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2023.1.30Mon
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山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
photo©鳥村鋼一

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architecture|feature
東京事務所山口誠図面あり台東区
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る敷地南東部から photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る敷地東部から photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るバルコニー photo©鳥村鋼一

山口誠デザインが設計した、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」です(竣工前)。
ゲーム制作会社の本社として計画されました。建築家は、従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案しました。また、小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る事も意図されました。

  • 竣工後の写真で構成された特集記事はこちら(2024/5/27追記)

東京に本社を置くゲーム制作会社の本社ビル移転計画である。世界中のファンを魅了している最高レベルのクリエイションを、これからも生み出し、ゲーム制作の根幹を支え続ける場所となることを目的に計画された。

建築家によるテキストより

ほぼ全ての社員がクリエイション業務に専ら携わっているため、彼らの集中力とリラックスのバランスを確保し、煩わしい運用業務の負担を著しく軽減させたいと考え、計画の重点をそこに置いた。外観を特徴づける建物周囲にめぐらされた斜壁と、セキュリティを含めて全ての設備をタブレットで制御できるシステムを導入することで、それを実現しようとしている。

建築家によるテキストより

計画地の正面には高架線路が走り、上下線合わせれば平均1.5分おきに電車が通過している。また、多種多様なテナントの入った小規模な雑居ビルに取り囲まれた場所である。斜壁は光・風・音の環境要素を向上させているが、その高さは階ごとに変わる用途に合わせて適正化させている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る敷地北東部から photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る敷地南東部から photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る敷地東部から photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る敷地東部から photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るバルコニー photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るバルコニー photo©鳥村鋼一
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る配置図 image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る1階、エントランスホール image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る2階、アーカイブフロア image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る3階、スタジオフロア image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る4階、ミーティングルームフロア image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る5階、リラックスフロア image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るルーフ階、レクリエーションフロア image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る断面図 image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る敷地シミュレーション用敷地周辺3Dモデル image©Arup
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る構造計画概念図 image©Arup
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るシミュレーション例(風環境) image©Arup
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るシミュレーション例(風環境) image©Arup
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る設備計画コンセプトスケッチ image©Arup
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るKNXを中心とした全体制御システム 建物の全設備をタブレット制御できる。 image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る東側立面 image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る南面エントランス image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る外構 image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るエントランスホール image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るホール image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るミーティングルーム image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るダイニングルーム image©山口誠デザイン
山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作るプール image©山口誠デザイン

以下、建築家によるテキストです。


東京に本社を置くゲーム制作会社の本社ビル移転計画である。
世界中のファンを魅了している最高レベルのクリエイションを、これからも生み出し、ゲーム制作の根幹を支え続ける場所となることを目的に計画された。

ほぼ全ての社員がクリエイション業務に専ら携わっているため、彼らの集中力とリラックスのバランスを確保し、煩わしい運用業務の負担を著しく軽減させたいと考え、計画の重点をそこに置いた。外観を特徴づける建物周囲にめぐらされた斜壁と、セキュリティを含めて全ての設備をタブレットで制御できるシステムを導入することで、それを実現しようとしている。

環境性の向上
計画地の正面には高架線路が走り、上下線合わせれば平均1.5分おきに電車が通過している。また、多種多様なテナントの入った小規模な雑居ビルに取り囲まれた場所である。斜壁は光・風・音の環境要素を向上させているが、その高さは階ごとに変わる用途に合わせて適正化させている。

例えば、3Fにはゲームキャラクターのセリフを録音するスタジオがある。そこでは斜壁高さを目一杯高くすることで、線路騒音を低減させている。そして建物周囲への視界を遮断しつつも、斜壁の反射による間接光を取り入れながら、録音時にはゲームの世界観を保つことができる。線路から上空へ離れた5Fでは斜壁は低くなり、雑多な街並みを切り取りつつ、空がよく見える。直接光と間接光のバランスをとりながら、安定した風を室内に取り込まれたダイニングルームでリラックスして食事ができる。

