoは福岡市のヘアーサロンZOEYの3号店である。
場所は光が良く入るRC造テナントビル4F。もともと別の美容室が営まれていた。必要な機能は残して再利用しつつ、解体を行い全体をがらんどうの空間にすることを求められた。
髪を切るという行為は自然の摂理に沿って手をくわえる作業である。
石庭のように、自然物に必要な人手をくわえることで凛とした美しさが際立つということはあるのだと思う。
そんな考えから着想をえて、本計画を進めていった。
ミラー台はW915mm x H1480mmの鏡パネルをスリットを施した自然石に立て掛けることでうまれる。相反する物質が隣り合う緊張感のある佇まいをもつものとした。また、そこで生じるクリアランスを埋める緩衝材として杉材の楔で固定を行った。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、デザイナーによるテキストです。
髪を切るという行為は自然の摂理に沿って手をくわえる作業である。
石庭のように、自然物に必要な人手をくわえることで凛とした美しさが際立つということはあるのだと思う。
そんな考えから着想をえて、本計画を進めていった。
ZOEY daimyoは福岡市のヘアーサロンZOEYの3号店である。
場所は光が良く入るRC造テナントビル4F。もともと別の美容室が営まれていた。必要な機能は残して再利用しつつ、解体を行い全体をがらんどうの空間にすることを求められた。
そこから必要最低限のしつらいだけをおこない、石庭のようにミラー台と坪庭を配置した。
ミラー台はW915mm x H1480mmの鏡パネルをスリットを施した自然石に立て掛けることでうまれる。相反する物質が隣り合う緊張感のある佇まいをもつものとした。また、そこで生じるクリアランスを埋める緩衝材として杉材の楔で固定を行った。
坪庭には、蛍光色のパラコードφ4mmで、カラーを施した髪に櫛をいれたような背景画を設置した。
シャンプースペースとカットスペースの境界としての役割も担っている。
簡素な空間構成のなかに、自然物をおりまぜることで、特異な静けさがうまれたように思える。
■建築概要
所在地:福岡県福岡市中央区大名
用途:美容室
工事種別:内装設計
設計:STUDIO JEU(スタジオ ジュー)
施工:株式会社家舞技+翔建築舎
階数 : 地上4F建て、4Fテナント
構造:RC造
床面積:140.12㎡
竣工:2022年10月
撮影:Yousuke Harigane / 針金洋介
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 内装・床 | カットスペース床 | モルタル金ゴテ仕上、防塵塗装仕上[既存床再利用]
|
内装・壁 | カットスペース壁 | EP塗装[3分ツヤ]
RC躯体あらわし
|
内装・造作家具 | カットスペースミラー枠 | 造作SUS-FB 3t
鏡面仕上
|
内装・造作家具 | カットスペースミラー土台 | 自然石
スリット加工
|
内装・造作家具 | カットスペースミラー楔 | 杉加工材
|
内装・壁 | 坪庭囲い壁 | EP塗装[3分ツヤ]
下地:MDF15t
|
内装・その他 | 坪庭ロープ | パラコードΦ4mm 蛍光色オレンジ
|
内装・床 | シャンプースペース床 | フレキシブルボードのうえウレタン塗装
|
※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません