花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、西側の道路より見る。 photo©浜田昌樹
花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するスロープと外観 photo©浜田昌樹
花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳2(茶の間)」 photo©浜田昌樹
花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する月見台からスロープを見る。 photo©浜田昌樹
花井奏達建築設計事務所が設計した、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」です。
施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。建築家は、丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案しました。そして、外部動線と連続するように平面構成も計画しました。
70代後半夫妻のための離れの計画。
敷地は愛知県名古屋市南東部のゆるやかな丘陵地帯の住宅地にあり、勾配のある全面道路から最大で2m程度高いレベルに造成されている。夫婦はもともとこの場所に数奇屋風の住宅を建てて暮らしていて、今回、縁あって西側に隣接する敷地を買い増すことになった。
そこで、寒い時期になると体調を崩しやすい夫人のために、暖かくコンパクトに過ごせる離れをつくり、夏と冬で主屋と離れを行き来する暮らしを思い描くようになった。
設計に際しては、段差の無い生活とするため、離れは平屋とし、設地レベルは既存のまま主屋と同等とすること、道路からのスロープによる新たなアプローチを設けることが求められた。スロープと離れの、夫婦が築いてきた暮らしの風景への、どのような参加のしかたが相応しいかを模索した。
建物は北側に寄せてなるべく南側隣地のからの引きをとる。スロープは、引きをとった目一杯建物際ギリギリまでS字に開くようにして、庭全体を柔らかく回遊する路地のようにした。
スロープの間も法面が挟み込まれるように結ぶと、スロープが機械的な存在にならず丘にシワが寄った程度の雰囲気にできるのではないか。法面の植栽とスロープと軒下がレイヤーになって、引きの浅い庭に奥行きをもたせる。細長い法面の庭は主屋の庭ともつながって大きな緑になる。
スロープは離れの軒下にそってのぼり、玄関を通って離れの真中を貫く廊下になる。廊下の庭側に、暮らしの中心となる8帖を二間、北側に設備をまとめる構成とし、8の字に回遊できるプランとした。
二つの8帖はそれぞれ、縁、軒下、レイヤー状の庭へ、外部とグラデ―ショナルに関係を結ぶ部屋と、一方は、南西の抜けた眺望に開いて、月見台から軒下でスロープへ直接つながる。
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花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する鳥瞰、北西側より見下ろす。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する鳥瞰、敷地上空より見下ろす。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する俯瞰、敷地上空より見下ろす。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、西側の道路より見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、西側の道路より見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、西側の道路より見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、西側の道路側よりスロープを見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、西側の道路側よりスロープを見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、敷地内の南側のスロープから見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観とスロープ photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するスロープと外観 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するスロープと外観 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するスロープと庭の様子 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するスロープと庭の様子 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する庭の様子 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する庭の様子 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する庭の様子 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、スロープ側から月見台を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する軒下 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するスロープと軒下 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、スロープ側より玄関を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する廊下から玄関を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する廊下から玄関側を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳1(座敷)」 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳1(座敷)」から開口部越しに庭を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳1(座敷)」から開口部越しに庭を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳1(座敷)」、床の間を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳1(座敷)」、床の間 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する縁からスロープと庭を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する左:「8畳2(茶の間)」、右:廊下 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳2(茶の間)」 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する左:「8畳2(茶の間)」、右:月見台 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する月見台からスロープと庭を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する月見台からスロープを見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する左:月見台、右:「8畳2(茶の間)」 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳2(茶の間)」 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する「8畳2(茶の間)」、水屋を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する水屋の詳細 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する建具の詳細 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する廊下、障子を見る。 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する障子の詳細 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する浴室 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する左:スロープ、右:縁、夜景 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するスロープと外観、夜景 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、敷地内の南側のスロープから見る、夜景 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する外観、西側の道路より見る、夜景 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する俯瞰、南側より見下ろす、夜景 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する鳥瞰、北東側より見下ろす、夜景 photo©浜田昌樹