運用業務とエネルギー負荷の軽減
ユーザーがタブレットで直接的・直感的に操作できる制御システムは、スケジュールシステムと完全に連動し、結果的にエネルギー効率をも向上させている。通常は自分の予定をスケジュールに入れておきさえすれば、事前に全ての設備はそのための準備を整えておいてくれる仕組みを構築した。スマートホンからも同じ操作を行うことができ、建物内のセキュリティや設備の状態も、同じアプリで確認と必要であれば操作することができる。また情報管理までを含めた最先端のセキュリティシステムは安全を提供し、クリエイションに集中した環境を提供している。

あらたな風景
斜壁によって、外からは4方向へ解放された内側の様子を窺い知ることはできず、その斜壁はごく身近なスケールといえる10cm幅の細いアルミ板が集まってできている。大きいビルを大きいモジュールでつくるのではなく、小さいスケールをたくさん集めて大きいスケールとすることは、自然物の作られ方や成長の仕方と共通する。そういった作り方をすることで、この町のあらたな風景として立ち現れているようにみえる。


構造計画について

特徴的な斜壁に囲われたバルコニーを、主構造に組み込むか否かを建築家と議論した。階高や斜壁の角度などの自由度を担保し、斜壁の間から見上げる空を構造体が横切らない計画とするため、斜壁は主架構の一部としない方向で進めた。

4階から上のオフィススペース、3階のスタジオ、1・2階の吹き抜けを有するエントランスと、求められる空間の質が異なるゾーンが縦に積層されている。3階のスタジオ階を層間トラスによるトランスファー構造と見立て、上部のオフィススペースの比較的細かい柱グリッドと、下部の四隅の柱に集約した構造システムとを連結させた。

四隅に集約したCFT柱は地下の免震装置の上に荷重を集約することで、免震装置の台数を最小限とし、引き抜きを抑制する合理的な免震構造としている。縦方向の異なる空間ボリュームを、建築計画と合致した構造システムによって、ひとつにまとめるように心掛けた。
(Arup 金田充弘)


断面計画について

主に外来者が利用するエリアを下層階へ配置し、上階へ上がるにつれて関係者のみがアクセスできるフロアとなるように計画している。また高架線路に向き合うことになる2F・3Fには、シアター、スタジオ等など、外部とは切り離して使用する機能を配置した。周囲の建物が立て込んでいる下層階では斜壁は高く、上層階ではそれを低くして開放感を増している。


設備計画について

バルコニーの形状(ジオメトリ)にはGrasshopperによるパラメトリックスタディ手法を用い、直射光の遮蔽、間接光の入射、鉄道騒音の防音の3つの環境要素が最適となるよう計画されている。さらにこの斜壁は、卓越する南北の季節風を屋内へと促すウインドキャッチャーとしての役割も担っている。加えて高効率な空調・換気・照明設備、CO2濃度制御、雨水利用設備などを合わせ、建物全体で高い環境性能を有している。

 また主な建築設備は、国際標準で高い相互接続性を持つオープンプロトコル(KNXシステム)を用いて、各機器を集中管理できる構成としており、この建物規模での導入は国内初となる。空調制御やプール水温制御やセキュリティシステムはもとより、照明設備でも同じオープンプロトコルのDALI制御を採用し、KNXから器具ごとに調光・ONOFFなどを行うことができる。
(Arup 荻原廣高)

■建築概要

題名:MONOSPINAL
所在地:東京都台東区
主要用途:事務所
───
設計・監理
建築:山口誠デザイン
構造:Arup
設備:Arup
電気:Arup
照明:岡安泉照明設計事務所
───
施工
建築:清水建設
外構:SOLSO
───
主体構造:鉄骨造、基礎免震構造
階数:地下1階地上8階
地域地区:防火地域、商業地域
道路幅員:東15m 北6m 南8m
敷地面積:802.43㎡
建築面積:521.52㎡
延床面積:3,567.35㎡
建蔽率:64.99%
容積率:444.53%
設計期間:2018年10月~2020年2月
工事期間:2020年3月~2023年6月(予定)
写真:鳥村鋼一

