米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎 が設計した、三重・多気郡の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」です。
地方再生を目的とする施設の中に計画されました。建築家は、店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定しました。そして、景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成が追求されました。店舗の公式サイトはこちら 。
三重県多気郡多気町に計画された地域創生開発プロジェクトVISON内に建つ。
VISONは54ヘクタール(東京ドーム24個分)の面積を持つ大規模開発であった。
広大な敷地の中において、計画店舗のコンテクストを辿った。
猿田彦神の名を持つ店舗であることから、バスターミナルがある店内入口とVISONへと繋がる南テラス出入り口とを結ぶ軸線の先が、猿田彦神社・伊勢神宮内宮へとつながる建物配置とした。
本建築物の計画地は斜面地であり、バスターミナルと吊り橋に隣接する。他施設が並ぶ南側には施設全体と背後の山々が見晴らせる立地である。バスターミナル側は茶屋のような軒下体感で人々を迎え、南の席へ歩を進めるにつれて天井高が上がっていき、南の施設や山々、隣接する橋を見晴らすことができる構成とした。
一辺の高基礎が地面の斜面を吸収する断面計画により、屋内客席と屋外席の視線の交錯をコントロールする。
余白となっているランドスケープ利用のきっかけとなるよう、列柱柱脚部は芝生広場から直接腰掛けることができる基礎底盤高さに設定し、建築と広場をつなげた。
敷地を読み解きながら、店内・店外の断面設計を行うことで、茶屋の持つヒューマンスケール性と、神社の持つ神殿性とを併せ持つ建築を目指した。
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米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
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米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
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米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 photo©浅田政志
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求 image©ヨネダ設計舎
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重の「猿田彦珈琲 伊勢国多気店」。地方再生を目的とする施設の中に計画。店名を文脈として読み解き、由来する神社に向けた軸線を設定。景観を取り込むと同時に“人間的尺度”と“神殿性”を併存させる構成を追求
以下、建築家によるテキストです。
三重県多気郡多気町に計画された地域創生開発プロジェクトVISON内に建つ。
VISONは54ヘクタール(東京ドーム24個分)の面積を持つ大規模開発であった。
広大な敷地の中において、計画店舗のコンテクストを辿った。
猿田彦神の名を持つ店舗であることから、バスターミナルがある店内入口とVISONへと繋がる南テラス出入り口とを結ぶ軸線の先が、猿田彦神社・伊勢神宮内宮へとつながる建物配置とした。
本建築物の計画地は斜面地であり、バスターミナルと吊り橋に隣接する。他施設が並ぶ南側には施設全体と背後の山々が見晴らせる立地である。バスターミナル側は茶屋のような軒下体感で人々を迎え、南の席へ歩を進めるにつれて天井高が上がっていき、南の施設や山々、隣接する橋を見晴らすことができる構成とした。
一辺の高基礎が地面の斜面を吸収する断面計画により、屋内客席と屋外席の視線の交錯をコントロールする。
余白となっているランドスケープ利用のきっかけとなるよう、列柱柱脚部は芝生広場から直接腰掛けることができる基礎底盤高さに設定し、建築と広場をつなげた。
敷地を読み解きながら、店内・店外の断面設計を行うことで、茶屋の持つヒューマンスケール性と、神社の持つ神殿性とを併せ持つ建築を目指した。VISON内施設全体のデザインコードとして、建物の木質化を目指すことが求められたが、我々は建築の木質化はもちろんのこと、木のくに三重にふさわしい建物であるよう、あくまでも構造の木造化にこだわった。
斜面を素直に活かすことで、地形と建築の各部が応答する。
景観とアクティビティに自然なつながりが生まれる。
また、地形に倣った基礎にシンプルな木軸を載せる構成が、造成・基礎工事の負荷を小さくし、建築全体コストの低減に寄与した計画となった。
■建築概要
題名:猿田彦珈琲伊勢国多気店
所在地:三重県多気郡多気町
主用途:カフェ
設計:ヨネダ設計舎
担当:米田雅樹、斉藤慶
施工:最上工務店
監修:内田鋼一
階数:地上1階
敷地面積:1598㎡
建築面積:475㎡
延床面積:324㎡
設計:2018年11月~2020年7月
工事:2020年10月~2021年5月
竣工:2021年5月
写真:浅田政志
建材情報 種別 使用箇所 商品名(メーカー名) 外装・屋根 屋根 ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き
外装・壁 外壁 ヒノキ板下見張り [三重県産]
内装・床 店舗室床 土間コンクリートの上カラクリート (ABC商会 )
内装・壁 店舗室壁 PB t=12.5 AEP
独立壁:白土塗 [自然土]
内装・天井 店舗室天井 ケイカル板t=6 AEP
桧無目板
内装・照明 照明 ダウンライトにレフ板加工(コイズミ照明 )
外構・床 外構 自然石敷 [菰野石]
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