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する平面図 image©花井奏達建築設計事務所

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画する断面図 image©花井奏達建築設計事務所

花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住宅「スロープと離れ」。施主宅の隣地に建てられた“離れ”としての住居。丘陵地形や既存建築との関係性を考慮し、庭全体を柔らかく回遊する“路地の様なスロープ”を備えた建築を考案。外部動線と連続するように平面構成も計画するダイアグラム image©花井奏達建築設計事務所
以下、建築家によるテキストです。
70代後半夫妻のための離れの計画。
敷地は愛知県名古屋市南東部のゆるやかな丘陵地帯の住宅地にあり、勾配のある全面道路から最大で2m程度高いレベルに造成されている。夫婦はもともとこの場所に数奇屋風の住宅を建てて暮らしていて、今回、縁あって西側に隣接する敷地を買い増すことになった。
そこで、寒い時期になると体調を崩しやすい夫人のために、暖かくコンパクトに過ごせる離れをつくり、夏と冬で主屋と離れを行き来する暮らしを思い描くようになった。
設計に際しては、段差の無い生活とするため、離れは平屋とし、設地レベルは既存のまま主屋と同等とすること、道路からのスロープによる新たなアプローチを設けることが求められた。スロープと離れの、夫婦が築いてきた暮らしの風景への、どのような参加のしかたが相応しいかを模索した。
まず、敷地周辺の地形に馴染む造成計画とするため、大きな擁壁は造らないようにした。各部分での高低差は1m以下に抑え、あとは法面でつないで丘のようにした。
建物は北側に寄せてなるべく南側隣地のからの引きをとる。スロープは、引きをとった目一杯建物際ギリギリまでS字に開くようにして、庭全体を柔らかく回遊する路地のようにした。
スロープの間も法面が挟み込まれるように結ぶと、スロープが機械的な存在にならず丘にシワが寄った程度の雰囲気にできるのではないか。法面の植栽とスロープと軒下がレイヤーになって、引きの浅い庭に奥行きをもたせる。細長い法面の庭は主屋の庭ともつながって大きな緑になる。
スロープは離れの軒下にそってのぼり、玄関を通って離れの真中を貫く廊下になる。廊下の庭側に、暮らしの中心となる8帖を二間、北側に設備をまとめる構成とし、8の字に回遊できるプランとした。
二つの8帖はそれぞれ、縁、軒下、レイヤー状の庭へ、外部とグラデ―ショナルに関係を結ぶ部屋と、一方は、南西の抜けた眺望に開いて、月見台から軒下でスロープへ直接つながる。月見台は丘の中腹にある大きなベンチみたいな存在にもなっていて、庭の水やりの休憩場所になったり訪れてきた人との接点の場にもなる。再びスロープへ出れば、その先は主屋の庭へと至る。
遠くの風景に視界が抜けるところには注意深く窓を配置し、手前の緑、延長にある周辺の景色と連続するようにした。動線的な体験の中に、主屋や庭や風景がからめとられるような、広がりのある暮らしとなることを目指した。
■建築概要
題名:スロープと離れ
所在地:愛知県名古屋市
用途:専用住宅
設計:花井奏達建築設計事務所 担当/花井奏達
建築工事:吉富工務店株式会社
構造設計:小松宏年構造設計事務所 担当/小松宏年
造園工事:いのはな夢創園
表具:株式会社静好堂中島
畳:井伊畳店
漆床板:株式会社龍門堂
高野槙風呂桶:坂上住器
簾:平田翆簾商店
構造:木造
階数:地上1階
敷地面積:230.79㎡
建築面積:91.01㎡
延床面積:83.25㎡
設計:2022年6月~2023年5月
工事:2023年6月~2024年5月
竣工:2024年5月
写真:浜田昌樹
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 外構・床 | スロープ 床 | 土間コンクリート豆砂利洗い出し仕上
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外構・床 | ポーチ、玄関 床 | 丹波石敷き
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外装・壁 | 外壁 | ジュラクペンアート吹付 ノンクラック工法(フジワラ化学)
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外装・屋根 | 屋根 | 和形いぶし瓦 三洲一文字
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内装・床 | 座敷、茶の間、廊下 床 | 本畳敷(井伊畳店)
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内装・壁 | 座敷、茶の間、廊下 壁 | 快適土壁コテ塗り(フジワラ化学)
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内装・天井 | 座敷、廊下 天井 | 杉柾合板 棹縁天井
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内装・天井 | 茶の間 天井 | 杉柾合板 目透し張
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