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    都心の住宅密集地に計画されました。建築家は、制約の多い細長い敷地で“伸びやかな”建築を目指し、連続する木造フレームの“チューブ状の空間”を活かした“大きな一室空間”を志向しました。そして、都市の狭間で暮らす為の“地形”の様な空間が生まれました。

    敷地は都心の住宅密集地で、30年程前に同時分譲された住戸群が世代交代に伴い、移転や建て替えが始まったエリアである。
    前面道路は2項道路、裏側は落差4m弱の崖地であり、間口5.4m、東西方向に奥行き16m弱のうなぎの寝床状の敷地に対する様々な制約の隙間を縫いながらも、伸びやかな住宅を目指した。

    建築家によるテキストより

    道路のセットバックと崖からの離隔距離を確保した間に、910ピッチで均等に連続する木造フレームを架ける。地上5m以上は、高度斜線によって一様に切り取られた屋根が周囲の家並みと連なる。

    隣地側にも同様の斜線が掛かるので、そこに向けて東端から西端までのトップライトを設置することで、密集地では貴重な、日中の光を半永久的に取り込むことを可能にした。片流れ棟を延長して真夏の直射光は遮りつつ、終日太陽の恵みを享受できる断面形状とした。

    建築家によるテキストより

    道路と裏庭で南北の空地を確保した上で、そこに向けた長手のチューブ状の空間を分断しないように短手の耐力壁を配置し、視覚的にも環境的にも大きな一室空間としてプランニングしている。高低差を利用した気圧差換気を室内空間全体で行うことで温熱環境のムラを抑える。

    光と風を取り込む筒の中に、床や天井を架け渡しながら諸室を割り当てていくと、それは街の谷間の地形のような空間となった。都市の狭間に住まう為の洞窟は空に向かって開き、街と地続きの床の起伏が人間の居場所をつくる。

    建築家によるテキストより
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    2023.01.30 Mon 07:56
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    【ap job更新】 都心の中規模新築プロジェクトを数多く設計する「Field Design Architects」が、設計スタッフ(2023年新卒・経験者・既卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 都心の中規模新築プロジェクトを数多く設計する「Field Design Architects」が、設計スタッフ(2023年新卒・経験者・既卒)を募集中

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    【ap job更新】 都心の中規模新築プロジェクトを数多く設計する「Field Design Architects」が、設計スタッフ(2023年新卒・経験者・既卒)を募集中
    【ap job更新】 都心の中規模新築プロジェクトを数多く設計する「Field Design Architects」が、設計スタッフ(2023年新卒・経験者・既卒)を募集中昨年の稼働中プロジェクト一覧
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    都心の中規模新築プロジェクトを数多く設計する「Field Design Architects」の、設計スタッフ(2023年新卒・経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    Field Design Architects が、本年度の設計スタッフ(2023年新卒・経験者・既卒)を募集いたします。

    事務所・サービス店舗・複合施設・共同住宅・福祉施設・クリニックモール・保育園・高級個人邸・カフェなど様々なジャンルの中規模新築設計を数多く行います。いずれもデザイン性を追求し、スタイルを持たずオンリーワンの建築を目指します。

    東京の都心部や駅前の新築ビルプロジェクトが多く企画から設計監理まで一貫して携わることができるため、設計の面白さを実感することができます。プロジェクトの設計期間は合理的で早く、多くの経験と実績を作ることができます。

    ある決まった手法を押し通すのではなく、プロジェクトにとって何が適切なのか、何が合理的なのかという視点で、柔軟に考え方を変えコンセプトを練ります。それが現在的な建築だと思うからです。実施設計では構造・設備・施工・音響・防災・行政など様々なジャンルのエキスパートとディスカッションしながら、最適解かつ特殊解を導いていきます。

