宇津木喬行 / 333architectsと鷲見晴香 / SUMIKA ATELIERが設計した、東京・世田谷区の住戸改修「二子玉川の家」です。
開けた街並が見渡せる区画での計画です。建築家は、“家族の居場所”と“景色”が集まる場を目指し、窓辺に書斎を設けた開放的なリビングダイニングを考案しました。また、各々が好きな活動をしながら“家族の気配”を感じられる空間を作りました。
住戸は小高い丘の上にあり、都内にはめずらしく、開けた町並みが見わたせる場所にあります。奥さまが長い時間を過ごすキッチンを家の中央に置き、家族がいる場所と景色を同時に見えるようにしています。
コックピット的な位置にあるキッチンを中央に据え、開放性の異なるワークスペースが付随します。明るい窓辺は、家族のメダカや植物を愛でるデスクや、子どもたちが家族と同じ空間で勉強したい時に使える書斎など、様々に散りばめられた開放性が異なるスペースを気分によって選んで使うことができます。
家族が集まれるスペースを中心におき、各々が好きな場所で好きなことをしながらも家族の気配を感じられます。大人もこどもも個人でできることが多い現代において、家族との距離感をそれぞれがつくりながら過ごすことができる住宅を目指しました。
素材や色の濃淡を壁、天井、床、キッチン、家具などのエレメントごとに分け、各スペースを行き交う暮らしの中で、光・影、明・暗、開放性・閉鎖性を感じながら心地よく過ごせる様にしています。
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以下、建築家によるテキストです。
夫婦と3人のお子さんが住むマンションのリノベーションです。
住戸は小高い丘の上にあり、都内にはめずらしく、開けた町並みが見わたせる場所にあります。奥さまが長い時間を過ごすキッチンを家の中央に置き、家族がいる場所と景色を同時に見えるようにしています。
コックピット的な位置にあるキッチンを中央に据え、開放性の異なるワークスペースが付随します。明るい窓辺は、家族のメダカや植物を愛でるデスクや、子どもたちが家族と同じ空間で勉強したい時に使える書斎など、様々に散りばめられた開放性が異なるスペースを気分によって選んで使うことができます。
家族が集まれるスペースを中心におき、各々が好きな場所で好きなことをしながらも家族の気配を感じられます。大人もこどもも個人でできることが多い現代において、家族との距離感をそれぞれがつくりながら過ごすことができる住宅を目指しました。
素材や色の濃淡を壁、天井、床、キッチン、家具などのエレメントごとに分け、各スペースを行き交う暮らしの中で、光・影、明・暗、開放性・閉鎖性を感じながら心地よく過ごせる様にしています。
キッチンに使用している素材や内装材など、ひとつひとつクライアントと吟味しながら決定していき、時には三重県にある工場で使用している石の素材を見て使用する部位を指定するなど、妥協なく素材を選定しました。
リビングの高い天井には抗アレルギー性、消臭性、調湿性のある左官材を選定し、心地よく過ごせる様にしながら、塗り方も現場でクライアントを交えて職人と議論しながら施工するなど、職人とクライアントと私たち設計者で共に空間を作り上げていきました。
■建築概要
題名:二子玉川の家
所在地:東京都世田谷区
主用途:専用住宅
設計:宇津木喬行 / 333architects+鷲見晴香 / SUMIKA ATELIER
施工:株式会社セゾン
延床面積:120.65㎡
設計:2021年12月~2月
工事:2022年4月~6月
竣工:2022年6月
写真:水谷夏樹