    また、多様なジャンルの案件をデザイン性の高い建築に昇華していくにはどうすればよいか、常に考えています。スタイルを持たずゼロから構築していくことで、一品毎の作品に仕上げていきます。中規模の新築設計を中心として、建築賞を受賞できる建築からコスト重視の建築まで幅広く設計します。

    年々受注規模と数が増え毎年増益しており、社員数も年々増えています。また、昨今の働き方改革に即した会社として設計事務所を確立することを目指しており、過度に残業せずに効率を考え集中して仕事をするにはどうするかを常に考えています。現在の建築の在り方は旧来の思想やポリシー、根性論ではなく、そのような合理性に基づく考えから生まれるものだと思うのです。そのため会社は、社員の仕事環境・コンピュータ環境・情報環境を惜しみなく用意し、能力を十二分に発揮でき、常に皆が思ったことを発言できる体制を作っています。また、プライベートの充実こそが建築の見聞や仕事の幅を広げる基盤となるため、他の事務所に負けない高い給与を支払うこともモットーにしています。また、東京の中心である銀座に事務所を構え、洗練された街並みの中で多くの出会いがあり、社員定着率が高い会社になっております。

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    2023.01.30 Mon 07:25
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    最も注目を集めたトピックス[期間:2023/1/23-1/29]

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    最も注目を集めたトピックス
    最も注目を集めたトピックス[期間:2023/1/23-1/29]

    アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/1/23-1/29)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


    1. 神谷勇机 / 1-1 Architectsによる、愛媛・伊予市の「House KJ 輪郭と線」。区画整理で生まれた“変形旗竿”地に計画。“拠り所のない”状況下で“新たな関係性の構築”を目指し、旗と竿を貫く“幅1間”の量塊を主とした建築を考案。環境を肯定し暮らしの一部となる建ち方を志向
    2. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・中郡の「HOUSE-U」。多くの物を持つ施主の為に計画。所有品を活かす“物”と“空間”が“渾然一体”となる状態を目指し、不整形平面や様々な素材で“ズレ”や“違和感”を生む設計を志向。“生活”の介入で活性化される空間を作る
    3. 平田晃久のチームが、国立台湾大学の芸術文化施設の設計コンペに勝利。最終候補にはSANAAのチームやザハ事務所のチームも。各者の提案書も公開
    4. 二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の「玄武洞公園整備計画」。景勝地として親しまれる場の再整備計画。自然の彫刻と呼ばれる“柱状節理”の見せ方を主題として、様々な要素の形と色彩や素材を考慮。“再編集”の整備で自然の迫力を体感できる環境を作る
    5. 伊藤維建築設計事務所の会場構成による、大丸京都店での「余白のある暮らし博」。コロナ禍以後の“豊かさ”を提案する展示。“低いワンルーム空間”を活かし、様々な高さのテーブルを用いて物に向き合うスケールと全体を一望するスケールを共存。地域の資材等を転用し想像の広がりも喚起
    6. 建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
    7. 梅原悟 / UME architectsによる、東京・豊島区の住宅「駒込の角家」。“木密地域”の角地の狭小敷地。立地特性を活かした快適な空間を目指し、LDKを2階に配置して“視界が遠くに伸びる”開口部を設計。階段を取り込み壁と天井を押し出して限られた中で“広さ”を追求
    8. 蘆田暢人建築設計事務所による、東京の住宅「葛飾の趣居」。施主宅の斜向かいの敷地に計画。“都市における別荘”の様な存在で、趣味等を楽しみ友人を招く為の様々な場を内包。各階を繋ぐ階段等を作り込んで一般的な家とは“少し異なる空間の様相”を生み出す
    9. studio36による、愛知・岡崎市の美容室「ie」。商業ビルの1室に計画。“場所に潜む豊かさ”を引き出す空間を目指し、機能を集約した円形什器を用いた“気配や環境の変化”が感じられる構成を考案。“ワンアクションの介入”で改修の在り方も問う
    10. マーク・ニューソンによる、東京・渋谷区の「裏参道公衆トイレ」。首都高速の高架下の敷地。潜在的に“心地よさ”を与える存在を目指し、日本伝統建築の“蓑甲屋根”を引用した外観を考案。“明るい内装”で内からも外からも“信頼”と“誠実”を感じられる意匠を志向
    11. OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、イタリア・トリノの、エジプト博物館の改修計画。世界最古の古代エジプト文化博物館を改修。度重なる改築で閉ざされた建築の“公共性”の回復を目指し、誰もがアクセス可能な“屋根付きの中庭”空間等を考案。地域の公共空間のネットワークへの再統合も意図
    12. 彦根アンドレア / 彦根建築設計事務所による、神奈川の住宅「365°」。海と山を望む高台の敷地。周囲の景色を取り込みつつ強風に対策する為、中庭を囲む様に諸室を配置した“円形”の平面構成を考案。詳細な設備計画や自然エネルギーの活用等で“自立した生活”環境も構築
    13. PARTYと日建設計とSOLSOによる、東京・丸の内の「ユーザベース新本社」。経済メディア運営企業の社屋。コロナ禍以降の事務所の“存在意義”を追求し、様々なイベントの発生を意図した“体験のデザイン”を志向。“共創が起こる” “熱を生む” “象徴となる”を価値基準に据える
    14. 建築家のバルクリシュナ・ドーシ氏が亡くなりました。コルビュジエとカーンの下で働き、2018年にプリツカー賞を受賞
    15. OMA / イヤド・アルサカの会場構成による、サウジアラビアでの「イスラム芸術ビエンナーレ」。SOMの“ハッジ・ターミナル”の中に計画。“最初の家”と題された展覧会の為に、“キブラ”を参照したギャラリーと既存キャノピー下の展示空間を設計。イスラム文化を発見して学ぶ機会を作る
    16. 岸本貴信 / CONTAINER DESIGNによる兵庫県高砂市の住宅「プラットホーム」
    17. スティーブン・シェンク+服部大祐 / Schenk Hattoriによる、京都市の「Row House in Nishinotoin」。三軒長屋の両端二軒を改修。環境に建築を馴染ませ“より一層空間の拡がり”を生む為に、“何物とも結びつかない”存在としての“シルバー”の“広間”を挿入。“接続”と“断絶”を内包し関係性を変容させる
    18. トラフ建築設計事務所による、北海道・白老町の「自然と科学のミュージアム 森の工舎」。 元廃校の体験型施設。“自然の不思議を発見する感動”を伝える場を目指し、知的好奇心をかき立てる様々な体験空間を設計。施主がこの地を拠点とした背景を伝える“太陽”と“水滴”に見立てた建築要素も考案
    19. 石川素樹建築設計事務所による、東京・小金井市の「中町の家」。人や車の往来はあるが自然が近い敷地。開くか閉じるかの“二項対立ではない”在り方を求め、光や影の変化と平面構成での“奥行きのある佇まい”を志向。“可動式ルーバー折戸”は外部と中庭の繋がりを調整
    20. 長坂常 / スキーマ建築計画による、石川の「堂前さんちの歯医者さん」。“全人的医療”を志す歯科医の住居兼医院。理念の家庭や地域への繋がりを想像し、棟を細かく割り近隣と類似する素材を採用した“人の繋がる”構成を考案。“町と溶け込む歯医者の在り方”を建築で促進

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    最も注目を集めたトピックス
    2023.01.30 Mon 06:57
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    • 松岡佑樹建築設計事務所による、東京の住戸改修「立川の家」。設計者の自邸として計画。躯体の雁行形状や小さなバルコニー等の条件を考慮して、窓際に“中間領域”を作り“奥行きのある空間”の生成を志向。仕上げやレベル差と家具配置等で様々な居場所を生み出す
    • 片田友樹 / micelleによる、福岡の住宅「KGM2」。“作陶”を行う施主の為に計画。“外部を選択的に取り入れる皮膜”を主題とし、高窓採光を実現する“卍型”に回転させた“ギャップ”を持つ屋根を考案。“選択的な透過性”の空間として通気等の機能も備える

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